【2023年版】キャリアコンサルタント資格の難易度は高い? 合格率の推移を紹介

国家資格は「キャリアコンサルタント」のみ

現在、キャリアコンサルティングやキャリアカウンセリングに関する資格は、大きく以下のように分類されます。

かつて、キャリアカウンセラーの資格は民間資格のみでした。

ところが複数の民間資格が乱立し、資格取得者の能力格差が問われるようになったことなどを機に、2008年からは国家検定「キャリア・コンサルティング技能検定」がスタート。

さらに、2016年4月には、国家資格として「キャリアコンサルタント」が誕生しています。

現在、国は働く人の主体的なキャリア形成を支援する専門家としての、キャリアコンサルタントの養成計画を打ち出しています。

キャリアコンサルタント国家資格誕生と同時に、キャリアコンサルティングに携わる人は、以下の4つのレベルに分けられるようになりました。

  • 導入レベル(数十時間の講義と演習で学んでいる人)
  • 標準レベル(キャリアカウンセリングを実践必要な知識・スキルがある人)
  • 熟練レベル(キャリアカウンセリングを安定的に実践できる人)
  • 指導レベル(キャリアカウンセラーを指導できる人)

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国家資格「キャリアコンサルタント」の難易度

キャリアコンサルタントは、先に掲げた4つのレベルのうち、「標準レベル」以上に該当します。

キャリアコンサルタント国家資格を取得するためには、国が認定する養成講習を修了し、国家試験に合格したうえで登録しなくてはなりません。

また、キャリアコンサルタントは名称独占資格となっており、「キャリアコンサルタント」と名乗れるのは、国家資格の有資格者のみです。

さらに、この資格は更新制度が設けられているため、5年ごとに国が指定する更新講習を38時間以上修了する必要があります。

キャリアコンサルタント試験受験者数の推移

キャリアコンサルタント受験者数_令4

キャリアコンサルタント試験学科合格率の推移

キャリアコンサルタント学科合格率_令4

キャリアコンサルタント試験実技合格率の推移

キャリアコンサルタント実技合格率_令4

キャリアコンサルタント試験学科・実技同時合格率の推移

キャリアコンサルタント学科・実技同時合格率_令4

キャリアコンサルタント試験の概要

試験日 <第23回>
・学科・実技論述試験:2023年7月2日(日)
・実技面接試験:2023年7月8日(土)、7月9日(日)
          [追加日程]7月15日(土)、7月16日(日)
  ※追加日程の実施地区は東京・名古屋・大阪のみ開催予定

<第24回>
・学科・実技論述試験:2023年11月5日(日)
・実技面接試験:2023年11月18日(土)、11月19日(日)
          [追加日程]11月11日(土)、11月12日(日)
  ※追加日程の実施地区は金沢・広島は11/11~12のみ開催予定(11/18~19は開催しません)     
    11/11~12は東京・名古屋・大阪・福岡でも開催予定

<第25回>
・学科・実技論述試験:2024年3月3日(日)
・実技面接試験:2024年3月9日(土)、3月10日(日)
          [追加日程]3月16日(土)、3月17日(日)
  ※追加日程の実施地区は金沢は3/16~17のみ開催予定(3/9~10は開催しません)
   3/16~17は東京・名古屋・大阪・福岡でも開催予定

試験地 札幌、仙台、東京、金沢・名古屋、大阪、広島、高松、愛媛、福岡、沖縄
受験資格 キャリアコンサルタント試験は、次のいずれかの要件を満たした方が受験できます(複数の受験資格に該当
する場合は、いずれか一つを満たせば受験できます)。
1) 厚生労働大臣が認定する講習の課程を修了した方(平成28年4月から開講された講習)
2 ) 労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力開発及び向上のいずれかに関する相談に関し3年以上
の経験(※1参照)を有する方
3 ) 技能検定キャリアコンサルティング職種の学科試験又は実技試験に合格した方
※1 キャリアコンサルティングに係る実務経験について
上記における「経験」に該当するかどうかは、以下のいずれも適合するかどうかという考え方を基準に、個別に判断することになります。
* キャリアコンサルティングによる支援対象者が、「労働者」であること。なお、ここでいう労働者とは、現在就業している方のみならず、現在仕事を探している求職者(ハローワーク等の職業紹介機関に求職の申込みを行っている方、学卒就職希望者等)を含みます。
* 相談の内容・目的が職業の選択、職業生活設計又は職業能力開発及び向上に関するものであること。
* キャリアコンサルティングが一対一で行われるもの、又はこれに準ずるもの(少人数グループワークの運営等)であること(情報提供に止まるもの、授業・訓練の運営そのもの等は含みません)。
試験内容 学科:筆記試験(四肢択一のマークシート)
実技:論述試験(記述式)、面接試験(ロールプレイ、口頭試問)
試験科目

学科試験

筆記試験/100分
・出題形式:四肢択一のマークシート方式による回答 50問
・合格基準:100点満点で70点以上の得点

実技試験

論述試験/50分及び面接試験/20分(ロールプレイ15分、口頭試問5分)
・出題形式:論述試験(記述式)逐語記録を読み、設問に解答する 1~2問
        面接試験(ロールプレイ、口頭試問) 1ケース
・合格基準:150点満点で90点以上の得点。ただし論述試験の満点の40%以上、かつ面接試験の評価区分の中の「主訴・問題の把握」「具体的展開」「傾聴」のいずれにおいても満点の40%以上の得点が必要

※ロールプレイ:
・ロールプレイは実際のキャリアコンサルティング場面を想定して、面談開始から最初の15分間という設定で行う。ロールプレイでは、キャリアコンサルタントとして相談者を尊重する態度や姿勢(身だしなみを含む)で、相談者との関係を築き、問題を捉え、面談を通じて相談者が自分に気づき、成長するような応答、プロセスを心がける。
・受験者がキャリアコンサルタント役となり、キャリアコンサルティングを行う。
※口頭試問:
・自らのキャリアコンサルティングについて試験官からの質問に答える

合格率 ・学科試験:82.3%(第22回)
・実技試験:63.0%(第22回)
受験料 ・学科試験:8,900円(税込)
・実技試験:29,900円(税込)
詳細情報 日本キャリア開発協会 CDA資格認定試験

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国家検定「キャリアコンサルティング技能士」の難易度

キャリアコンサルティング技能士は、働く人々の技能と地位の向上を図ることを目的とした、キャリアコンサルティング協議会が実施する国家検定制度です。

レベルは「1級」と「2級」に分かれており、先に掲げた4つのレベルでは、1級が「指導レベル」、2級は「熟練レベル」に該当します。

この検定試験は実務経験者の技能レベルを問うものとなるため、キャリア相談などの実務経験があることや、大学や大学院で検定職種に関する科目を規定の単位以上取得していることなどが受験資格となります。

キャリアコンサルタントは国家資格の上位資格となり、難易度は高めです。

キャリアコンサルティング技能士とは

民間のキャリアカウンセラー資格もある

キャリアコンサルタントやキャリアコンサルティング技能士のほかにも、民間団体が認定するキャリアカウンセラーの資格はいくつかあります。

有名なものとしては「CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)」やグローバル資格である「GCDF-Japanキャリアカウンセラー」などがあります。

CDA資格認定

GCDF-Japanキャリアカウンセラー

これらは、キャリアコンサルタントよりは難易度が易しめといわれますが、所定の養成講習を受講するなどの要件を満たす必要があります。

厚生労働省が認定するキャリアコンサルタント養成講習のなかでも、これらの民間資格の取得を同時に目指せるものもあります。

実際の現場で求められる資格の種類は企業や団体によって異なり、必ずしも国家資格が必要とされるわけではありません。