クレジットカード会社の現状と将来性

クレジットカード会社の現状

クレジットカード利用者は、ひと昔前まではそれほど多くはありませんでした。

公共料金は直接現金で支払ったり銀行振り込みにしたりするのが一般的でしたし、買い物では商品券やギフトカード、書面で契約した上での月賦払いなどクレジットカード以外の支払い方法が主流でした。

「高額な買い物だけクレジットカードのボーナス払いや分割払いを利用する」という程度の認識でカードを利用していた人も少なくなかったのです。

しかし、時代の流れとともにその認識は大きく変化しています。

今や毎月の公共料金をクレジットカードで決済するのは珍しくありません。

またインターネットを利用したショッピングやオークション、フリマサイトにおけるクレジットカードでの決済は当たり前となっている人も多いでしょう。

コンビニでちょっと買い物をしたときの少額決済でさえ、クレジットカードが利用されることもあり、若者からお年寄りまで幅広い年代の人がカードのある生活に馴染み始めているともいえます。

クレジットカード会社の需要

今の世の中に欠かせないものとなったクレジットカードは、今後もますますその可能性を伸ばしていくことができるのは間違いありません。

クレジットカード業界は、近年キャッシュレス化への取り組みを強化しています。

特に2019年に消費税が増税されたことがきっかけで、キャッシュレス・消費者還元事業が実施され、各クレジットカード会社は顧客を取り込もうとさまざまな還元システムを取り入れました。

今後、顧客のクレジットカードの利用が加速することは間違いないでしょう。

また、こうした流れに伴い、近年では中小規模の企業や飲食店、小売店などでもクレジットカード対応をするところが増えてきています。

クレジットカード会社にとっては、まだまだ市場開拓のチャンスがあるといえるでしょう。

クレジットカード会社の将来性

クレジットカードが世に広まるにつれて、カード業界全体の競争が激化している現状もあります。

日本クレジット協会によると、2020年3月時点での国内のクレジットカードの発行枚数は、2億9296万枚です。

成人している国民一人あたり2.5枚所有している計算になるのですから、すでにこれ以上新しいクレジットカードを作る必要はないと感じている人もいるでしょう。

こうしたなか、最近では、百貨店や飲食店、銀行や交通機関などが盛んにクレジットカードを発行しており、顧客を奪うためのサービス拡充やキャンペーンに力を入れています。

「初年度の年会費ゼロ」「入会でポイント進呈」など、各社が自社のカードをメインに利用してもらうために作戦を練っており、今後もこうした傾向は加速していくと考えられます。

クレジットカード会社社員の今後の活躍の場

クレジットカードだけではなく、「SUICA」など交通機関用のICカードで支払いができる店舗が増えています。

また、近年はQRコードを利用したモバイル決済が人気を集めており、各クレジットカード会社も連携をするなど対応に追われています。

現金以外の支払い方法の選択肢が広がりつつあるなかで、「クレジットカード所有にはこだわらない」というスタイルの人も増えてきています。

こうした人たちにいかにしてクレジットカードを活用してもらうかがカード会社にとっての重要な課題であり、チャンスといえるでしょう。

「Apple Pay」や「Visaタッチ」などいわゆる「コンタクトレス決済」という新たな取り組みも現れ始め、今後も顧客のニーズに合わせさまざまな商品が求められると考えられます。

顧客の争奪戦で粘り強く戦えるだけの柔軟な発想力や企画力、実行力が求められる業界になるでしょう。