和菓子職人の現状と将来性

和菓子業界の現状

スーパーへ行けば4個で100円という和菓子も売っていれば、高級和菓子店では1個で何千円の和菓子もあります。

前者は庶民の手ごろなおやつとして、後者は日本の伝統文化の粋として、いずれも時代が変わっても需要が失われることはないでしょう。

大量生産の商品と1個1個手作りの商品とでは製造方法も異なります。

大量生産の商品の作り手を和菓子職人と呼ぶべきかには意見の分かれる部分もありますが、和菓子について学べる職場であることには間違いないでしょう。

和菓子業界は、伝統を受け継いでいくとともに新しい工夫や意匠などが常に待たれている業界であり、これからは外国へももっと積極的に紹介していきたい分野でもあります。

どんな仕事でもそうですが、自分自身の努力によって無限に道は開けているといえます。

季節感を表現する大切な手段

昔の日本には春夏秋冬、メリハリのついた季節の移ろいがありましたが、気候変動や空調の発達によって、残念なことに昔のような季節感は今やだんだん感じられなくなってきています。

そんな中、お菓子によって季節を表現するという繊細な和菓子の世界は日本人にとっていつまでも大切にしたい文化でもあり、その芸術的・文化的側面からも需要がなくなることはないでしょう。

おいしく食べて楽しめるのと同時に、目で見て美しい和菓子の今後は、私たち日本人にその繊細な心が失われない限り明るいものといえます。

和菓子職人の今後

ただ、食生活全般の欧米化が進んでいることでもあり、和菓子がお菓子の一分野として安定して生き残っていくためには、「自国の伝統文化だから」という地位に安住していてはいけません。

「いちご大福」や「生クリーム大福」などのような「洋」とのコラボレーションの成功が業界の活性化に貢献したように、柔軟な発想で新しい道を切り開いていくこともやりがいのあることでしょう。