塾講師のつらいこと、大変なこと、苦労

生活リズムが独特

塾に生徒が通ってくるのは学校の終った後の夕方から夜にかけての時間帯になるため、講師の出勤は13時前後となるのが一般的です。

退勤は22時前後が定刻となりますが生徒対応や翌日の準備等で終電近くにならないと上がることができないという日も珍しくありません。

午前中を余暇に充てることもできなくはありませんがたいていは教材研究のための時間として使っている人がほとんどです。

このような生活リズムは塾講師ならではのものであるため、多くの場合、友人や家族とのすれ違いを生じさせます。

また睡眠や食事が不規則となることも珍しくなく、健康を損なってしまう恐れもないとはいえません。慣れるまでは苦労するでしょう。

激務のわりに昇給がなだらか

塾講師の多くは給与面でも苦労している場合が多いのが正直なところです。

この業界は初任給が高めに設定されているため、始めの数年は他の職種と同等か場合によっては少し良いくらいの収入を得ることになります。

若年の講師は独身者が多い上、多忙で余暇活動に身銭を切る余裕もないため、比較的ゆとりのある生活が送れるはずです。

ところが勤続を重ね、家庭を持つような時期に差し掛かってもそれほど初任給と金額が変わらないため、焦りを感じ始める講師が増えてきます。

中にはあえて非正規雇用の道を選び、複数の塾を掛け持ちして収入のアップを目指す講師もいるほどです。

その他、教室長などの管理職や独立を目指せば一定の収入増が望めますが講師職から離れた業務が増えてくるため、なかなか踏み出せない講師も少なからずいるのが現状です。

生徒とのコミュニケーション

塾講師の主たる業務は言うまでもなく生徒への学習指導です。

生徒の成績向上、志望校合格のために講師は日々努力し指導方法を模索しています。しかし生徒側が必ずしもその熱意に応えてくれるとは限りません。

生徒の中には学習意欲が著しく低い生徒もいれば、保護者に無理やり通わせられている生徒もいます。

そもそも気持ちが学習に向いていない生徒に対してどんなに良い授業を行っても十分な効果を生むことはできません。それどころか反抗的な態度に及ぶ生徒も中にはいます。

こうした生徒との意思疎通に関して悩みを抱えている講師はかなりの数いると考えられます。

当然、経験を積むことでこの苦労は緩和されていくものですがそれでも指導方法にまったく悩まない日がくることはないでしょう。しかしこれこそが講師の醍醐味であるともいえます。

生徒と共に成長していけることに喜びややりがいを見出し、日々精進できることは講師にとって一番の幸せであるといえるかもしれません。

営業活動との兼ね合い

塾は生徒の学力向上、志望校合格をサポートする場である一方で営利を目的とした一法人でもあります。献身的に生徒に関わっていくことを要求されますが当然のことながら慈善事業ではないのです。

そのため、生徒により多くの授業を履修させる働きかけをしたり、休暇中の特別講習や合宿への参加を促したりなどの営業活動を少なからず行うことが必要とされます。

塾講師はもともと子供が好きで学習指導に携わりたいと考える人が志望する職種であるため、このような営業的側面に抵抗感を拭えない人も多いようです。