キャリアコンサルタントに向いている人とは? 適性や必要な能力を紹介

キャリアコンサルタントに向いている性格・適性

キャリアコンサルタントに向いている人

人のために動くことをいとわない

キャリアコンサルタントは人間を相手にする仕事です。

カウンセリングでは1対1で相談者と接する機会が多く、相手の心の深いところまで触れていきます。

人の生き方についての支援をするからこそ、まずは人が好きで、「誰かのためになる仕事がしたい」という思いが持てるかどうかが重要です。

人のために力を発揮することに喜びを感じられる人は、キャリアコンサルタントに向いています。

相談者が発する言葉そのものだけではなく、その裏にある感情にまで思いを巡らせられれば、なおさらよいでしょう。

キャリアで悩んだ経験がある

これまでの人生で、自分自身が進学や就職などのキャリアで悩んだ経験がある人も、キャリアコンサルタントには向いています。

何の苦労もせずに順調にキャリアを積んできた人は、なかなか他人の悩みや苦しみがわからないものです。

しかし、自分のことで悩んだことがあれば、相手の気持ちをより理解しやすいでしょう。

もしあまり悩んだ経験がなくても、人の悩みに対してきちんと寄り添う姿勢が求められます。

人の価値観や考えを大事にできる人

キャリアコンサルタントは、相談者の悩みや課題に対して、「ああしなさい、こうしなさい」と押し付けることはしません。

あくまでも相談者本人が最適な道を見つけられるよう、さりげなく背中を押し、支援するのが役割です。

人が考えていることや大事にしていること、個性、性格、強みなどは一人ひとり異なります。

それを受け入れて、相手を尊重しながら話を進めていける人が、キャリアコンサルタントに向いています。

キャリアコンサルタントになるには

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キャリアコンサルタントに必要なスキル・能力

相手の話をよく聞き、課題を見つけ出す力

キャリアコンサルタントに必要な能力のひとつは、人の話から問題点や課題を見つけ出す力です。

悩みを抱えている相談者は、自分がどんなことに悩んでいるのかや迷っているのかが、よくわからなくなってしまっている場合もあります。

そんなとき、キャリアコンサルタントが他者の視点から冷静に話を聞き、整理してあげることで、相談者は自分の考えがスッキリします。

普段から深く思考し、問題を見つけ出す力を鍛えておくとよいでしょう。

相手に寄り添いながら、わかやすく思いを伝える力

キャリアコンサルタントに大切なのは「傾聴」の姿勢です。

つまり、相手の言葉にしっかりと耳を傾けて、親身になって話を聞くことです。

相談者はコンサルタントにきちんと自分を受け入れてもらえていると安心感をもつことで、本当の悩みや苦しみを言葉にしてくれます。

どんなことを言われても、まずは相手の話を受け入れる姿勢を大事にすることは、キャリアコンサルタントにとって非常に重要なスキルとなります。

継続的な学習で知識・スキルを磨き続ける

キャリアコンサルタントは、たとえ資格をとったり、企業などに就職したりしたとしても、そこがゴールにはなりません。

ひとことでカウンセリングといっても、自分がカウンセリングを行いたい対象者が企業に勤める社員なのか、学生なのかによって身につけるべき知識は変わってきます。

また相談者の抱える悩みは一人ひとり異なり、「ここまでできれば完璧」といったことはないため、ずっと勉強を続けてスキルアップに励むことが大切です。

さまざまな民間団体等がキャリアコンサルタント向けのスキルアッププログラムを用意しており、そういったものを活用して、勉強を続けなくてはなりません。

たとえば、民間のキャリアカウンセリング系資格「GCDF-Japan資格」を認定するキャリアカウンセリング協会(CCA)では、キャリアコンサルタントが継続的に学習できるトレーニングプログラムを用意しています。

このようなプログラムを利用することで、国家資格更新に向けた学習ができるほか、身につけた知識を仕事として生かす実践力を養うこともできます。

キャリアコンサルタントに向いていないのはどんな人?

キャリアコンサルタントが行うカウンセリング業務では、すぐに解決できないケースに遭遇したり、長期的な視点で話を進めていかないとうまくいかなかったりするケースもあります。

また、相談者の考え方が途中で変わったりして、都度、柔軟な対応を求められる場合もあります。

わかりやすい正解が導き出しにくい仕事であるため、常に白黒ハッキリつけないと気が済まない人や、短期間で成果を出したい人だと、ストレスを感じてしまうかもしれません。

キャリアコンサルタントの仕事では、いつでも相談者の思いに寄り添って、柔軟に、かつ専門家として適切な助言をしていく姿勢が求められます。