アートディレクターの仕事内容

日本では認知度が低い職種

アートディレクターはアメリカ発祥の職種ですが、日本においての仕事内容はあいまいであり、会社によって認識が異なることも往々にしてあります。

そもそも日本でクリエイターが活躍し始めたのは1950〜60年代、グラフィックデザイナーが脚光を浴びたことに端を発しています。

その後、グラフィックデザイナーたちが職務上の必要性や、自らの出世職としてアートディレクターを意識するようになり、日本においても新たな職種として確立され始めたといわれています。

こうした流れにより、日本ではアートディレクターは数名のグラフィックデザイナーを束ねるリーダー的存在だと考えられたり、グラフィックデザイナーの上司の肩書きだと思われがちです。

本来のアートディレクターの仕事とは

アートディレクターはビジュアルデザインに関するディレクションを行うことが本来の仕事。

有能なアートディレクターほど自分がデザイナーとして手を動かすことはありません。

クライアントのニーズや案件のコンセプトなどをしっかり把握し、デザイナーに指示を与えたり、デザインをチェックして修正を依頼したり、アドバイスすることが主な業務です。

また、ビジュアルデザインだけでなく、写真の撮影指示をカメラマンに、イラストをイラストレーターに、文章をコピーライターに依頼するなど、グラフィックデザイナー以外のクリエイターを広く使う場合もあります。

それぞれの職務を専門とするクリエイターを建築現場の「職人」と考えると、それらを束ねる責任者であるアートディレクターは「現場監督」のような職種であるといえるでしょう。

必要なスキル

多くの場合、グラフィックデザイナーとして経験と実績を積んだ優秀な人材がアートディレクターの職につきます。

デザインの知識やセンスだけでなく、社内のスタッフをまとめるためにはコミュニケーション能力や人望も必要。

また、対クライアントの立場としては営業力も求められる難しい職種だといえます。