損害保険会社社員の勤務時間・休日・残業は多い?
損害保険会社社員の勤務時間
多少の前後はあるものの、損害保険会社では勤務時間を「9:00〜17:00」に設定している企業が多く、そのうち休憩時間は1時間程度あるのが一般的です。
会社によっては、個人の裁量で始業時間と終業時間を決められる「フレックスタイム制」を導入している場合もあります。
また多くの損害保険会社で「24時間365日の事故受付」をうたっていますが、夜間の電話対応を行なっているのは業務委託先のコールセンタースタッフであることがほとんどです。
そのため損害保険会社の社員が深夜も待機しているケースはそれほど多くありませんが、会社によっては直接雇用のオペレータを本社内に配置している場合もあります。
その場合は、受付業務を担当する社員は24時間365日、誰かが必ず出勤できるようシフトを組みながら働くことになります。
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損害保険会社社員の休日
損害保険会社の社員として採用されれば、基本は完全週休2日制(土・日)で働くことになり、祝日や年末年始も休日となります。
ただし担当する業務によって休日は変動する可能性があり、たとえば営業を担当する場合は、得意先にあわせて流動的にスケジュールを組みながら働くことが多いでしょう。
また保険加入者の事故対応や損害調査などを行う業務部門で働く場合であっても、実際に事故が発生したときには休日にかかわらず柔軟な対応が求められます。
このように、基本的な条件としては週休2日制であるものの、担当業務やお客さまの状況しだいでは休日出勤で対応しなければならないケースも少なくありません。
なお、休日出勤した際には別の日に代休を取得できます。
そのほか、基本的な休暇制度として年次有給休暇、リフレッシュ休暇、慶弔休暇、ボランティア休暇などもあり、突発的な休日対応はありますが大手を中心に働きやすい環境が整っています。
休日でも休めない現実
損害保険会社で働く人のもうひとつの大変さは、勉強の大変さでしょう。
保険商品を取り扱うためには、膨大な量の約款や重要事項説明書の意味を理解していなければいけません。
この業界で働くためにはまず「損保一般試験」に合格しなければいけませんし、その後もさらに「損害保険大学課程」の試験に向けて勉強を続ける人もいます。
また、「アクチュアリー」「ファイナンシャルプランナー」などの資格を取得する人もいますし、語学力を磨くために「TOEIC」や「英検」などの試験を受ける人もいます。
休日も勉強の時間にあてることも多いので、プライベートの時間を確保しにくいということもあります。
激務ととらえるかどうかは個人の感じ方次第ではありますが、体と心を休めるヒマがないということが十分にあり得る仕事なのです。
損害保険会社社員の残業時間
保険の新規契約や保険金支払いにかかわる書類作成、トラブル対応など、損害保険会社で働く社員一人あたりの仕事量は多く、その分残業も多めです。
事故や災害などのトラブルは突如発生するものであり、「予定していたスケジュール通りに働けるとは限らない」という点は仕方のない部分です。
またお客さまや保険代理店の都合にあわせて動かなければならない場面も多く、どうしても勤務時間外の対応が必要になるケースがあります。
あくまで「顧客ありき」の仕事であり、損害保険会社への入社を考える人はこの点をよく理解しておきましょう。
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損害保険会社社員は忙しい? 激務?
総合職として入社した場合、全国転勤あるいは海外勤務になりますので、数年ごとに知らない土地を転々としながら働かなければいけないという大変さがあります。
環境の変化に強い人でないと、ストレスや孤独を感じてしまうこともあるかもしれません。
また、日常的に忙しい立場にある損害保険会社社員ですが、もっとも忙しくなるのは大きな災害が起きた直後です。
東日本大震災や熊本地震のような大災害が起きた場合は、全社を挙げて保険加入者のサポート体制を迅速に組まなければなりません。
とくに被災した建物や家財の査定を行う損害調査部門は、できるだけ早く現地に入り拠点や指示系統を作ることが任務遂行のうえで重要なポイントとなります。
被災地では断水や停電や余震が続いている場合もあるため、社員も過酷な環境のなかで働き続けることになり、現地入りした日から数ヶ月間まともに休めないケースも珍しくありません。
このように災害時には勤務時間や休日などに関係なく目の前の仕事に向きあわなければならないため、使命感をもって取り組める人でなければ務まらない仕事でしょう。