スーパーバイザーに向いている人とは? 適性や必要な能力を紹介
スーパーバイザーに向いている性格・適性
周囲を巻き込む「情熱」のある人
スーパーバイザーの仕事で特徴的なのは、自分が直接行う作業よりも、ほかの人を動かすことで間接的に行う作業のほうがはるかに多いということです。
販売戦略を練るのはスーパーバイザーでも、実際にその戦略を実行するのは現場の指揮を取る店長であり、販売・接客などの実務を担当するのは店員です。
この人のいうことだからやってみよう、この人だからついていこうと思ってもらえるだけの信頼を勝ち取ることができなければ、どれだけ戦略が素晴らしくても、正に「机上の空論」です。
このような業務特性上、スーパーバイザーには、周囲の人を動かすことのできる「熱量」や「勢い」のある人や、人間的な「魅力」のある人が向いているでしょう。
学校生活や私生活のなかで、自然と集団を率いる立場にいるようなリーダーシップのある人は、スーパーバイザーとしての適性が高いといえます。
説明上手な人
スーパーバイザーに求められる能力の頭文字をまとめたものとして、「5C+1P」という言葉があります。
5Cは「Commnication:コミュニケーション(伝達)」「Consultation:コンサルテーション(経営指導)」「Counseling:カウンセリング(相談対応)」「Cordination:コーディネーション(調整)」「Control:コントロール(管理)」を表します。
1Pとは「Promotion:プロモーション(販売促進)」です。
この6つはすべて、FC本部やFC加盟店オーナーに対して、何かの情報や意見を伝えるためのスキルです。
本部の方針をオーナーに話す際にも、オーナーからの意向を本部に話す際にも、正しい情報を正しいニュアンスで、相手に伝えなくてはなりません。
本部と現場の橋渡し役として、自分で考えたことではなく「誰かの意見」を伝えるメッセンジャーになるからこそ、スーパーバイザーには高いプレゼン能力が求められます。
見聞きした情報をわかりやすく相手に伝えられる人、端的にいうと「説明上手」な人は、スーパーバイザーに向いているでしょう。
実力主義の人
スーパーバイザーは、自身の担当する店舗の業績というかたちで、仕事の結果がはっきりと目に見える職種です。
自分が担当した店舗の業績が上向けば評価されますし、下がれば責任を問われることになります。
前任者や同僚などと比較され続ける、言い訳の効かない仕事です。
このため、スーパーバイザーには、競争意識が高く、実力主義を好む性格の人が向いているでしょう。
働いても働かなくても同じ給料ではやる気が出ない、がんばっている人、能力の高い人が報われるべきだという考えの人は、スーパーバイザー向きといえます。
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スーパーバイザーに必要なスキル・能力
マーケティングスキル
販売戦略や経営戦略を練るためには、まず周辺の人口構成や需要状況、他店との競合状況など、マーケティングを正しく行うことが必要になります。
データに基づかない一人よがりな戦略では、結果を出すことはできませんし、またスタッフもついてきません。
このため、スーパーバイザーには、マーケティングスキルや分析力が必要になります。
将来的にスーパーバイザーを目指すなら、統計学などの数学をしっかりと勉強して、数字に強くなっておくことが望ましいでしょう。
視野の広さ
事業を成功させるためには、店舗単位、施設単位など、ひとつのグループで一致団結することが必要です。
それを統率する立場にあるスーパーバイザーには、集団の細かいところまで目の届く「視野の広さ」が求められます。
何か困っている人がいれば、適切なアドバイスや指導をしなければなりませんし、各スタッフの能力が100%発揮できるよう、適材適所、人員を配置していかなければなりません。
視野が広く、リーダーとしての采配が的確であればあるほど、チームとしての一体感が生まれます。
部活動や地域クラブなどでキャプテンを務めた経験があれば、スーパーバイザーとしての業務に生かせるでしょう。
スーパーバイザーに向いていないのはどんな人?
環境の変化に弱い人
スーパーバイザーは、毎日決まったオフィスに出勤し、毎日同じ人と仕事をするというタイプの職種ではありません。
担当する店舗を毎日日替わりでまわらなければなりませんし、また担当する店舗も定期的に変わっていきます。
全国展開するチェーン企業の場合は、異動で引っ越しになるケースも頻繁にありますので、自分が暮らす街もどんどん変わっていきます。
このため、仕事環境や生活環境、公私を含めた人間関係などがめまぐるしく変わっていくのは嫌だ、慣れ親しんだ環境で生きていきたいという人は、スーパーバイザーには向いていないでしょう。
体力的に自信がない人
一般的に、スーパーバイザーは1日中動き回りっぱなしの職種です。
分類的にはオフィスワーカーに含まれるものの、自席に座ってパソコンでデスクワークする時間はほとんどなく、営業車に乗って移動を繰り返しながら、さまざまな場所で働きます。
店舗の人手が足りなければヘルプで接客やレジに入ることも珍しくなく、長時間立ちっぱなしになることもあります。
このため、体力的にあまり自信がない、事務だけに専従していたいという人は、スーパーバイザーには向かないでしょう。