回路設計の志望動機と例文・面接で気をつけるべきことは?
回路設計を目指すきっかけで多いものは?
回路設計を目指すきっかけとして、代表的なものを列挙します。
<回路設計を目指すきっかけの代表例>
・小さな頃から機械や電子回路に興味があったから
・趣味の延長で興味をもった(例:オーディオ製品が好きで電子回路に目覚めた)
・電子回路の授業で興味を持った(理系の学生の場合)
・高校や大学の先生に勧められた(理系の学生の場合)
・周囲に影響を受けた(例:親が回路設計のエンジニアである)
など
小中学生の頃から機械いじりや電子回路工作などが好きで、回路設計の道を選んだという人がやはり多めです。
中にはテレビや雑誌の特集で電子回路に興味をもち、既卒の社会人から未経験で転職をする人もいるため、きっかけはさまざまです。
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回路設計の志望動機の考え方
なぜ回路設計なのかを明確化
回路設計は、毎日のように朝から晩まで電子回路について考える仕事であるため、電子回路にどれだけ興味や情熱があるかを採用担当者側も知りたがっています。
他の仕事ではなく回路設計でなければいけない理由や根拠を、自分ならではのエピソードなどを交えながら、具体的に伝えることがポイントです。
その会社を選ぶ理由を明確化
おなじ回路設計の仕事でも、自動車メーカーとテレビメーカーでは、扱う知識・スキルも変わり、将来描けるキャリアも変わってきます。
採用する側としても、どこの会社でもよいという人よりも、自分の会社に関心をもち、自社製品の分野で成長していきたいという人を求めています。
そのため、事業内容、製品ラインナップ、社風、顧客層などをよく調べ、その会社でなければならない理由を明確化することもポイントです。
将来のビジョンを伝える
就職がゴールとなっている人よりも、技術者としての将来的な目標がはっきりしている人の方が伸びしろがあるため、採用面接では好感をもたれるでしょう。
「〇〇のような機能をもった製品を設計したい」、「大きなプロジェクトをまとめられる人材になりたい」など、5年後10年後のビジョンを具体的に伝えられると、評価も高まります。
回路設計の志望動機の例文
新卒学生の志望動機例
幼いころから電子回路をいじるのが好きであったこともあり、高校は電子科に進み、大学でも電子工学を専攻してきました。
大学ではとくに関心のあったCMOSイメージセンサーの研究を行い、将来はイメージセンサー分野の設計エンジニアとして活躍したいと考えております。
貴社を志望した理由は、CMOSイメージセンサーにおけるトップメーカーであり、その高い技術力にひかれたためです。
貴社の環境でイメージセンサーにおける第一線の技術を養い、より高性能なイメージセンサーを社会に提供できる人材になることが目標です。
既卒の未経験者の志望動機例
大学卒業後、電子部品メーカーの営業職として〇年間勤務してきました。
売上〇億円規模の顧客も担当し、過去には営業トップの社内賞を獲得したこともあります。
営業職の仕事はやりがいを感じていますが、現職の仕事で設計部門の人々と関わるうちに、学生時代に抱いていたモノづくりへの情熱が再びわき、設計職にチャレンジしたいと思うようになりました。
貴社を志望した理由は、今後需要が拡大するといわれているIoT分野で高い技術をもつメーカーであることも理由のひとつですが、それ以上に未経験者であっても意欲のある人は歓迎するという社風に感銘しました。
これまで営業職で養ったコミュニケーション力や調整力をいかしながら、貴社の環境でIoTに強い回路設計エンジニアを目指したいと考えております。
経験者の志望動機例
これまでは、産業機械分野のデジタル回路設計を〇年間担当してきました。
VHDLとC言語が使用可能であり、3D-CADでの製図経験もあります。
直近では10名程度のチームのサブリーダーとしてマネジメント業務も行っていました。
回路設計の仕事は今後も続けていきたいと考えておりますが、できれば産業機械のような業務用の製品ではなく、もっと身近な民生品の設計がしたいという希望がありました。
また10代の頃よりオーディオ機器にほれこんでおり、貴社のアンプは昔から愛用しています。
そんな貴社が回路設計職を募集されていたため、この機会にオーディオ設計に転身したいと考え志望いたしました。
産業機械とオーディオ機器で設計をするうえで異なる部分も多いと思いますが、いかせる経験はいかし、はやく第一線に立てるように精進します。
将来的な目標は、自分のような愛用してくれるファンに喜んでもらえるオーディオを作りあげることです。
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回路設計の面接で聞かれること・注意点
面接でよく聞かれること
回路設計の面接では、主に次のようなことが聞かれます。
<面接で聞かれることの例>
・なぜ回路設計を目指すことになったか
・なぜ弊社を選ぶのか(第一志望か)
・学生時代は何を学んでいたか(専攻分野、研究テーマ、卒論内容など)
・学生時代に頑張ったこと
・普段読む本について
・最近関心のあるニュース
・入社後はなにに挑戦したいか
・10年後はどのような人材になっていたいか
・前職を退職した理由(既卒者の場合)
面接においても「なぜ回路設計を目指すことになったか」の部分を、深堀して質問されることが多いです。
また、新卒者や未経験者の場合、人物や適性を重視しての採用となることが多いため「学生時代に頑張ったこと」や「最近関心のあるニュース」など内面をさぐる質問が投げかけられることも少なくはありません。
面接の注意点
回路設計は論理的思考力が求められる職種です。
電子信号が回路をどのように動くかをロジカルに考えられないと、回路を設計することは難しくなります。
そのため、論理的に思考できる人間であるかを、面接時のちょっとした発言からもチェックされていることがあります。
たとえば志望動機として語る内容、質問の受け答えなどが支離滅裂だったり非論理的だったりすると、回路設計エンジニアとしての素質を疑われてしまうので注意しましょう。
服装、みだしなみ
回路設計の面接では、基本的には上下スーツの正装が望ましいです。
服装がラフな業界とはいいにくいため、たとえ面接は服装自由といわれた場合でも、スーツで参加するのが賢明です。
ヘアスタイルやメイクも「誠実さ」や「清潔感」の感じられるものとし、腕時計やアクセサリーなども控えめなデザインの品でそろえるようにしましょう。
回路設計の自己PRのポイント
自己PRでは、関連する経験・知識・スキルを積極的にアピールすることが大切です。
学生時代に電子回路の研究活動や論文作成などの経験があれば、実績としてアピールしましょう。
コミュニケーション力やマネジメント力が求められる職業のため、部活やアルバイトでのリーダー経験などもアピール要素です。
回路設計の履歴書で気をつけるべきことは?
回路設計では、ミリ単位の誤差もないように設計図を作る必要があり、精密な電子基板を触ることも多いため、「丁寧さ」や「正確さ」が求められます。
そのため、履歴書に誤字脱字が多かったり、証明写真が枠からはみ出ているなど、雑な部分があると素質を疑われることがあります。