和菓子職人に向いている人とは? 適性や必要な能力を紹介

和菓子職人に向いている性格・適性

和菓子が好きな人

もちろん「和菓子が好き」という人が和菓子職人に向いています。

一人前になるまでの下積み期間が長く、体力勝負の仕事であるため挫折してしまう人も多いため、和菓子が大好きで極めたいという思いが強くなければ続かないからです。

和菓子に対する強い気持ちが原動力となって、職人としてのキャリアを積み上げていけるでしょう。

食べてもらえる喜びを感じられる人

和菓子職人は「自分が作ったものを人においしいと食べてもらえる喜び」を感じられる人が向いています。

その喜びをモチベーションに変えて、努力も勉強も工夫も惜しまず、日々の仕事にはげむことができるのです。

根性がある人

和菓子職人の修行年数は、店舗によって違いますが8年~10年ほどといわれています。

中には古く厳しい子弟制度が感じられる部分がも残っている店もあるので、合理的な考えをもっている人は不満を抱くかもしれません。

修行時代を乗り越えるには、根性や忍耐力、絶対に和菓子職人になりたいという強い意志も必要です。

返事は大きくはっきりと、動作はキビキビと、先輩を敬う気持ちなどが大いに役立つでしょう。

和菓子職人に向いている人・適性・必要なスキル

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和菓子職人に必要なスキル・能力

体力

和菓子職人に必要なものとして、まず第一に挙げられるのは体力です。

重い調理器具や食材を扱うので全体的にハードですが、お茶席のための特別注文などを受けると、通常の業務に加えて1日で大量の和菓子を作らなければいけないこともあります。

1日中立ちっぱなしなので体力がなければ務まりませんし、足腰も丈夫でなければいけません。

芸術的センス

和菓子は茶道とともに発展してきた歴史があるので、季節の移ろいを感じ、それを作品で表現するデザインや色彩感覚などの芸術的センスが不可欠です。

新しいオリジナリティあふれる和菓子を生み出す際も、芸術的センスが欠かせません。

扱う食材についての知識はもちろんのこと、創造力や手先の器用さ、鋭敏な味覚、嗅覚が求められます。

日本の伝統文化の知識

和菓子を作るには、日本の伝統文化全体に興味・関心を持ち、知識を深めることが大切です。

和菓子は季節の風物を表現したり、年中行事で供え物にしたり、茶の席で用いられたり、引き出物として使われたりと用途もさまざまです。

お客さまから行事と和菓子の関係について質問されるなど、深い知識をもとにアドバイスする場面もあるでしょう。

茶道や二十四節気、俳句の季語などを勉強しておくと、仕事に奥行きが出ます。

和菓子職人に向いていないのはどんな人?

和菓子職人に向いていない人は、体力に自信がない人です。

和菓子を作る仕事は、小豆や砂糖がたくさん入った重たい鍋を持ったり、何十キロもある餡をこねたりと力仕事が多いです。

しかも早朝から夕方まで1日中立ちっぱなしで働きづめなので、体力がないと続けるのは厳しいでしょう。

入店までにウォーキングやジョギングをして足腰を鍛えたり、体力をつける習慣を取り入れておくことをおすすめします。

また細かい作業が苦手な人や芸術的センスがない人も、プロの職人として作品を生み出す上で致命的かもしれません。

細かい作業やセンスは努力次第で克服することができるので、可能な範囲で自主練習をしたり、たくさんのお店の和菓子を食べて勉強するとよいでしょう。