人事への転職・未経験採用はある?

人事への転職状況は?

人事には必須の資格や経歴がなく、また多くの企業で必要な職種であるため、スムーズに転職できると考える人もいます。

しかし、実際には中途の求人は少なく、転職は決して簡単ではありません。

大企業では、人事は生え抜きを育てたり内部からの配置転換でまかなったりすることが多く、中小企業でも総務や経営者などが人事の役割を兼ねているケースも多いからです。

ベンチャーや、中小企業が組織の拡大のために人事を募集することもありますが、それでも10人も20人も採用されることはなく、1人から2人程度です。

こうしたなかで、転職市場では、どうしても経験者が採用されやすくなっています。

人事経験者のうち、とくに「採用」や「労務」など専門性がはっきりしている人のほうがスキルのミスマッチが少ないため、企業側も安心して採用できるようです。

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人事への転職の志望動機で多いものは?

人事への転職の志望動機では「企業の成長に大きな貢献ができる仕事がしたい」「人の成長に関わる仕事がしたい」といった動機が多く見られます。

転職の場合、経験から人材育成の重要性について実感を持っている人が多く、直接的に人材育成に関わることのできる人事の仕事を希望する人も多いです。

その他にも「自分に合った社風の企業で働きたかった」という人もいます。

人事の仕事は、会社の理念や社風などを深く理解する必要があるため、自分に合った会社でなければ難しい面があります。

そのため、経験者・未経験者を問わず、社風をよく調べて就職活動を行う人も多いです。

採用や労務など明確に専門性を持っている人の場合、専門分野の仕事に集中できるよう業務範囲が絞り込まれている企業へ転職することもあります。

人事の志望動機と例文・面接で気をつけるべきことは?

未経験・社会人から人事になるには

未経験・社会人から人事になるには、人事の仕事をしっかりと理解し、基本的な知識を少しでもつけておくことが大切です。

資格は必須ではないものの、業務に関連する資格は学習・取得しておいて損はありません。

また、少しでも転職の可能性を高めたい場合、自分が勤めていた業界で就職するのもひとつの手です。

人事は人材戦略を考えるにあたって、自社だけでなく業界についても知る必要があるため、業界知識や現場の様子がわかることが強みになる場合もあるからです。

ポテンシャル採用を行っている企業もあるため、自身の経験から問題解決能力やコミュニケーション能力など、人事に必要な能力を発揮したエピソードをまとめてアピールにつなげるのもよいでしょう。

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人事への転職に必要な資格・有利な資格

人事になるために必須の資格はありません。

ただ「キャリアコンサルタント」や「社会保険労務士」「中小企業診断士」などの資格は、人事に必要とされる分野の専門性を表す資格であり、取得しておけば有利になるのは間違いありません。

上記の資格ほどではありませんが、パソコン操作のスキルを示す「Microsoft Office Specialist」などの資格も事務作業の多い人事業務では役立ちます。

また、労務管理に携わる人の場合、心理カウンセラーなどのカウンセリングやメンタルヘルスに関する資格を持っていると役立つ場面も多いです。

これら資格は選考上有利にはたらきますが、それでも採用枠が小さいため、必ずしも採用につながるわけではありません。

人事への転職に役立つ職務経験は?

人事への転職に役立つ経験としては、やはり人の採用や教育、管理に携わった経験です。

具体的には、店舗などの店長、一般企業の管理職、IT系の仕事であればプロジェクトマネージャーなどの経験がある人は人事でも受け入れやすいでしょう。

これらの仕事では、アルバイトや派遣社員などの雇用や育成などを任されている場合もあり、人事に近い業務も行っているからです。

また、総務で人事の仕事のサポートに入ったことがある場合もアピールになるでしょう。

志望する企業と同じ業界で、営業などの現場の仕事を経験したことも人事戦略を考える上での武器になります。

多くの分野の職種経験は就職に生かせますが、人事の仕事とうまく結びつけ、上手に適性をアピールすることが大切です。

人事への転職面接で気をつけるべきことは?

人事への転職面接では、志望動機や前職からの転職理由について明快に説明できるように準備しておきましょう。

人事は経営者や社員をサポートする役割がありますが、言われるままではなく、主体的な動きが求められます。

業務に対する理解度や、自ら企業に貢献しようとする姿勢は、志望動機や転職理由にも表れることが多い点に注意してください。

また、前職への不満と見られる発言が深く掘り下げられることも多いです。

正当な内容であれば問題ありませんが、責任転嫁や言い訳だと思われるとマイナス評価になってしまうので気をつけましょう。

人事は「企業の顔」となることも多いため、面接時の身だしなみには気をつけ、面接中も柔和な表情を心がけましょう。

人事に転職可能な年齢は何歳くらいまで?

人事に転職可能な年齢としては、未経験の場合は20代のうちが望ましいです。

30代を過ぎて未経験の場合は、よほどの適性が職歴などから見えない限り難しいでしょう。

経験がある人なら、年齢を問わず採用される可能性はありますが、年齢相応の専門性が求められます。

また、ベンチャーなどでは周囲の社員が若いこともあり、年齢が高い場合は管理職以外での採用は厳しいです。

こうした事情から、年齢が高くなるにつれ、企業の人事として働くだけでなく、人事系のコンサルタント会社や社労士事務所なども有力な働き口となるようです。

企業の人事にこだわりがなければ、専門性や業務内容、年齢を考えながら、自分に合った職場を選ぶのがよいでしょう。