【2021年版】板前の年収・給料はどれくらい? 初任給やボーナス、統計データも解説

板前の平均年収・給料の統計データ

板前の平均年収・給料の統計データを見ると、一般的なサラリーマンと比べると低めの水準となっています。

ただしより細かくデータを見ると、見習い期間中の板前の給料は極端に低いものの、年数を重ねて技術力を身につけると給料は上がっていく仕組みです。

福利厚生は勤務先の企業や店舗によって異なるので、就職前に確認できると安心でしょう。

板前の平均年収・月収・ボーナス

賃金構造基本統計調査

厚生労働省の令和2年度賃金構造基本統計調査によると、板前の平均年収は、44.1歳で333万円ほどとなっています。

・平均年齢: 44.1歳
・勤続年数: 8.6年
・労働時間/月:169時間/月
・超過労働:9時間/月
・月額給与:249,700円
・年間賞与:332,300円
・平均年収:3,328,700円

出典:厚生労働省「令和2年度 賃金構造基本統計調査」
※平均年収は、きまって支給する現金給与額×12ヶ月+年間賞与その他特別給与額にて計算。
※本統計はサンプル数が少ないため、必ずしも実態を反映しているとは限りません。

求人サービス各社の統計データ

職業・出典 平均年収 年収詳細
板前
(Indeed)
- 時給 904円
月給 307,050円
板前見習い
(Indeed )
- 時給 714円
月給 222,454円
板前
(求人ボックス)
400万円 時給998円
月給 33万円

求人サービス各社の統計データを見ると、一般的なサラリーマンの年収と比べ若干低めの水準となります。

板前の手取りの平均月収・年収・ボーナスは

上記の平均額から板前の手取りを算出すると、平均月収は20万円〜25万円程度、平均年収は296万円程度となります。

ボーナスは4ヶ月分支給される場合は80万円〜100万円程度と計算できますが、実際は1.5〜2ヶ月分ほどの30万円〜50万円ほどが多いようです。

板前の初任給はどれくらい?

板前の初任給は10万円〜18万円程度といわれています。

住み込みで修業する場合は、月に数万円程度のお小遣い程度しかもらえないこともあるようですが、食事も住環境も整っているので生活に困ることはないでしょう。

住み込みでない場合は、手取りで15万円〜18万円程度が一般的となります。

板前の勤務先の規模別の年収(令和2年度)

板前の年収は、勤務先の規模が大きくなるとやや高くなる傾向があります。

10〜99人規模の事業所に勤める板前の平均年収は318万円、100〜999人規模は333万円、1,000人以上の規模では352万円、10人以上規模の事業所平均は333万円となっています。

上記グラフの基タイトルは「飲食物調理従事者」で調理師、シェフ、寿司職人、バーテンダー、バリスタなど他職業を含むデータです。

賃金構造基本統計調査より作成。本統計は調査の母数が少ないため、必ずしも実態を反映していない可能性があります。

板前の勤務先の年齢別の年収(令和2年度)

令和2年度賃金構造基本統計調査によると、板前の年収は、年齢が上がってもあまり変わらない傾向にあります。最も年収が高い世代は、40~44歳の387万円です。

全年代の平均年収は333万円となっています。

上記グラフの基タイトルは「飲食物調理従事者」で調理師、シェフ、寿司職人、バーテンダー、バリスタなど他職業を含むデータです。

板前の福利厚生の特徴は?

板前の福利厚生は、勤務先によって異なるのが特徴です。

規模の大きなホテルやチェーン展開しているグループ企業などは、社会保険などの福利厚生が整えられ、初任給や給料も比較的高い傾向にあります。

大きな料亭や旅館でも福利厚生が整えられていることもありますが、個人経営の料理店など規模が小さくなるにつれて、福利厚生があるかは店舗次第です。

板前の給料・年収の特徴

勤務先や経験によって大きく異なる

板前の給料・年収は、勤務先の店舗や会社、経験や能力によって大きく異なります。

経験の浅い板前は初任給が数万円程度のこともありますし、長年経験を積んだベテラン板前になると、年収500万円以上稼ぐ人もいます。

店舗や企業によって給与体系は異なり、年に2回のボーナスや業績によってインセンティブが支給される店舗もあるなど、一般的に大手や一流といわれる店舗ほど待遇面は良い傾向にあるようです。

修業中は低収入

板前として経験が浅く、若い見習いのうちは、ほかの仕事と比べると収入がだいぶ低いケースが多くなります。

昔ながらの割烹や料亭の場合、修業中は住み込みで働くこともあり、店の寮に入って朝から晩までひたすら技術を磨いていくのです。

一人前になるほど給料・年収が上がる

腕を磨けば磨き、一人前になるほど給料・年収が上がる仕組みになっています。

誰にも負けない技術やセンスを身につければ、自分の腕一本で食べていくことも可能です。

板前の勤務先別の給料・年収

大きな料亭や日本料理店

大きな料亭や日本料理店で働く板前の給料は、20代のうちは年収200万円代、30代でも300万円代とほかの職業に比べると低めの水準ですが、料理長になれば飛躍的に収入が上がります。

料理長は年収1,000万円以上になる店舗もあり、中には年収1,800万円の料理長もいるようです。

老舗店や大きな料亭で働く場合は、転職するよりも長く勤め上げたほうが高収入が得られるでしょう。

個人経営店

個人経営店で働く板前の給料は、その店舗によって大きく異なります。

見習い期間中に住み込みで働く場合は、月数万円程度しかもらえないこともありますが、一般的には13万円〜15万円程度です。

ルールは各店舗で異なりますが、入店からの年数で1年ごとに1万円ほど、責任のある持ち場を担当するときに1万円ほど昇給することがあります。

平均年収は320万円〜360万円ほどで、料理長ともなれば年収450万円〜600万円程度となるようです。

ホテル

ホテルで働く板前の場合、正社員として採用されると見習い期間だとしても15万円〜18万円程度と板前の中では比較的高い給料が支給されます。

20代のうちから年収は180万円〜250万円程度となり、福利厚生も整っていることが多いので待遇は恵まれているでしょう。

スキルアップや昇進に合わせて給料も上がっていき、月給30万円前後となることが多いようです。

板前の正社員以外の給料・年収

アルバイト

アルバイトとして働く板前の平均時給は、時給1,000円〜1,231円程度となっています。

たとえば東京都では1,300円〜1,500円の募集も多いので、地域による差はあるようです。

ただし、収入が板前のアルバイトのみだと、ギリギリの生活になる可能性があります。

1日7時間・週5日働いた場合の月給は14万円〜21万円程度、年収は168万円〜252万円程度だからです。

独立・開業

独立して自分の店を開業した場合は、その店の売り上げが大きくなればなるだけ収入も増えるでしょう。

料理の腕だけでなく、有名店に成長させるマネジメント能力もある人は、年収1,000万円を越えることも夢ではありません。

飲食店の経営は決して楽なものではありませんが、「自分の店を持つ」ことは、料理の道で生きる多くの人の最大の目標かもしれません。

板前が収入を上げるためには?

板前が収入を上げるには、大きくまとめると3つの方法があります。

まず1つ目は大きな料亭や日本料理店、割烹などで長く勤めあげて料理長になることです。

待遇がよい店では、年収1,000万円以上の収入を得ることも可能でしょう。

2つ目は、技術を身につけ自分の店を持つことです。

もちろんリスクはありますが、店が繁盛して経営に成功すれば、雇われて板前を続けるよりも多くの収入が期待できます。

そして3つ目は、最低限の英語力が必要ですが、海外で板前として就職する方法です。

日本料理ブームとなっているので、腕のいい板前なら日本で働く以上の収入を得ることができるでしょう。