塾講師に学歴は必要? 出身大学・学部で多いのは?

学歴と指導力は関係ない

学校の教員にも言えることですが、どんなに有名な大学を卒業していても伝わりにくい教え方をする人もいれば、それほど有名でない大学の出身でも生徒の心を掴む指導ができる人もいます。

意外に思われるかもしれませんが、教員や講師の世界は学歴が良ければ、また学力さえ高ければいいというものではないのです。

もちろん、難関大学に合格するだけの学力を持っていることは、講師として大きな武器になりうることは間違いありませんが、それだけで務まる仕事ではないということを、よく理解しておきましょう。

学歴にコンプレックスを感じることはない

自分の学歴に劣等感を持ち、塾講師への道を諦めようとしている人もいるでしょう。

そんなときには「なぜ塾講師を志望したのか」ということを考えてみてください。

子どもが好き、教えることが好き、知識を得る喜びを教えたい、わからない苦しさを取り除いてあげたい、など理由はさまざまですが、前向きな志望理由が必ず浮かんでくるはずです。

その気持ちが塾講師にとって一番大切なものです。

学歴のある人には、高い学力という武器があるのは事実です。

しかし学歴がそれほどではない人、幼少期に勉強に対して劣等感を持っていた人はわからない生徒の気持ちがわかるという強い武器を持っていることも確かです。

これを原動力に指導を行い、生徒、保護者からの信頼を得ている講師はたくさんいます。

また、自信を持って堂々と生徒に接すれば、自分の学歴を生徒や保護者に明かさなければならないような場面に遭遇することはほとんどありません。

自身の学歴にとらわれず、前向きな努力を重ねることで、活躍の幅を広げられる職種であるといえるでしょう。

専門分野以外の指導にあたることもある

大学で学んだ人はそれぞれ自分の専門分野を持っています。

ただし、講師としてそれを生かせるとは限らないことを覚悟しておきましょう。

もし、大学での専門分野だけを生かす業界であるとすれば、塾講師は皆、教育学部かそれに準ずる学部の卒業生だけということになってしまいます。

たとえば国語の場合、大学で近現代文学を専門に学んでいたとしても教壇に立てば漢文や小論文の指導にあたらなければなりません。

学校の教員の場合は指導範囲が担当教科の域を超えることはありませんが、塾講師の場合は国語と数学を同時に担当することも十分ありえますし、小学生と高校生を両方見ることもあります。

もちろん得意不得意は誰にでもあるため、考慮はされますが、あまり自分で指導範囲を限定しない方がいいでしょう。

努力を重ね、経験を積むことで専門外の教科の指導法を身に付ければ、塾講師としての活躍の場を広げることができるでしょう。

学歴が役立つことも

たとえば「難関私立コース」や「国公立コース」など志望校ごとに設定されたクラスを受け持つ場合、各校の傾向、対策を講じる上で自身の学歴が役に立つことがあるでしょう。

同様に文理でコースが分かれている場合は、学部での専門分野が生かされるはずです。

また、授業内外問わず生徒に自分の大学時代の様子や経験を話すことで志望校に入学したいという気持ちをより強め、学習意欲の向上に貢献することも大いに可能でしょう。

ただし、学歴と塾講師としての手腕が必ずしも一致しないということは心にとめておき、あくまで生徒により良い指導をするための一要素程度に考えておきましょう。