和菓子職人の年収はいくら? 給料についてくわしく解説

和菓子職人の給料・年収の特徴

見習い期間の給料は低め

和菓子職人の見習い期間の給料は、残念ながら「教えてもらってお金をいただけるだけありがたい」と考えるべきという程度のものです。

一人前の和菓子職人になるには専門学校などで学ぶほか、見習いとしてお店に就職し、働きながら技術を身につける方法があります。

専門学校などを修了した場合も、それだけですぐに一人前になれるわけではありませんから、就職しても初めは「見習い」扱いです。

寮つきのところに就職するか自宅から通うのであればなんとか生活はできますが、仕事をして一人で部屋を借りて住むには足りないお給料かもしれません。

和菓子職人の初任給はどれくらい?

和菓子職人の初任給は、勤務先によって異なるのが特徴です。

個人店では12万円〜16万円ほどが相場となっていて、生活していくのがやっとという場合もあるでしょう。

和菓子職人は実力主義の世界なので、見習いを終えて一人前になれば収入アップも期待できます。

また複数店舗を展開するような企業やメーカーの場合は、初任給は20万円程度となっています。

会社の規模や知名度、売り上げの大きな企業ほど給料水準は高めです。

一人前になると収入アップ

見習い期間が過ぎ、一人前と認められ中堅どころになると、平均年収は300万円〜400万円ほどにアップします。

見習い期間の努力や仕事のハードさと比較すると、決して恵まれた収入とはいえないかもしれませんが、「好きな仕事につけた」という満足感はお金では計り知れないものです。

逆にいえば、和菓子職人の仕事が心から好きで満足できないようであれば、続けるのは難しいでしょう。

和菓子職人の福利厚生の特徴は?

和菓子職人の福利厚生は、勤務先の規模により異なります。

和菓子店は従業員10人以下の個人店が多いですが、規模が小さい店ほど福利厚生が整っていない傾向にあります。

小さな店舗では、人手不足で有給を消化できなかったり、残業代やボーナスが支給されないこともあります。

小規模な店舗に対して、チェーン展開しているメーカーや企業では、福利厚生が充実している傾向にあります。

どのような規模の店やメーカーに就職するかにかかわらず、働き始める前に確認するとよいでしょう。

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和菓子職人の勤務先別の給料・年収

小規模な和菓子店で働く和菓子職人

小規模な和菓子店では、給料は約23万円〜27万円程度、年収は約299万円〜350万円程度が相場です。

見習い時の月給12万円程度〜20万円程度に比べると、平均月収もアップすることがわかるでしょう。

大企業で働く和菓子職人

食品メーカーやチェーン展開する規模の大きな企業で働く和菓子職人の給料は、約21万円〜28万円程度、年収は294万円〜392万円程度です。

小規模な店舗と比べると初任給、月給、年収が若干高くなる傾向にあります。

勤務先により異なりますが、大企業ではボーナスが支給されたり福利厚生や働きやすい環境が整えられていたり、さまざまなメリットがあります。

和菓子職人の正社員以外の給料・年収

和菓子職人が正社員として働いているため、求人募集を見ても派遣社員やアルバイト・パートの募集はほとんどありません。

ここでは、フリーランスと独立・開業した場合の給料・年収について見ていきましょう。

フリーランス

和菓子職人として技術を身につければ、店舗を持たずにフリーランスとして活躍することも可能です。

給料・年収についてのデータはありませんが、ネット販売、国内でのイベント出店、和菓子教室やセミナー、海外でのやデモンストレーションなどを仕事にすることができます。

人気が出るほど単価も上げることができるため、成功すれば正社員で働くよりも収入アップが見込めるでしょう。

独立・開業

和菓子職人として独立し、自分の店を開業した場合は、給料が約36万円〜42万円程度、年収は約500万円〜700万円程度です。

独立・開業はリスクもありますが、和菓子職人としての腕と経営力があれば正社員時代の2倍〜3倍以上の収入も夢ではありません。

中には、年収1,000万円以上を越える和菓子職人のオーナーもいます。

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和菓子職人が収入を上げるためには?

和菓子職人が収入を上げるには、独立・開業するのが近道です。

人に雇われて働くのと、独立開業して成功するのとでは収入に大きな差があります。

和菓子職人としての腕だけでなく、経営の才覚や知名度も必要になりますが、成功すれば一般的なサラリーマンよりもはるかに高収入を得ることも可能です。

店舗販売よりも茶席での予約分の売り上げが多い和菓子店もあります。

また、SNSで注目されて人気店になったり、海外進出している和菓子店もあります。

アイディア次第で活躍の場を広げることができるので、独立・開業を目指す人はスキルを身につけるだけでなく、計画的にお金を貯めたり、さまざまな知識を身につけ準備を進めましょう。