寿司職人に向いている人、適性

寿司職人として必要なもの

寿司職人に求められるものとして、まず第一に挙げられるのは体力です。重い調理器具や食材を扱う調理人の仕事は寿司職人に限らず全般的にハードです。

中でも寿司職人はその日の仕入れのために早朝の市場へ毎日通う場合も多い上に、店に帰ったらすぐにお昼のための仕込み、お昼の最後のお客さまが帰ったら仮眠を取り、今度は夜のための仕込みというふうに睡眠時間もあまり取れません。

座り仕事と違って立ち仕事ですから、足腰も丈夫でなければ長続きはしないものです。

第二に、そのようなハードな仕事であっても「自分の作ったものを人においしいと食べてもらえる喜び」を感じられる心です。

喜びを心から感じられるからこそ、寿司職人の先輩たちは一生懸命努力も勉強もし、自分なりの工夫も惜しまず日々仕事に励んでいるのです。

寿司職人の適性

上に挙げたことは最低条件であって、このほかに寿司職人として当然求められるものは、鋭敏な味覚と嗅覚です。

料理の中でも生ものを扱うわけですから食中毒などを起こしてはならないのはもちろんのこと、食材の微妙な状態の違いがわかるセンスは不可欠です。

また、寿司を握りながらカウンターに座るお客さまの話し相手になるなど、料理と同時に楽しい会話が提供できるといったこともお店によっては求められます。

お客さまの視界に常に入るので、清潔感があることも必要でしょう。

修行時代を乗り切るには

寿司職人の世界は、厳しい徒弟制度の名残の感じられる部分が現代でも残っています。

「技術は教えてもらうものではなく見て盗め」であるとか、「モタモタしていたら親方から包丁が飛んでくる」などと、理不尽に思えるような修行時代を耐え抜くにはそれなりの根性が必要です。

返事は大きくはっきりと、動作はキビキビと、また先輩を敬う気持ちなどが必要です。

いわゆる体育会系の世界であることが多いので、学生時代のクラブ活動などでそうした姿勢を身につけていれば、大いに役に立つことでしょう。