人事のつらいこと・大変なこと・苦労

人事のつらいこと・大変なこと

秘密を抱えることが多い

人事の仕事では、個々の社員の評価や昇進・昇格に関することなど、他人に公開できない情報が多くあります。

そのため、どうしても同僚との間では共有できない話も多く、うっかり秘密を漏えいしないようにお酒の席などでも気をつける必要があり、孤独を感じることがあります。

そういった事情もあり、人事は管理系部門以外の社員からは「何をやっているのかわからない」と言われることも多いです。

成果をとらえにくい

人事は営業の売上のような数字目標を立てて業務を行うことが難しく、とくに短期ではなかなか評価できる成果がありません。

たとえば、社員に教育や研修を行う業務なら、その成果が出てくるのはずっと後の話です。

また、採用では目標人数を掲げることはできますが、求人広告をいくつ出しても望ましい人材を得られるかは運の要素もからんできます。

短期にわかりやすい成果が得られないため、昇給などで不利になる場合もあります。

頑張っていてもなかなか成果が目に見えず、力を落としてしまうことも配属された直後は多いでしょう。

批判の対象になりやすい

人に関わる人事の仕事には正解がなく、どんなによい仕事をしたとしてもどこかでは批判の声があります。

また、人事の仕事はうまくいった場合にもその担当者の能力が評価されることが少なく、うまくいかなかった場合には批判が担当者に集中しやすい面があります。

たとえば、なかなか希望する条件の人を採用できない場合、求人媒体ではなく人事の担当者が批判されます。

こうした仕事だからこそ、自分が「正しい」と思う答えをいつも誠実に探していくことが大切で、そうであってこそ厳しい批判にも耐えて正しい行動を選び続けることができます。

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人事の悩み

問題が多く、責任も重い

近年は人材不足、採用難、労働問題、パワハラ、社内うつなどさまざまな問題があります。

こうした「人」に関する問題を処理し、企業にとって好ましい状態を作ることが人事の仕事ではありますが、一歩判断を誤れば会社にとって大きな問題になりかねないため責任も重大です。

また、場合によっては退職の勧告をしなくてはならない場合もあり、精神的につらいときもあります。

なかなか問題の改善が進まない場合、気苦労から人事が疲れてしまうこともあります。

同僚から敵視されることがある

人事は社員の配置や評価、昇給・昇格など、非常に重要な部分を業務で扱います。

そのため、結果によっては同僚から敵視されてしまうことも多いです。

他意はないとしても、普段から関係が疎遠な人が評判のよくない部署に異動した場合、「人事に飛ばされた」と陰口を言われることもあります。

普段から関係が悪くならないよう注意はしていても、攻撃的な人への対応は難しく、悩みの種になることもしばしばです。

自身のキャリアが心配

従業員のキャリアを一緒に考えることも人事の仕事ですが、一方で自身のキャリアについてはなかなか考える時間がとれません。

基本的に人事部は少人数で構成されるため、上のポストが空かない限り昇進が難しいところがあります。

また、個人としてアピールできる成果も作りにくい部署であるため、営業など他部門の同期と比べて、なかなか昇進が難しく感じられることがあるかもしれません。

最近では、IT技術による効率化が人事の仕事を奪う可能性も危惧されていますし、転職で大手に行くことが難しい職種です。

日々の業務で考える暇がなく、ふと考えたときに心配になることが多いようです。

人事を辞める理由で多いものは?

会社の人間関係がつらい

人事を辞める理由では、会社の人間関係に起因するものも多いです。

人事はさまざまな面で槍玉に挙げられやすく、一度こじれてしまった人間関係の中で業務をするとストレスも大きくなります。

また、役員や幹部職と衝突してしまうことがあれば、非常に仕事もしにくくなります。

表だって理由にすることは少ないですが、人間関係が問題で退職するケースは多く見られます。

別の職場で働きたい

人事は、会社の社風や経営目標に対して強い共感が求められます。

強い共感なくしては、組織の目指す人事戦略と自分の思いが衝突してしまうからです。

しかし、どうしても経営者や幹部たちとビジョンや意見が合わない場合もあり、こうした場合には転職を選ぶ人もいます。

また、待遇や与えられている業務に不満がある場合も、別の職場を希望して辞めていくことがあります。