ネイリストの就職状況・就職先選びのポイント
ネイリストの就職先にはどんなところがある?
ネイリストは特定の職場に所属せず、独立開業し、個人事業主として働く人もいます。
しかし、独立開業には知識だけでなく、現場で鍛えあげた技術力や接客スキルが必要です。
そのため、ネイリストはどこかに就職し、現場経験を積むのが一般的です。
ネイリストの就職先は、ネイルサロン、美容室などのトータルビューティサロンがあります。
そのなかでも、ネイルサロンは多くのネイリストが勤務する場所で、チェーン店・個人店などの分類があります。
また立地により、店舗のカラー、客層が異なり、接客スタイルや好まれるデザインが異なります。
さらに経営方針やコンセプト、ウリにする技術・サービスも店によって違うものです。
就職を考える際は、自分の個性が発揮でき、得意とする技術やこれから磨いていきたい技術が学べる店を選ぶとよいでしょう。
20代で正社員への就職・転職
ネイリストの求人の状況
以前はネイルサロンでネイル施術を受けることは、特別で非日常的なことでした。
しかし、最近は気軽にネイルサロンでの施術を楽しむ人が増えています。
またネイルは女性だけのものでなく、男性も身だしなみのためにハンドケアやネイルケアを行うようになり、その需要は拡大しています。
ネイルサロンの数も増加傾向で、美容室やエステティックサロンにネイルブースが併設されるなど気軽にネイルサービスを受けられる店を頻繁に目にするようになりました。
また、カフェや雑貨屋にネイル施術スペースが併設されていたり、スポーツ観戦の際にチームのロゴを爪にデザインするサービスが提供されていたりするなど、他業種とのコラボレーションも生まれています。
このように、ネイルサービスの拡大、そして人々のネイルアートに対する関心が高まっていることから、ネイリストの需要も拡大し、求人も増加しています。
そのため、就職先・待遇に拘らなければ、就職へのハードルは高くはありません。
しかし、ネイルサロンの増加はサロン同士の競争をうみ、低価格のサービスを提供するために、ネイリストにとってはいわゆる「ブラック」としか思えないような、過酷な職場も増加しています。
就職活動の際には、さまざまなネイルサロンを見たうえで探していくとよいでしょう。
ネイリストの就職先の選び方
勤務するネイルサロン選びで大切なことは、自分が重視することが何かを自己分析したうえで、求人情報の比較をし、自分にあったサロンを選ぶことです。
開業を希望するネイリスト
研修制度などが充実していて、スキルアップが図れるサロンを選ぶとよいでしょう。
面貸し、業務委託などを積極的に個人事業主と結ぶサロンであれば、開業の前に個人事業主として慣れた環境で力試しをすることも可能です。
開業を希望する場合、サロン勤務は経験、技術を積むだけでなく、人脈を築くことも意味します。
指名制をとるサロンであれば、自分の施術のファンを作ることができます。
家庭との両立を希望するネイリスト
ネイルサロンはサロンによっては休日が少ない所も多いです。
家庭との両立を希望する場合、休日が多い、もしくは人員体制に余裕があり休みが比較的とりやすく、プライベートと仕事を両立しやすい環境のサロンを選ぶとよいでしょう。
サロンによっては出産や育児で働き方を一度、パートなどに変えたあと、再び正社員として働きたい場合に雇用形態を柔軟に見直せるシステムを導入する所もあります。
一般的に小規模のサロンに比べ、大手チェーンのほうがライフワークバランスに配慮しているところが多く、働きやすい環境である可能性が高いです。
年収の高さを希望するネイリスト
ネイリストの平均年収は300万円程度ですが、個人の資質によりサロン勤務でも収入アップすることは可能です。
まずは福利厚生、昇格システムが充実した正社員を目指しましょう。
ネイルサロンによっては、アルバイトやパート採用の場合も多いですが、正社員登用制度があるところを選ぶとよいでしょう。
さらに頑張りを評価してもらえるよう歩合給の割合が高い所を選ぶと、モチベーションにも繋がります。
注意してほしい点は、求人の月給額をそのまま比較しないということです。
ネイリストは残って技術練習を行うことが多いですが、残業代が発生しないことも多いです。
最近ではネイリストを大切にするために、しっかり残業代を払うことを明記する求人も目にします。
福利厚生、昇給額、歩合額、残業代支給状況などを総合的に比較しましょう。
20代で正社員への就職・転職
ネイリストの志望動機・面接
志望動機の注意点
ネイリストを目指す人に共通していることは、ネイルが好きということです。
採用面接での志望動機で「ネイルが好き」ということだけを伝えては、他の志望者との差別化ができず、印象が弱くなります。
ネイルを通して心が動かされた出来事、影響を受けたネイリストの存在など、自分ならではのエピソードを踏まえ、お客様の手や爪を美しくすることにどのような魅力を感じているかも加えるとよいでしょう。
さらに数多くのネイルサロンから、なぜそのサロンを志望するのかを自分がなりたいネイリスト像とあわせて述べましょう。
企業側は単にネイルが好き、憧れという気持ちだけで志望するのではなく、ネイリストとしての強い信念や覚悟を持っているかということを志望動機から読み取ろうとしています。
志望動機を考える際は、ネイリストの実態、志望サロンの雰囲気などを事前によく知っておきましょう。
面接の注意点
面接は企業によっては実技試験が課されることもあります。
採用面接では、未経験者、経験者など志望者によって質問内容が変ります。
企業側が求めるポジション、自分に期待される役割を押さえ、答えるようにしましょう。
また華美・派手なものは避け、きっちりとした中にセンスを取り入れた服装が望ましいです
髪形・髪色だけでなく、職業柄、爪や手にも注目されます。
きちんとケアをし、サロンの雰囲気にあったネイルを施して臨みましょう。
就職先はどのように探したらよいか?
ネイリストの代表的な活躍の場であるネイルサロンの求人は、美容系専門の求人情報誌にたくさん掲載されています。
また、ネイルサロン内の貼り紙、ネイルサロンのHPにも採用情報が載っていることが多いです。
新卒採用の場合、ネイル専門学校に直接、求人をだすサロンも多く、専門学校では就職活動のサポートにも力を入れています。
ネイリストとしての知識・技術習得に加えて、就職の間口を広げるために専門学校に進学する人もいます。
即戦力を重視する業界のため、採用においては、経験や実績、あるいは資格を持っているネイリストのみを募集する店もあります。
しかし、意欲があればアシスタントという形で、未経験でも採用を検討してくれるところもあります。
自分のスキルに合った求人情報を探してみましょう。