人材コーディネーターのキャリアプラン・キャリアアップするためには?
人材コーディネーターに配属されたら
人材コーディネーターとして働くまでの道筋は、会社によって異なります。
大手の人材サービス会社の場合、総合職として就職し、適性を見ながら人材コーディネーターの部署に配属されますが、正式な配属までには1~3年ほどかかり、その後も配属が変わることもあります。
中小の場合は、人材コーディネーターとして就職した場合でも、最初は営業を行うことが多いです。
OJTで先輩に同行し、仕事の様子や顧客の雰囲気、市場のニーズなどを体感します。
その後、1~3年ほどでマッチングや人材の面談などの業務を担当することになりますが、会社の状況によっては営業部署の在籍期間が長引く場合もあります。
大手では人材コーディネーターとしての業務を行うようになってから、5~10年ほどで管理職に就くのが一般的ですが、管理職のポストが少ない企業の場合はそのまま現場で活躍する人も多いです。
20代で正社員への就職・転職
人材コーディネーターとしてスキルアップするには
人材コーディネーターとしてスキルアップするためには、面接の技術を磨くことや、業界知識を深めていくことが大切です。
普段から忙しい職場では、なかなか業界知識を深めることができないため、自主的な勉強や情報収集も必要になります。
業界の話題や求められる人材の方向性などをよく理解し、登録スタッフにフィードバックできるようにしておきましょう。
業務や学習により、専門分野がハッキリしてくると、転職の際にも次の職場を考えやすくなります。
また、外国人の人材も増えているため、英語力を磨くなど、人材コーディネーターとしての武器を磨くことも大切です。
人材コーディネーターのキャリアパス・キャリアアップの考え方
キャリアカウンセリングを究める
人材コーディネーターのキャリアパスのひとつは、求職者との面談やカウンセリング業務で積んだスキルや経験を生かし、キャリアカウンセリングの専門家として成長することです。
たとえば「キャリアコンサルタント」や「キャリアコンサルティング技能士」などの資格を取得し、実際に多くのキャリア支援に関わることで専門家としての位置を確立できるでしょう。
キャリアカウンセリングのニーズは社会的にも高いため、条件のよい企業や公的職業紹介機関などへの転職もしやすくなりますし、独立開業も可能です。
マネジメント職へ昇進する
会社の中で昇進・昇格し、部門リーダーやマネージャーとなって、部下の管理・育成に携わるポジションを目指すキャリアもあります。
この場合、人材コーディネーターとしてのスキルだけでなく、マネジメントのスキルが必要となるため、経営全般やマネジメントの勉強をしていく必要があります。
会社規模がそれほど大きくない場合は、マネジメント職のポストそのものが少ないため、空席が出ないと判断したら転職する人もいるようです。
営業職など、他職種に就く
人材コーディネーターの経験を積み、その他の職種に就く人も少なくありません。
営業やマネジメント業、教育業など、さまざまな仕事で人材コーディネーターとして培ったスキルは生かせますし、多くの社会人を指導し、その模範として努力してきた人は多くの企業で好感をもって受け入れてもらえます。
仕事は覚え直す必要があるものの、自分に合った働き方や職場が見つかって大きく活躍できる場合もあります。