人事に向いている人とは? 適性や必要な能力を紹介

人事に向いている性格・適性

「人」への関心が高い

人事の仕事は組織の「人材」に深く関わる仕事であるため、まずは人に対して興味があることが大切です。

チームや組織において、一人ひとりの個性や能力をどう生かしていけばいいのか、個人の才能をどのように開花させて企業の成長に貢献させるのかをよく考えていく必要があるからです。

難しい課題も多いですが、これらを考えることを楽しめる人なら、人事への適性は高いでしょう。

口が堅い

人事の仕事では、人事評価や異動の計画など、社内でも秘密にするべき情報を多くもつことになります。

また、人事管理を行う上では、社員の家庭の状況や健康状態など、各社員のプライバシーに踏み込んだ情報まで知る必要があります。

こうした内容は当然、同じ社内の人間であっても口外するべきではなく、一人で秘密を抱え込まなければならない場面も多いです。

そのため、口が堅く、約束は必ず守れるような人が人事には向いています。

サポート上手

人事は企業にとって重要な仕事ではありますが、自ら売上を上げる職種ではありません。

むしろ、社員のやる気や能力を引き出すためのサポートが仕事であり、内助の功が求められます。

気が利いたり、褒め上手だったり、話を聞くのが上手だったりと、周囲の人のサポートが上手なタイプの人は人事向きの性格といえるでしょう。

人事部門で働くには

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人事に必要なスキル・能力

コミュニケーション能力

人事の中でも、採用活動を担当する人はとくにコミュニケーション能力が問われます。

学生や転職希望者などとコミュニケーションをとる機会が多くなり、また入社後のフォローなどでもコミュニケーション能力が大事です。

人事の対応が企業イメージそのものになる場合も多いため、明るくて感じのよい対応ができる人も人事に向いています。

論理的思考力

人事は、コミュニケーション能力が求められるだけでなく、論理的な思考やバランス感覚も必要な仕事です。

たとえば、人事制度の企画・立案を行う際には、現状の課題から新制度の有効性を考えていく必要がありますし、労務管理では法律に基づく形で業務を進めていかなくてはなりません。

人に関わり、定型化しにくい仕事だからこそ、センスだけでなく、根拠を明確にできなければ経営陣を納得させる提案はできません。

また、多くの能力が問われ、仕事の内容も多岐にわたることから、総合力の高い人のほうが仕事をスムーズに進めやすいでしょう。

経営感覚

人事の仕事で非常に重要なのが経営感覚です。

人事はただ決められた仕事を行うのではなく、経営者の右腕となって社員の採用や成長に責任をもつ立場です。

自分が商品を開発したり販売したりするわけではないとしても、社内のこうした動きにはいつも注意を払い、今後の自社の事業展開を考える必要があります。

自社の沿革や今後のビジョンがしっかり理解できていてこそ、新しく採用すべき人材像が明確になりますし、既存社員の成長の方向性も見えてきます。

自分が経営者になったつもりで、社内のさまざまな事象に関心をもつことが大切です。

人事に向いていないのはどんな人?

調整の苦手な人

人事の仕事は、社内外の多くの人とさまざまな調整を行う必要があります。

役員や入社希望の人などは予定調整や言葉遣いにも気をつかう場面が多く、そのために強いストレスを感じる人も多いです。

調整が苦手な人は、普段から周囲の調整役を買って出るなど調整業務に慣れておくとよいでしょう。

自分の意見のない人

人事は採用や評価、労働環境の改善などについて、経営陣や現場からの意見を聞くことが多くなります。

意見を聞くことはもちろん大事ですが、度が過ぎると単なる「イエスマン」になってしまいます。

意見を素直に聞けば仕事もしやすく、責任もそれほど感じずに済むでしょう。

しかし、それが間違っていた場合には会社に大きな損失をもたらすことになってしまいます。

人事も自分で考え、必要な場合は自分の意見を伝え、その意見に責任を持たなければなりません。

普段から周囲に考えることを任せがちな人は、普段から自分で考える癖をつけておきましょう。