イラストレーターの有名な人・人気のブログ・インスタ
有名なイラストレーターは絵の技術だけではない
有名なイラストレーターは日本に大勢いますが、単に絵が好きとか上手というだけでは職業として成立しません。
発注相手の要望をくみとり、利益を提供できるからこそ、有名なイラストレーターとして活躍できるのです。
もちろん、仕事としてイラストレーターを目指す際には、美術系大学や専門学校で技術面の基礎やセンスなどを磨いておくことをおすすめします。
ここでは、日本で有名なイラストレーターの紹介と、ブログやインスタではどんな内容が発信されているのかを紹介します。
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イラストレーターの有名な人
まずは、日本で有名なイラストレーターを6人紹介します。
どのイラストレーターの作品も独創的なタッチを備えながらも、見る人の心を一瞬で掴えて記憶させるだけの魅力がたっぷりです。
CMやネットなどでも多く使われているので、みなさんも「あ、なんか見たことある」と感じるかもしれません。
イラストレーターとして有名な人の経歴や作品に触れ、ご自身の将来の職業になり得るかを下調べしてみましょう。
寄藤文平(よりふじぶんぺい)
寄藤文平さんは、1973年生まれ・長野県出身のイラストレーターで、グラフィックデザイナーやアートディレクターとしても活躍中です。
武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科を中退後、博報堂の広告制作にかかわります。
1998年、ヨリフジデザイン事務所を設立し、2年後には有限会社文平銀座を設立しました。
企業広告や装丁、ロゴデザインなどを手がけており、「ぼんやりしたものを、わかりやすく伝えるのがデザインの役割」と言います。
また、著書 も数多く出版しており、「母の友 2019年7月号 特集/かがくのとも創刊50周年 子どもが科学にめざめるとき」にも寄稿するなど、幅広い分野で才能をカタチにしています。
<主な実績>
・JTのマナー広告 大人たばこ養成講座のイラスト
・リクルートのフリーマガジン R25のイラスト
・スケジュール帳「yPad9」 ほか多数
福田利之(ふくだとしゆき)
福田利之さんは、1967年生まれ・大阪府出身のイラストレーターです。
1989年、大阪芸術大学グラフィックデザイン科を卒業後、株式会社SPOONを経て、フリーイラストレーターとして独立しました。
広告や装画、絵本、スピッツのCDジャケット、テキスタイルブランドのイラストなどを手がけ、フォト絵や作品集も出版しています。
見る人の心を惹きつけてやまない温かみのあるイラストは、有名な写真家だった父親が収集した骨とう品に触れてきたのが原点だそうです。
<主な実績>
・WEBマガジン/ほぼ日刊イトイ新聞連載の「福田のフォト絵。写真を削るとユカイが見える。」
・十布/tenpのハンカチイラスト
・2019年発行/ねずみのシーモアのイラスト ほか多数
ニシワキタダシ(にしわきただし)
ニシワキタダシさんは、1976年生まれ・大阪在住のイラストレーターです。
京都嵯峨美術短期大学VCD1コースを卒業し、フリーのイラストレーターとして、雑誌や書籍のイラスト、CM、WEBなど多分野で活躍しています。
大学は、倍率が高かったイラストコースをあきらめ、仕事が多くもらえそうなデザインコースを選択したと言います。
ザックリしたラインで描かれる、ユニークでポワっと力が抜けた作風が特徴です。
作風の原点は、仕事でやりとりしていたFAXへの落書きで、これが自分のタッチだと発見しました。
<主な実績>
・著書「かんさい絵ことば辞典」
・オレンジページのイラストやトートバックのイラスト
・カレンダー「しりとりのカレンダー」製作 ほか多数
五月女ケイ子(そおとめけいこ)
五月女ケイ子さんは、1974年生まれ・山口県出身のイラストレーター/エッセイスト/漫画家で、女優としてテレビにも出演しています。
成城大学文芸学部芸術学科では映画学を専攻し、8ミリカメラをいじるのが大好きだったそう。
イラストレーターになるために、卒業後に独学で学んだという努力家でもあります。
初仕事は雑誌「Hanako」で、有名になるきっかけとなった仕事は、BSフジ「宝島の地図」のコーナー「新しい単位」で手がけたイラストです。
のちに単行本化され、アジアでも発売されて30万部のベストセラーになりました。
まるで昭和初期のような、原色を使ったレトロチックな画風が特徴です。
<主な実績>
・JTたばこのマナーポスター
・ドラマ「トンスラ」の小木直美役
・花王「プリマヴィスタ」のCMイラスト ほか多数
海津ヨシノリ(かいづよしのり)
海津ヨシノリさんは、東京都出身のイラストレーター/グラフィックデザイナーです。
多摩美術大学多摩芸術学園デザイン学科ビジュアルデザインコースを卒業後、デザイン会社をいくつか経たのち、フリーとして活躍しています。
CI・VIデザインやシンボルマーク、パッケージデザインなどを手がける一方で、東京工芸大学芸術学部を始めとする複数の非常勤講師も担っています。
また、イラストコンテンツ作りに必須のIllustratorやPhotoshopといったソフトウェア活用術の執筆にとどまらず、セミナーの開催、怪しいお菓子作りにもハマっているという、エネルギッシュなイラストレーターです。
<主な実績>
・著書「グラフィックデザイナーのためのコンテンツ作成術」
・画像処理テクニック講座などの開催
・@niftyの日本語プログラミング言語Mindフォーラムなどのマネージャー歴任 ほか多数
カナヘイ (かなへい)
カナヘイさんは、1985年生まれ・愛媛県出身のイラストレーター/漫画家です。
愛媛県立松山南高等学校砥部分校デザイン科を卒業し、フリーのイラストレーターとして活動中ですが、あがり症のためお顔出しはNGとのこと。
※キリンのお面の女性がカナヘイさんです。
2003年、現役女子高校生のころ、運営していた待受けイラスト配信サイトが集英社Seventeenの編集部の目に留まり、プロデビューしたという実力派です。
LINEスタンプのダウンロード数ランキングで、殿堂入りしたことでも有名。
「ピスケ&うさぎ」は大人気ですから、一度は見たことがあるかもしれませんね。
現在は、ご主人とお子さん3人で、200年もの歴史を持つ古民家暮らしを堪能しながら、見た人が幸せな気持ちになれるキャラクター作りをしています。
<主な実績>
・LINEクリエイターズスタンプアワード「カナヘイのピスケ&うさぎ」準グランプリ受賞
・大阪梅田キディランド「カナヘイのおみせ」オープン
・集英社りぼん「ゆるっと成仏」連載中 ほか多数
無料で資料請求できるので、ぜひ取り寄せて比較してみましょう。
・圧倒的な実績数とノウハウなら:ヒューマンアカデミー 公式サイト
・就職・デビューシステムの充実なら:アミューズメントメディア総合学院 公式サイト
イラストレーターの人気のブログ
積極的にインスタに作品をアップしている、プロのイラストレーターの人気ブログを3つ紹介します。
イラストレーターとしてブログに作品を投稿し続けていると、企業や個人などの目に留まり、依頼されることが結構あります。
いきなり有名なイラストレーターになれなくても、ブログには将来有名になれる可能性が秘められているのです。
イラストしごと にぎりこぷし
1975年生まれ・千葉県出身のイラストレーター、にぎりこぷしさんが運営するブログです。
芸術系の大学を志望していたものの、両親の反対で国立大学を卒業し、教育系出版社に勤務。
編集業務やPhotoshopなどを使ってのDTP業務を担当しながら、1999年、イラスト付きの近況報告をブログにアップするようになりました。
2003年にはフリーのイラストレーターとして活動を開始し、書籍の出版や週刊誌の風刺画、有名人の書籍の挿絵などを手がけています。
にぎりこぷしさんの名前は、「こぶし」ではなく、「こぷし」とちょっと脱力系。
その名の通り、ブログには毎日の生活のひとコマが、脱力した作者の似顔絵と一緒に、気の利いたひとことが描かれていて面白いですよ。
ぼーる丸の部屋 | イラスト情報系雑記ブログ
2019年、フリーランスになったイラストレーター、ぼーる丸さんが運営するイラスト情報系雑記ブログです。
月間3万PVのイラスト情報ブログには、「絵がうまくなりたい」と願う人に向けて、アプリの紹介やおすすめの方法などが発信されています。
昔は絵が下手だったそうで、絵がうまく描けるようになるまでの数年間の成長録は必見です。
フリーランスになり、どんな時間配分で仕事をしているのか、どうやってお金にすればよいのかといった情報も参考になります。
イラストレーターに興味を持っている人にとって、身近な存在として励まされるブログなので、ぜひ一度訪れてみてください。
AGURU むかいあぐる イラストレーター&キャラクターデザイナー
広島県出身・神奈川県在住のフリーイラストレーター、むかいあぐるさんが運営するブログです。
グラフィックデザイン専門学校を卒業し、1997年より全国雑誌や広告、挿絵などを数多く手がけています。
2002年から始まったブログでは、ご自身も大好きだというウサギのキャラクターや、Tシャツイラスト、ポスターなどの作品を見ることができます。
むかいさんの作品は単にかわいいだけではなく、見る人にインパクトを与える毒キュートな作風です。
ブログ全体の配色は、ピンクや水色、黄色が基調で、優しい色使いが心地良い雰囲気を出しています。
AGURU むかいあぐる イラストレーター&キャラクターデザイナー
20代で正社員への就職・転職
イラストレーターのインスタ
有名なイラストレーターのインスタを3つ紹介します。
「イラストレーターを目指そうかな~」と思っている人は、インスタを見ることでどんな手法で描かれているのかや、こんな感じがイラストレーターの仕事なんだな、というイメージが掴みやすくなります。
Noritake (のりたけ)
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人気急上昇中のイラストレーター、Noritakeさんのインスタです。
Noritakeさんは、資生堂「IHADA」のパッケージイラストや、「なるほどデザイン〈目で見て楽しむ新しいデザインの本。〉」の表紙イラストを手がけたことでも有名。
シンプルなモノクロドローイングによるイラストでありながらも、伝える力は抜群です。
大手企業広告や書籍、壁画などのイラストを始め、デザインや作家活動など多分野で活躍しています。
フォロワー数98.6千人を誇るNoritakeさんのインスタからは、無駄なぜい肉をそぎ落としたプロの世界を垣間見ることができます。
岡村優太 (おかむらゆうた)
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1988年生まれのイラストレーター、岡村優太さんのインスタです。
岡村さんは、ブラシとPhotoshopでイラストを描いていて、女性も男性もほぼ同じような眉毛と目の形なのに、髪型や服装で明確な違いを示しています。
作風はシンプルなイラストだけではなく、面相筆という穂先が細長い筆で繊細な動植物を描くなど、自由自在にイメージをカタチにできるイラストレーターです。
さらに、東京メトロのポスターや東京都発行の防災ブック「東京防災」などの仕事から、アパレルブランドとのコラボまでこなす才能の持ち主。
フォロワー数37.8千人のインスタに投稿されたイラストは、一瞬で何を伝えたいのかが表現されているので、みなさんも真似して描いてみてはいかがでしょうか。
白根ゆたんぽ (しらねゆたんぽ)
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1968年生まれ・埼玉県出身のイラストレーター、白根ゆたんぽさんのインスタです。
桑沢デザイン研究所グラフィック研究科を卒業後、フリーのイラストレーターとして活躍しています。
NHKテキスト「<聞き上手>のレッスン」のイラストや、雑誌「BRUTUS」の表紙イラストを手がけたことで有名です。
フォロワー数19.1千人のインスタには、黒丸で描かれた目が特徴の人物イラストや、ぷっくりした体型のかわいらしいイラストなどが数多く投稿されています。
ほかにも、Tシャツに描かれたイラストや書籍の表紙イラストなど、白根ワールドを堪能できます。
たとえ今は絵が下手でも「好き」という気持ちがあれば、技術はあとから付いてきます。
イラストレーターの有名な人が発信するブログやインスタを参考に、将来の仕事にイラストレーターを検討してみてはいかがでしょうか。