回路設計へ転職するには? 未経験採用はある?

回路設計への転職状況は?

同業種同士での転職が多い

回路設計に転職をする人には、主に次のような経歴の人が多いです。

<回路設計に転職する人の出身職業として多いもの>
・回路設計職
・機械設計職
・制御系エンジニア
・電子系の修理スタッフ、整備士、現場監督
・他業界の技術職(ITエンジニアなど)
・電子系、機械系メーカーの営業職

同じ回路設計職の出身者、もしくは関連する技術系職種出身の人が転職をするケースが目立ちます。

ただし、事務職や販売職など、技術畑とはまったく異なる職種から未経験で転職をする人もいます。

転職市場の需要

回路設計の仕事では、この職種ならではの専門的スキルも多々求められるため、既にある程度のスキルを持っている経験者向けの求人が目立ちます。

「〇〇分野の回路設計の職務経験〇年」といったように、採用条件が細かく指定されている求人もあります。

一方で未経験採用の求人もありますが、経験者向けの求人と比べると数は少なくなります。

また未経験採用でも「学生時代に電子・電気系を学んでいた人」などを条件としている会社も多いです。

回路設計の仕事の経験もなく、学校で基礎も学んでいない未経験者となると、転職は簡単ではありません。

回路設計への転職の志望動機で多いものは?

回路設計へ転職する人の志望動機として、代表的なものを列挙します。

<未経験者の志望動機>
・小さな頃から電子回路や機械に興味があった
・大学時代に電子工学を専攻しており、もう一度夢に挑戦したいと思った
・前職の仕事で電子回路に触れる機会があり、設計に興味をもった
・モノづくりの仕事をしてみたい
・安定性のある仕事がしたい

未経験者の場合は、新卒学生のように「電子回路に興味がある」といった切り口の志望動機を語る人が目立ちます。

また未経験で応募する人の中には、学生時代に電子工学を専攻していた人、新卒時にはなんらかの理由で回路設計の道には進まなかったものの改めてチャレンジしたいという人もいます。

<同業経験者の志望動機>
・その会社の製品、技術力、シェアなどに関心をもった
・新しい設計分野にチャレンジしたい(例:オーディオの回路設計→スマホの回路設計)
・社風や理念などに感銘した
・今の会社よりも収入水準が高いため

経験者の場合は、今勤めている会社では得らえないものを他社に求めて転職をするというパターンが多めです。

たとえば、「今までとは異なった製品の電子回路を設計したい、けれど今の会社ではそれが実現できない」といった理由で他社へ転職する人も少なくありません。

回路設計の志望動機と例文・面接で気をつけるべきことは?

未経験の社会人から回路設計になるには

未経験求人に応募する

手っ取り早いルートとしては、未経験者歓迎の求人に応募し、そのまま採用されることです。

20代の前半から中盤程度の人であれば、まったく経験がなくとも将来の育成を込めて採用されることもあります。

若い人の場合、大学や専門学校に入学して学び直すしていると、年齢的にチャンスを逃してしまうこともあります。

需要があるうちに未経験求人に応募してしまうのも1つの方法です。

なかなか採用されない場合

なかなか採用が決まらない、年齢的にむずかしいという場合には、次のような対策も考える必要があります。

<採用されない場合の対策>
・独学で基礎知識をたくわえる
・関連する資格を取得し、基礎スキルがあることをアピールする
・職業訓練校の電子回路コースに通い、技能を学ぶ
・夜間の大学や専門学校などに通い、電子工学に学ぶ
・CADオペレーターなどの関連職種で入社し、経験をつんで設計職にステップアップする(ただしそのような昇進ができない会社もあるので注意)

基礎を学んでいる人の方が面接での評価も高まるので、資格を取得したり、職業訓練校で学んだりしてアピールポイントを増やすのも対策となります。

大学や専門学校に入学して一から学び直す方法もありますが、時間や費用が掛かりるので、慎重に検討する必要があるでしょう。

回路設計への転職に必要な資格・有利な資格

資格の必要性

回路設計になる上で、必須となる資格・免許はありません。

資格を持たず活躍している回路設計エンジニアもたくさんいます。

資格を取得する意味やメリットとしては、「意欲のアピールとなる」、「一定の知識を備えていることのアピールになる」、「資格勉強を通じて業務にも生かせるスキルを身に付けられる」などが挙げられます。

おすすめの資格

回路設計におすすめの資格として、次のようなものが挙げられます。

<回路設計におすすめの資格>
・CAD利用技術者試験:民間資格、難易度 易しい
・ディジタル技術検定:公的資格、難易度 易しい
・EMC設計技術者資格:民間資格、難易度 やや難しい
・情報処理技術者試験:国家資格、民間資格、難易度 やや難しい

参考:CAD利用技術者試験
参考:公益財団法人 ディジタル技術検定
参考:KEC関西電子工業振興センター EMC設計技術者資格
参考:情報処理推進機構 情報処理技術者試験

回路設計への転職に役立つ職務経験は?

次のような職務経験は、別業界で身に付けたものでも、回路設計の仕事で役立つでしょう。

<役立つ職務経験>
・プロジェクトやチームを組み、開発業務を行った経験
・集団で協力して仕事を進めた経験
・モノづくりの経験
・他部署や社外業者との調整業務を行った経験
・問題解決力や論理的思考力が問われる仕事の経験
・リーダー経験やマネジメントの経験
・英語を使ってビジネスをした経験

回路設計は、チームプレイの仕事であるため、集団の中で活躍した経験は生かしやすいです。

また年長者の場合は、リーダー経験やマネジメントの経験も重要になります。

回路設計への転職面接で気をつけるべきことは?

電子回路の設計をする上で「論理的思考力」が必要不可欠となります。

適性を探るため、面接時のささいな会話などからも、論理的思考ができる人間であるかをチェックされていることがあります。

非論理的な会話や支離滅裂な会話があると適性や素質を疑われることがありますので、ちょっとした会話でも発言には気を配りたいところです。

回路設計に転職可能な年齢は何歳くらいまで?

人手不足の会社では「年齢不問」、「経験不問」で採用することもありますので、明確な年齢制限というのはありません。

ただし、回路設計では一人前になるまでに長い年月が必要になり、経験が問われる「アナログ回路設計」の分野では10年以上の下積みが必要となることもあります。

そのためできる限り20代のうちに転職をするのが望ましく、企業側としても年齢の若い人材を優遇する傾向にあります。

中には30代以降で未経験からの転職を成功させる人もいますが、年齢が上がるほど転職は難しくなるのが基本です。

未経験から回路設計へ転職する際の志望動機

未経験者の場合、新卒学生と同じように「なぜ回路設計でないといけないのか」、「多くの職業がある中なぜ回路設計を選ぶのか」の部分を面接官はとくに知りたがっています。

そのため志望動機内では、回路設計を目指すことになった理由やきっかけについて、自分ならではのエピソードなどを交えながら、説得力のある内容として伝えることがポイントです。

注意点として、新卒の学生ではないため、既卒の社会人としての立場を意識した上でそれを述べる必要があります。