回路設計のつらいこと・大変なこと・苦労

回路設計のつらいこと・大変なこと

学ぶことが多く、勉強の毎日

回路設計の仕事では、電子回路、電磁気学、CAD、制御工学など、この分野ならではの専門知識が必要となります。

大学の電気工学科を卒業した人であっても、実際に職場に出てから学ばなければならない知識はたくさんあります。

また、プロジェクトの進め方、仕様書の書き方、試作機の作り方など、開発業務に関するノウハウも学ばなければならず、進化していく最新テクノロジーも追わなければなりません。

日々勉強の毎日となり、時にはプライベートな時間を使って技術論文などを読まなければならないこともあります。

社会人になっても勉強の意欲が必要となる大変さがあります。

コミュニケーションや調整業務がキツイ

回路設計は、人と関わることも多い仕事です。

お客さま、自社の他部署(企画部門や営業部門など)、プロジェクト内の他のスタッフ(機械設計者やデザイナーなど)など、各方面と意見を出し合い仕事を進めていく必要があります。

たとえば「コストや素材はこうしてほしい」、「デザイナー的にはこうしてほしい」など意見がぶつかり合うことや、無理難題をいわれることもあります。

時には、自分の意見を譲らなければいけないこともあり、ストレスを感じることもあります。

「納期」を守らなければならない

回路設計の仕事は、マイペースで進められるわけではなく、「納期」という時間的制限があります。

決められた納期までに予定していた設計が完了できないと、他のチームにも大きな迷惑がかかりますので、納期は厳守しなければなりません。

同時に回路設計の仕事は、予定のスケジュール通りに進まないことも多々あります。

途中で設計に問題がみつかり、再設計が必要になったりすると、何とか納期までに仕上げるために連日夜遅くまで残業しなければならないこともあります。

そのように、常に納期に追われながら働く大変さが回路設計の仕事にはあります。

アナログ回路設計:「感覚」が必要になる

「アナログ回路設計」の場合、素子の配置や配線などによって特性が変わることもあり、机上の理論やコンピュータのシミュレーションだけでは思うように設計できないことが多いです。

長年つちかったエンジニアとしての「感覚」や「勘」も重要にもなるでしょう。

アナログ設計には、実物の回路をさわって何度もトライ&エラーを何度もくり返さなければならない大変さがあります。

回路設計の悩み

スペシャリスト職としての悩み

回路設計職は、電子回路という一つの分野を「狭く・深く」追及していくことになります。

よくも悪くも一点に特化した職種となるため、電子回路というものに興味や関心がないと大きなストレスとなるでしょう。

また将来のキャリアの選択肢も広いとはいえず、かりに転職するにしても基本的には電子回路分野に限定されてしまいます。

「将来もずっとこの仕事をしていくのだろうか」と悩んでしまう人もいます。

人間関係・職場の悩み

回路設計は、チームで協力して仕事を進めるのが基本です。

毎日同じ職場で、同じチームメンバーたちと日々を過ごすことになります。

そのため、無理難題を投げかけてくる上司、考えや性格の合わない同僚などが周りにいると、精神的な負担となります。

毎日のように人間関係に悩む日々が続くと、ノイローゼになったり、会社を退職してしまう人もいます。

女性が少ないことの悩み

回路設計職は圧倒的に男性が多く、女性は1割程度にすぎません。

大手転職エージェント「マイナビエージェント」によれば、回路設計職の男女比は男性93%、女性7%というデータも出されています。

そのため、男性であれば「女性が少ないので職場恋愛や職場結婚ができない」、女性であれば「同性が少なく働きにくい」などの悩みを抱える人もいます。

職業病

回路設計の仕事はデスクワークが中心であり、一日中パソコンとにらみ合い、設計資料などを作る日もあります。

そのため、次のような職業病で悩む人も少なくありません。

<回路設計の職業病>
・腰痛
・肩こり
・目の疲れ、視力低下
・痔
・運動不足
など

日頃の運動不足解消のため、帰宅後や休日にはスポーツなどで積極的に身体を動かす人もいます。

回路設計を辞める理由で多いものは?

「生涯エンジニア」を志して入社し何十年もこの道にたずさわる人が多めですが、一方ですぐに辞める人もいます。

回路設計を辞める理由はさまざまですが、代表的な理由として次のようなものが挙げられます。

<機械設計を辞める代表的な理由>
・そもそも設計という仕事が肌に合わない
・電子回路に対して興味が持てない
・設計分野に興味が持てない(産業機械ではなく民生品の設計がしたい など)
・学び続ける毎日が苦痛
・毎日のデスクワークが耐えられない
・エンジニアとしてスキル不足を感じた、技術的についていけない
・「年功序列」で頑張りが評価されにくい
・会社の方針や人間関係に不満
・残業が多い
・身に付けた技術をもとに新たな分野に挑戦したい(ポジティブな理由)
・まったく異なる夢ができた(ポジティブな理由)

回路設計の仕事につくと、毎日朝から晩まで電子回路について考え抜くことになります。

そのため、「興味」や「関心」、エンジニアとしての「適性」などの部分も重要な要素となり、「設計の仕事が合わない」という理由で辞めていく人も一定数います。