不動産会社社員の勤務時間・休日・残業は多い?
不動産会社の勤務時間
不動産会社における勤務時間は、店舗勤務か本社勤務かによって異なります。
店舗勤務の場合、お店の営業時間が10:00~18:00となっているところが多いため、それに合わせて勤務時間は9:30~18:00や10:00~18:30となっているケースが一般的です。
ただし、お店によっては、仕事帰りの人でも間に合うように夜遅くまで営業しているところもあり、その場合は始業・終業時刻ともにもう少し遅くなります。
これに対し、本社などのオフィス勤務の場合、ほかのデスクワーカーと同じように、おおむね9:00~18:00前後に設定されています。
大企業を中心としてフレックスタイム制を導入しているところも多く、コアタイム以外の勤務時間については個人の裁量で弾力的に決めることができます。
ただ、不動産会社社員には目に見える成果が求められますので、結果を出すためにさまざまな仕事をしなければならず、どうしても勤務時間は長くなりがちです。
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不動産会社の休日
不動産会社というと、かつては業界全体で水曜日を定休日としていました。
近年はお客さまの利便性の観点から、店舗を年中無休で営業しているところが多くなっています。
店舗勤務の不動産会社社員の出勤日は、カレンダーに関係のない完全シフト制で、不規則な休日設定となるケースが一般的です。
土日は来店客が集中するため、平日に休むことが多いでしょう。
ただし、お盆や年末年始などの長期休暇については、住み替えする人もあまりいないため、ある程度まとまって取得することができます。
なお、ディベロッパーや管理業務などを主とする不動産会社は、原則として土日祝日が休みです。
不動産会社の残業
不動産会社の残業は、勤務先や所属部署、時期などによってかなり差がありますが、総じてかなり多い部類に入ります。
お客さまの都合によっては、夜遅い時間や休日のアポイントとなることもありますし、契約関係をはじめとした事務作業量も膨大です。
歩合制のところでは、お金を稼ごうと思えば思うほど忙しくなり、長時間労働に追われることになります。
ただし、近年は「働き方改革」の影響もあり、大企業を中心として残業時間の削減を進めるところが目立ちます。
「たくさん働いてたくさん稼ぎたい」という人についてはやりにくくなる面もあるかもしれませんが、ワークライフバランスという意味では改善傾向にあります。
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不動産会社は忙しい?激務?
店舗勤務の不動産会社社員は、進学や就職、転勤などに伴う引越しが集中する年度末前後が繁忙期となります。
接客業務・契約業務ともに非常に多くなり、休む暇もなく夜遅くまで働いたり、休日出勤しなければならないほど激務となる時期もあります。
その代わり、4月中旬以降は仕事が落ち着く時期です。
閑散期と繁忙期がはっきりとわかれている点は、不動産会社の大きな特徴といえるでしょう。
ディベロッパー勤務の場合、大きなプロジェクトの納期前はかなり忙しいでしょう。
不動産会社社員の休日の過ごし方
不動産会社では平日に休むことが非常に多くなります。
人手が少なく、かつ料金も安いという平日のメリットを生かして、観光地やレジャー施設、ショッピング、ドライブなどに出かける人が目立ちます。
友人や同僚、あるいは取引先と、平日料金でゴルフを楽しむという人も少なくありません。
ただし、新人や若手の不動産会社社員については、少なくとも宅建資格を取るまでは、試験勉強に追われることになるでしょう。