クレジットカード会社社員の仕事内容・企業の種類

クレジットカード会社社員の仕事とは

私たちのクレジットカードの利用を支えるために働いているのが、クレジットカード会社社員です。

クレジットカード会社では、顧客がカードを「安全に」「便利に」使えるよう、さまざまな業務を行っています。

近年、クレジットカードはインターネットショッピングを利用する人や公共料金のオンライン決済を利用する人が増えていくなかで、欠かせないものとなってきています。

現金払いや銀行口座を経由した引き落としに比べると迅速かつ簡単に手続きができることから、最近では老若男女問わず日常的にクレジットカードを利用する人が急増しており、その業務量も増えつつあります。

クレジットカード会社の種類・分類

銀行系クレジットカード

クレジットカードの定番ともいえるのが、「銀行系」といわれるクレジットカードです。

銀行口座を開設する際に窓口で入会をすすめられることも多く、キャッシュカードとクレジットカードが一体型となっていることから財布に入れておきやすいという利便性があります。

メインバンクとして利用する銀行で作ったクレジットカードをメインカードとしている人も多く、昔から銀行系のカードは高い人気を誇ります。

信販系クレジットカード

クレジットカードのなかでも特に歴史が古いのは、「信販系」のクレジットカードです。

これは販売信用取引を行う信販会社が発行しているカードのことで、ほかのクレジットカードに比べると、ポイント還元などのサービスや特典が充実しているのが特徴です。

そのほかのカード

近年人気が高まってきたのが、「流通系」や「交通・航空系」のカードです。

流通系というのは、スーパーや百貨店などが発行しているカードで、日常的に利用する店舗のカードを使うことで、ポイントを貯めやすいというメリットがあります。

また、交通・航空系のカードというのは、鉄道会社や航空会社が発行しているカードのことで、出張や旅行で鉄道や飛行機に乗る機会が多い人がメインカードにしていることが多いです。

流通系・交通系・航空系のカードは、企業がカード発行専門の子会社を作っていたり、他の企業と提携してカード業務を委託していたりします。

クレジットカード会社社員の業務内容

イシュアー業務

クレジットカード会社の仕事のなかでも柱となるのは「イシュアー業務」です。

これは、「VISA」「Master Card」「JCB」などの国際ブランドからライセンスを取得し、消費者に対してクレジットカードを発行する業務のことを指します。

主に、法人や個人向けに自社のカードを作成してもらうよう営業活動をしたり、自社のカードの知名度をあげるためのキャンペーンを行ったりして、一人でも多くの顧客を増やすために働きかけます。

発行したカードを支払いやキャッシングの場面で顧客に活用してもらうことは、カード会社が利益を得るための最も重要な基盤ともいえるでしょう。

アクワイアラー業務

クレジットカードの利用者を増やすうえで重要なポイントとなるのは、そのカードを選択することのメリットの大きさです。

これは他社のカードとの差異化を図る上でも大きなカギとなります。

たとえば、カードを利用することができる店舗の数が非常に多い、カードを利用するとポイントが還元されるなど、付加価値の高いサービスが受けられることなどがあげられるでしょう。

こうしたサービスの拡充を図るために、加盟店の開拓や管理を行うことをアクワイアラー業務といいます。

セキュリティー業務

クレジットカードの利用者にとって最も怖いのは、不正利用や盗難など犯罪に巻き込まれることでしょう。

海外旅行中に盗まれたカードでキャッシングをされてしまったり、身に覚えのない高額な買い物をされてしまったりする可能性は決してゼロではありません。

こうした犯罪を防ぐために重要なのがセキュリティー業務で、決済のシステムを構築する技術者や、法律に精通している法務部スタッフなど、専門性の高い知識を持つ社員が連携して行います。

こうして偽造クレジットカードや不正利用に関する情報を収集し、顧客にトラブルが及ぶことを防止するのです。

そのほかの業務

このほかにも、クレジットカード会社にはさまざまな業務があり、クレジットカードに関する質問や苦情に答える「顧客サービス部」や顧客の信用を調査する「信用調査部」、返済の催促をする「債権管理部」などがあります。

クレジットカード会社の役割

クレジットカードは、顧客・加盟店・そしてクレジットカード会社の三者によって成り立つものです。

顧客はクレジットカードを使うことで現金を使わずに簡単に買い物をすることができ、加盟店にとっては売上を上げたり管理の効率化をしたりするメリットがあります。

カード会社はこのように顧客と加盟店をつなぐ役割があり、手数料を得ることで利益を得ています。

クレジットカード会社に特有の職種

信用調査部

クレジットカード会社のなかでも特有の職種といえるのが、信用調査部です。

これは、企業によって「審査部」「与信調査部」など名称は違いますが、その名の通り顧客の信用に関して調査をする部署です。

クレジットカードは、後払いを可能にするシステムであり、いうなれば会社としては顧客の借金を背負っていることになります。

そのため、カードに入会する際には「職業」「年収」「年齢」に加え「過去の事故歴(返済遅延)」などをしっかりチェックし、信用できると判断された人だけが入会を許可されます。

このようにチェック業務を管理しているのが信用調査部で、顧客の信用情報自体は外部の信用情報機関を通して収集するのが一般的です。

調査はカード入会時だけに限らず、入会後に不審な動きをしている顧客もリスト化されてチェックされることになります。

たとえば、本人の返済能力を超えるような高額なショッピングを続けている場合や、キャッシングの回数が急に増えた場合、短期間のなかで転職や引越しを繰り返すなどです。

調査で生活に著しい変化が見られた場合、返済遅延や不正利用につながらないように目を光らせることになります。

こうした調査のなかで疑いの目を向けられると、カードの更新や限度額アップの申請の際に影響が出ることもあるようです。

債権管理部

クレジットカード会社のなかでも、特にシビアな世界と向き合わなければいけないのが、債権管理部です。

企業によって「債権部」「債権回収部」などと呼ばれ、その名の通り返済の滞っている顧客からお金を回収する業務を担当しています。

顧客とのやり取りだけで問題が解決できればよいのですが、電話や督促状を無視される状況が続けば、裁判所を通して訴状を送ったり、給料差し押さえのための手続きに踏み切ったりしなければいけません。

また、これ以上の対応は難しいと判断した場合、債権回収を専門とする専門業者にその後の対応を委託することになります。

いずれにしても、顧客から感謝されたり喜ばれたりする仕事ではないので、精神的にもストレスが多い仕事です。

しかし、債権管理ができなければ会社は収益を確保することはできないため、会社の中でも非常に重要なポジションといえます。

クレジットカード会社の有名な企業

銀行系クレジットカード会社

・三井住友カード(株)
・三菱UFJニコス(株)

信販系クレジットカード会社

・(株)オリエントコーポレーション
・(株)ジャックス

流通系クレジットカード会社

・イオンフィナンシャルグループ(株)
・ (株)セブン・カードサービス

交通系・航空系クレジットカード

・(株)ビューカード
・(株)JALカードのJALカード