保育士がお散歩で気をつけること

保育士は安全に気を付けることが一番大事

保育園ではお散歩をする日があります。

お散歩の仕方は保育園によってさまざまで、子ども同士で手を繋いで2列で歩くということもあれば、誘導ロープを使って子どもを歩かせること、またタイヤがついた枠の中に子どもを入れて保育士が押していく保育園などもあります。

このお散歩のときには、何よりも「安全」に気を付ける必要があります。

お散歩をする場合には事前にコースを決定しますが、交通量の多い道や車道・歩道が一緒になっているような危険性の高い道は、できる限り選ばないようにします。

お散歩中には数人の保育士がついて歩きますが、油断は禁物です。

子どもなので、どんなことがあるかわかりません。

普通にお散歩をしていても転んだりする子もいますし、真っ直ぐに歩けない子もいれば、周りばかりを見て前を見ない子もいます。

こんな子どもたちを見ていくのですから、保育士はかなりの神経を使います。

普段、保育園内で保育をしているよりも慎重になり、事故・ケガのないようにしなくてはなりません。

お散歩に連れていく保育士同士が積極的に声をかけあって、危険を避けるように努める必要があります。

ちなみに、お散歩では「誘導ロープ」という道具を使うことがあります。

これはお散歩のときに子どもたちに持ち手のところを握らせ、一列になって歩かせるための道具です。

ただし、誘導ロープを使うと、一人が転んでしまった場合に他の子も引っ張られて転んでしまうことがあるなどの理由から、最近では使わないという保育園が増えてきているようです。

自立心を身につけさせる

お散歩を通して子どもに身に付けさせたいこととして、「自立」が挙げられます。

たとえば、歩きながら子どもが転んだときに子どもを起こしてあげるということも大事かもしれませんが、それではいつまでたっても自立できません。

また、手を貸してあげて起こしている間、保育士は他の子どもを見ることができません。

ときには子どもが自分で立ち上がったり、周りにいる子どもが手を貸してあげたりすることも必要です。

そして、その様子を見守ることも保育士の役割といえます。

つねに子どもの様子を把握しておかないと事故やケガにつながってしまう可能性があるため、お散歩は保育士にとって大変な時間となりますが、子どもの顔を見ていると、どの子もとても満足そうな顔をしています。

こうしたことから、お散歩は保育園で積極的に取り入れられています。