板前の求人状況・就職先選びのポイント

板前の就職先にはどんなところがある?

お店の種類はいろいろ

板前の就職先は、日本料理屋和食を提供するさまざまな店舗や企業が含まれるため、料亭や日本料理店、旅館、温泉宿、ホテル、個人経営店など幅広くあります。

代々受け継がれた伝統ある店から、大手チェーン店まであるので、自分にあった働き方ができるでしょう。

料亭や日本料理店

たとえば料亭では、多くの板前から見習いが在籍していて、教育体制が整っていることが多く、見た目や盛り付けにこだわった料理を提供することから、板前中の板前ともいえる仕事ができます。

見習いとして修行を積むなら、専門店よりも日本料理全般が学べる店舗が最適です。

旅館や温泉宿

また旅館などの宿泊施設では、シフト制で早番・遅番と分かれて働くことが多いので、店舗では12時間以上の拘束が当たり前の板前でも、実働8時間前後で働くことができます。

あらかじめ決まったメニューを時間内に大量に調理することが求められるため、数人から数十人の板前が在籍しているのが特徴です。

個人経営店

個人経営店はお寿司屋さんや和食屋さん、ふぐなどの専門店、居酒屋など幅広い店舗があります。

有名店で修行した後に独立した板前が経営する小さな店舗では、人件費削減のために1日でも早く一人前になることがのぞまれるため、大きな店舗よりもおしみなく技術を教えてくれることも多いようです。

提供する料理の幅も店舗ごとに異なりますし、料理はオーダーを受けてから作るため、どんな料理をどれだけ作るかはその日によって異なります。

海外

最近では和食が世界から注目されていることから、海外での板前の需要が大きくなりました。

日本で板前をするよりも、はるかに高収入の年俸1,000万円の求人も珍しくありません。

腕が良く評判が高ければ、さらによい条件で引き抜きの話が来るため、若手の板前が海外に行くケースも増えてきています。

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板前の求人の状況

企業側のニーズ

板前の求人は、全国で募集されているので、やる気があれば働ける場が多いです。

現場未経験であれば必ず「見習い」からスタートし、何年もの修行を積んで少しずつ日本料理の技術や知識を体得しますが、板前経験者であれば好待遇で働けるチャンスがあります。

サービス業界は常に人手不足といわれており、板前は厳しい世界であるため辞めてしまう板前も多いため、優れた人材を採用して長く働いてほしいのが企業側のニーズです。

つまり、いかなる場合でも板前の仕事で最も求められるのは「やる気」で、熱意さえあれば誰でも板前を目指すことが可能です。

働きたい店には熱意を見せる

板前はまだまだ師弟関係が色濃く残り、「礼儀正しさ」や「根性」などを大事にする人が多い世界だからこそ、自分でしっかりとした思いを持ち、行動に移すことが大切になります。

求人情報で「18歳〜40歳まで」と制限を設けている店もありますが、やる気さえあれば「年齢不問」で歓迎してくれる店も多いようです。

もし勤務を希望する店の採用募集が出ていなかったり、採用要件に当てはまらなかった場合でも、直接店に飛び込んで熱意を伝えるくらいの気合があれば、認めてもらえることもあるかもしれません。

板前の就職先の選び方

目標に合わせて店を選ぶ

板前の就職先は、夢や目標に合わせた店舗選びが大切です。

たとえば将来自分の店を持ちたいと考えている人は、規模や雰囲気が似ているお店で修行をすることで、必要な技術やスキルを先輩を見ながら身につけることができます。

自分の店を持ちたいと思っているのに、勝手がまったく違う旅館の板前の修業をしてしまったら、調理技術はいかすことができても店舗運営についてはまた一から勉強しなければいけないでしょう。

このように一人前になったときに、どんな板前になりたいのか、どんな店で働きたいのかをイメージして、それに近い店舗を選ぶことが必要です。

ただし将来はふぐなどの専門店で働きたいと考えている人でも、最初は日本料理全般を身につけられる店舗で修行することをおすすめします。

雰囲気のあう店を選ぶ

修行中は基本的に先輩の意見が絶対となるため、自分にあった勤務先を選ぶことが大切です。

店という狭い世界で長時間過ごすことになり、中には人間関係で悩んでやめてしまう人もいます。

あまり合わない雰囲気の店に入ってしまうと、ただでさえ大変な修行が余計に苦しいものとなってしまうかもしれません。

求人情報をチェックするポイント

求人情報では、「定時やシフト制」などどんな働き方をするのか、「福利厚生」「休日」にも注目するのがポイントです。

同じ修行を積むにしても、大手チェーン店に就職するのと、代々受け継がれてきたような個人店で住み込みで働くのとでは、勤務環境がだいぶ異なります。

板前は長時間労働の世界なので、企業側がどれだけ働きやすい環境を作ってくれているのかを確認しておきましょう。

また「従業員数」を確認しておくこともおすすめです。

従業員数が多ければ、未経験でも基礎から育てられる環境があることがわかりますし、従業員数が少なければ教えながら仕事をするというよりも、即戦力が求められていることがわかります。

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板前の志望動機・面接

板前の志望動機は、「板前になりたい理由」と「どんな板前になりたいか」という夢や目標を伝えることが大切です。

厳しい修行を乗り越えられるかどうかが採用のポイントになるため、目標は「〇年目までに経験を積み、〇〇万円貯めて独立したいです」など具体的であるほどよいほど熱意が伝わります。

また面接では、やる気や素直さなどの人間性が見られるポイントです。

志望動機とともに、「あきらめずに修業をやり抜けるか」「なぜこの店を選んだのか」ということをよく聞かれるので、準備しておくとよいでしょう。

店舗によっては履歴書をまったく見ずに、世間話だけで判断する店もあります。

どの店舗でも共通しているのは、働きたい熱意、ハキハキとした受け答えができるかどうか、礼儀正しい態度かどうかという板前の厳しい上下関係の中で働けるかをチェックされている点です。

電話時と店に入った瞬間から見られていますので、清潔感のある服装や身だしなみとともに、意識しておきましょう。

板前の志望動機と例文・面接で気をつけるべきことは?

就職先はどのように探したらいい?

板前の就職先は、求人サイトや店や企業のホームページ、店舗の張り紙などで探すことができます。

求人サイトは大手チェーン店や、国内・海外に展開する大きな企業が掲載されていることが多いです。

求人サイトごとにフォーマットが決まっているため、給料や福利厚生などが比較検討しやすいのがメリットといえます。

また店のホームページや店頭の張り紙でも求人情報が公開されていることがあるので、気になる店舗はチェックしてみましょう。

「絶対にここで働きたい」という店舗が求人を募集していない場合でも、飛び込みで採用してもらえることもあるので、行動してみることも大切です。

調理師専門学校に通っている場合は、学校に届く求人情報から応募する人もいます。

学校によっては在校生の数以上の求人が寄せられたり、一般公開されていない老舗や有名店の求人情報も集まることが多いので、こまめに確認すると条件のいい求人に出会える可能性が高いです。

就職サポートしてくれる学校では、担任が進路相談にのってくれたり、活躍している先輩の体験談が聞ける就職ガイダンスが行われていることもあるので積極的に活用しましょう。