アートディレクターの有名な人・人気のブログ・インスタ【2019年版】

アートディレクターに求められるスキルとは?

アートディレクターは、デザイン制作における現場監督のような立場です。

アートディレクターになるには、グラフィックデザイナーとしての経験や実績を積み上げる必要がありますが、ほかにも多くのスキルが求められます。

出来上がったデザインの校正はもとより、クライアントとの入念なディレクションや、撮影が伴う現場では的確な指示を出す必要もあります。

現在有名になったアートディレクターも、デザインスキルなどの最低限のスキルに加えて、コミュニケーションスキルや、カメラ・撮影のスキルなど、多方面のスキルを身に付けています。

ここでは、有名なアートディレクターやインスタを紹介しますので、ぜひ将来の参考にしてください。

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アートディレクターの有名な人

アートディレクターとして業界を牽引してきた大御所を含め、トップで活躍し続ける有名な6人を紹介します。

アートディレクターの大御所たちは、どのような功績を残したのか、また、現役で活躍中の有名な人は、アートディレクターとしてどのような実績を積んでいるのか見ていきましょう。

浅葉 克己(あさば かつみ)

浅葉克己さんは、1940年生まれ・神奈川県出身で、大御所とも呼ぶべき有名なアートディレクター、グラフィックデザイナーです。

神奈川県立神奈川工業高等学校図案化を卒業後、松喜屋百貨店宣伝部、佐藤敬之輔タイポグラフィ研究所、ライトパブリシティを経て、1975年に浅葉克己デザイン室を設立。

以後、アートディレクターとして数々の広告を製作し、1987年には、美術団体の東京タイプディレクターズクラブ(TDC)を設立し、現在は理事長を務めています。

2020年の東京オリンピック・パラリンピックのエンブレムのデザイン選考では、審査員を務めました。

2019年に79歳を迎えた浅葉さんは、2019年3月15日〜6月30日開催の「ユーモアてん。/SENSE OF HUMOR」の展覧会ディレクターを務めるなど、精力的に活動中です。

<主な実績>
・西武百貨店 「おいしい生活」「不思議、大好き」
・流行通信(アートディレクション)
・民主党ロゴマーク ほか多数

石岡 瑛子(いしおか えいこ)

石岡瑛子さんは、1938年生まれ・東京都出身のアートディレクター、グラフィックデザイナー、コスチュームデザイナーです。

東京芸術大学美術学部を卒業後、資生堂を経て、1970年に石岡瑛子デザイン室を設立。

1970年代の企業広告の第一人者として、パルコや角川書店など大手企業の広告を手がけ、女性アートディレクターの活躍ぶりを世に印象付けました。

1980年代にはニューヨークに活動拠点を移し、映画や舞台のセットデザインや衣装デザインを手がけるようになります。

アカデミー衣装デザイン賞、日本人としては初となるグラミー賞を受賞するほか、日本では紫綬褒章を受賞するなど、国内外で高く評価されています。

2012年に惜しまれつつお亡くなりになり、衣装デザインを担当した映画、「白雪姫と鏡の女王」が遺作となりました。

<主な実績>
・パルコの広告デザインにて毎日産業デザイン賞受賞
・北京オリンピック開会式の衣装担当
・ブロードウェイミュージカル「スパイダーマン」の衣装担当 ほか多数

青木 克憲(あおき かつのり)

青木克憲さんは、1965年生まれ・東京都出身のアートディレクターです。

株式会社サン・アドを経て、1999年にバタフライ・ストローク・株式會社を設立しました。

活動分野は、広告や映像、CDジャケットなど多岐にわたり、企画立案から表現まで幅広く手がけています。

イラストレーションやCGなどのディレクションを得意とし、カミロボや東京カニコといった既存のキャラクターを広告プロデュースするなど、独自のライセンスビジネスを展開しています。

<主な実績>
・吉野家広告ポスター「築地一号店物語」
・リクルート「ケイコとマナブ」
・CDジャケット「宇多田ヒカル」「福山雅治」 ほか多数

大貫 卓也(おおぬ きたくや)

大貫卓也さんは、1958年生まれ・東京都出身のアートディレクター、グラフィックデザイナーです。

1980年に多摩美術大学グラフィックデザイン科を卒業後、博報堂に入社。

新人時代に手がけた「としまえん史上最低の遊園地広告」で、東京ADC賞を受賞し、以降、数多くの作品を世に送り出してきました。

1993年、大貫デザイン事務所を設立してからも大手のプロモーションの施策に携わり、多くの話題作を生み出しています。

日清食品のカップヌードルのCM「hungry?」で、カンヌ広告祭のグランプリを受賞したことは有名です。

多摩美術大学の教授として、未来のグラフィックデザイナーの育成にも力を入れています。

<主な実績>
・ペプシコーラ「ペプシマン」
・資生堂「TSUBAKI」ボトルデザイン、広告
・SoftBankロゴ ほか多数

佐藤 可士和(さとう かしわ)

佐藤可士和さんは、1965年生まれ・東京都出身のアートディレクター、グラフィックデザイナー、クリエイティブディレクターです。

多摩美術大学グラフックデザイン科を卒業後、博報堂を経て、2000年にクリエイティブスタジオ「SAMURAI」を設立しました。

ユニクロや楽天などのブランド戦略にも携わるほか、UR都市機構のプロジェクトディレクターとしても活躍するなど、多方面に才能を発揮しています。

また、著書も多く手がけており、「佐藤可士和の超整理術」は20万部を超えるベストセラーとなりました。

現在は、多摩美術大学美術学部グラフィックデザイン学科、および明治学院大学の客員教授も務めています。

<主な実績>
・ロゴ「楽天」「国立新美術館」「Tポイント」
・サイトデザイン「PC-SUCCESS」「三井住友銀行 インターネットバンキング」
・CDジャケット「Mr.Children」「SMAP」「L'Arc〜en〜Ciel」 ほか多数

寄藤 文平(よりふじ ぶんぺい)

寄藤文平さんは、1973年生まれ・長野県出身のアートディレクターで、グラフィックデザイナーやイラストレーターとしても活躍中です。

武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科を中退後、博報堂に入社し広告制作に携わります。

1998年に独立しヨリフジデザイン事務所を設立。2年後には有限会社文平銀座を設立しました。

企業広告のアートディレクションや装丁、ロゴデザインなどを中心に活動しています。

子どものころからパソコンでプログラミングをしていたことが、デザインを組み立てる際の論理性に役立ったそうです。

2003年には、ファミコンへの思い出を綴った投稿型サイト、「思い出のファミコン」を開設するほどゲーム好きな一面も。

また、毎年恒例となった、元素に親しめるスケジュール帳「元素手帳2020」は、2019年10月1日の発売です。

<主な実績>
・JTのマナー広告 大人たばこ養成講座のイラストディレクション
・リクルートのフリーマガジン R25のイラストディレクション
・著書「デザインの仕事」 ほか多数

アートディレクターのインスタ

アートディレクターを目指すなら、魅力的なデザインや時代が求めているものへの感度を高めておく必要があります。

そこで、独自の感性で情報を発信するアートディレクター3人を紹介しますので、ぜひフォローして感性磨きに役立てましょう。

サカグチ ケン(さかぐち けん)

サカグチケンさん(本名:坂口 賢)は、1964年生まれ・香川県出身のアートディレクター、グラフィックデザイナーです。

10代のころ、パンクロックバンド「アナーキー」の影響を受け、親衛隊讃岐支部を結成したほどの音楽好き。

香川県立高松工業高等学校デザイン科を卒業し、音楽関係のアートディレクションをメインワークとして活躍中です。

「THE BLUE HEARTS」、「THE HIGH-LOWS」、「LUNA SEA」、「中山美穂」など、多くのアーティストのアートワークを手がけることで有名。

湧き上がるロック魂をカタチにしているサカグチさんのインスタには、「ロックを愛する男」と書かれています。

インスタでの画像の見せ方も独特で、同じ画像3枚をアップすることで、見る側に強烈なインパクトを与えています。

サカグチケン・密談型企画「隠れ家」の開催情報や、ディレクションした有名アーティストの画像、日によって異なる表情を見せる太陽の画像などが満載です。

佐藤 直樹(さとう なおき)

佐藤直樹さんは、1961年生まれ・東京都出身のアートディレクター、グラフィックデザイナーです。

北海道教育大学卒業後、信州大学研究生として教育社会学・言語社会学を学び、出版事業の翔泳社を経て独立しました。

独特の視点と行動力で、雑誌や書籍などの出版物デザイン(エディトリアルデザイン)を中心に、グラフィック界で活動中です。

佐藤さんのインスタには、「本とアートが交差する場所」をテーマにしたトークショーの告知や、個展の開催告知などが多く投稿されており、落ち着いた作風に触れることができます。

デザインから絵画へと表現をシフトさせた巨大木炭壁画、「そこで生えている」シリーズも見ることができます。

吉田 ユニ(よしだ ゆに)

吉田ユニさんは、1980年生まれ・東京都出身の若手アートディレクター、グラフィックデザイナーです。

女子美術大学芸術学部デザイン科造形計画専攻卒業後、大貫デザインを経て、2007年に独立。

パッケージデザインや広告デザイン、装丁などを手がけるほか、アートディレクターとして多くの芸能人のCDジャケットデザインも担当し、幅広く活躍中です。

吉田さんのインスタには、5年ぶりとなる大型個展の告知や、手がけた作品の数々を見ることができます。

今回紹介したアートディレクターの方々の発想力や行動力は、将来アートディレクターを目指す人にとって、よき手本となるのではないでしょうか。