アートディレクターとクリエイティブディレクターの違い

アートディレクターとクリエイティブディレクターの仕事内容の違い

アートディレクターとクリエイティブディレクターは、どちらも広告業界やデザイン制作の現場で活躍する職業です。

両者の役割は明確に定義されているわけではありませんが、一般的には、アートディレクターは、制作物の「ビジュアル」「視覚表現」に関わる部分に責任を持ちます。

デザイナーなどクリエイターたちのディレクションを行いながら、コンセプトや企画に基づくビジュアルを仕上げていきます。

一方、クリエイティブディレクターは、制作物やプロジェクト全体の責任者としての役割を担うのが一般的です。

クライアントの意向を聞き、あらゆる意思決定や、デザイン、コピーライティング、写真、イラストなどクリエイティブ全般の企画、管理を行います。

アートディレクターは、いわばデザイン制作の「現場監督」で、クリエイティブディレクターはプロジェクトのトップに立つ「総監督」と表すことができるでしょう。

ただし両者の役割と仕事内容は関わり合いが深く、アートディレクターがクリエイティブディレクターの役割を兼務するケースもあります。

20代で正社員への就職・転職

20代で正社員への就職を目指す

「Re就活エージェント」は、第二新卒・既卒・フリーター・ニート向けサービス。20代未経験OKの求人が多数。

20代登録比率No.1

アートディレクターとクリエイティブディレクターのなる方法・資格の違い

アートディレクターとクリエイティブディレクターは、どちらもなるために資格が必要な仕事ではありません。

アートディレクターの場合、もともとはグラフィックデザイナーとして経験を積み、その先のキャリアパスとしてなる人が多いです。

クリエイティブディレクターも、たいていはデザイナーもしくはコピーライター、プランナーなどの職種で経験を積んだ人が就いています。

どちらの職種でも広告やデザインに関わる幅広い知識・スキルが求められるため、この仕事に就いたばかりの人が、いきなりできる仕事とはいえません。

勤務先は広告代理店などの企業が中心で、なかには実力をつけて独立し、フリーランスになったり自分のデザイン事務所を立ち上げたりする人もいます。

アートディレクターとクリエイティブディレクターの資格・必要なスキルの違い

アートディレクターとクリエイティブディレクターに必須の資格はなく、どちらかというと、仕事では「経験」や「スキル」が重視されます。

両職種とも制作現場を管理し、スタッフをまとめる役割を担うため、広告制作やビジュアルデザイン全般への理解が必要です。

アートディレクターとクリエイティブディレクターともに、基本的にはディレクション業務が中心ではあるものの、場合によっては自身がデザインやコピーライティングなどの実作業まで手掛けます。

また、スタッフを導くリーダーシップや、クライアントと円滑なコミュニケーションをとる力、スケジュール管理能力なども求められてきます。

20代で正社員への就職・転職

20代で正社員への就職を目指す

「Re就活エージェント」は、第二新卒・既卒・フリーター・ニート向けサービス。20代未経験OKの求人が多数。

20代登録比率No.1

アートディレクターとクリエイティブディレクターの学校・学費の違い

アートディレクターとクリエイティブディレクターは、どちらもなるために絶対に通わなくてはならない学校がありません。

ただし一般的に、アートディレクターになる前のキャリアとなるグラフィックデザイナーになるためには、美術大学や、専門学校のグラフィックデザイン科などで学ぶのが近道です。

クリエイティブディレクターも、最初のキャリアはグラフィックデザイナーもしくは広告プランナー、コピーライターなどですので、自身がなりたい職業をイメージして、学校選びをするとよいでしょう。

広告とはとくに関係のない大学や専門学校からでも、広告業界への就職は可能です。

ただし、デザイナーに関しては専門的なソフトが使えること、デザインの基礎を理解していることが就職時の強みになりますので、学校もしくは独学ででも学んでおくに越したことはありません。

アートディレクターとクリエイティブディレクターの給料・待遇の違い

アートディレクターとクリエイティブディレクターは、どちらも一般的なクリエイターが昇進してなることが多いので、給与水準はやや高めです。

会社によっては管理職手当がつくこともあります。

ただし実際の給与額は勤務先となる企業によってまちまちで、大手広告代理店で成果を出せば年収1000万円を超えるケースもあります。

一方、中小の広告代理店や制作会社では、年収600万円程度にとどまる場合もあるようです。

フリーランスになった場合は、自分が手掛ける案件の規模や実績などによって、収入が大きく変動します。

アートディレクターとクリエイティブディレクターはどっちがおすすめ?

アートディレクターとクリエイティブディレクターは、基本的には広告制作現場における、グラフィックデザイナーなどの上級職として位置づけられます。

ですので、いちデザイナーなどのクリエイターとして経験を積みながら、将来的にどちらを目指すか決めていくことが可能です。

ただし大手でない会社の場合、手掛けるプロジェクトの規模によってはクリエイティブディレクターがいない場合もあります。

このような会社では、基本的にビジュアルに関するデザイン、写真、イラストをアートディレクターが受け持ち、コピーライティングやブランディングに関する部分をコピーライターやプランナーが受け持つことが多いようです。

クリエイティブディレクターがいる会社では、アートディレクターはビジュアル面の企画や管理に徹する形になるため、複数のグラフィックデザイナーのクリエイティブを取りまとめる仕事がメインになります。

どちらの職種も、業界にはクリエイターとして多様な経歴を持っている人がいますので、最初からどちらを目指すか決めておかなくても問題ありません。

まずは広告業界世界に入り、制作全般の知識・スキルを身につけていくことが大切です。