保育士になるには

保育士になるには

保育士として働くためには、国家資格である「保育士」の資格が必要となります。

この資格を取得していなければ、保育士として働くことはできません。

保育士の資格を取得する方法は、大きく以下の2通りあります。

(1)大学・短大・専門学校などの保育士養成課程で所定の課程を修了する
(2)保育士試験に合格する

このうち、中学や高校から保育士を目指している人の多くが、(1)のルートを選んで進学しています。

保育士養成課程のある学校には、2年制の短大や専門学校(一部は3年制)、4年制の大学などがあります。

これらのどのような学校でも保育士資格取得が目指せることは共通していますが、在学期間をはじめ、カリキュラム・学費・就職サポート体制などに違いがあるため、学校選びの際には、さまざまな学校を比較して慎重に行ったほうがよいでしょう。

保育士の資格・難易度

保育士養成課程のある学校を卒業すれば、自動的に保育士の資格を取得することができます。

それ以外の人が保育士を目指そうとする場合には、保育士試験を受験することになるでしょう。

保育士試験は、毎年4万人から5万人が受験をしている人気の試験で、保育士養成課程のない一般の大学を卒業した人や短大の卒業生などでも受験可能です。

また、条件によっては中卒や高卒の人でも受験することができます。

保育士試験は、社会人となってから通信講座などを利用して受験をする人もいるようですが、保育士試験の難易度は高く、合格率は例年10%~20%程度となっています。

保育士試験の難易度・合格率
保育士試験通信講座について

現在中学生や高校生で、将来保育士を目指すと決めているのであれば、保育士養成学校へ入学するほうが、確実に保育士資格を取得することができるでしょう。

保育士になるための学校の種類

保育士になるための養成課程のある学校は、大きく分けると、4年制大学・短大・専門学校の3種類があります。

専門学校は3年制のところもありますが、多くが短大と同じく2年制となっています。

なお、学校によっては「幼稚園教諭」など、他に子どもと関わる資格の同時取得が目指せるカリキュラムを置いているところもあります。

上記のうち、4年制大学では、4年間かけてじっくりと保育の知識・技術を身につけていくことができます。

また、保育以外の一般教養を幅広く学べることも特徴で、卒業すれば大卒の学歴を持つことができます。

就職先によっては、初任給は学歴によって差がつけられ、大卒者のほうが多少よい給料をもらえることがあります。

専門学校は、2年間(あるいは3年間)で保育の知識・技術を詰め込んでいくため、4年制大学よりも忙しい学校生活になるでしょう。

保育に特化した勉強が中心で、いち早く保育の現場に出たい人には適しているといえるでしょう。

また、4年制大学より学費を安く抑えることができます。

短大は、4年制大学と専門学校の中間的な立ち位置で学べる学校や、地域密着型の学校が多くなっているようです。

保育士になるためにはどんな学校に行けばいい?(大学・専門学校・短大)

保育士に向いている人

子どもが好きなこと

保育士の仕事は、当然ながら子どもが好きなことが何よりも大事です。

子どもを思いやる優しさや、子どもの気持ちを考えて、一緒に楽しんだり悲しんだりする感受性が必要とされます。

少しくらい大変なことがあっても、子どもの笑顔を見ていると頑張れるといえるような人であれば、保育士に向いているといえるでしょう。

責任感が強い人

保育士は、保護者に代わって子どもを安全に預かり、保育をするという重大な役割を担います。

保育中は、子どもがケガをしたり事故などの危険に遭ったりしないように最新の注意を払う必要があり、「子どもをきちんと守る」という責任感を持てることが大事になります。

また、保育中に何かトラブルがあった場合などは、確実に保護者に連絡をすることも欠かせません。

目の前の仕事に一つひとつ責任を持ち、しっかりと向き合える人に向いている仕事です。

体力はあるほうがベター

いつも子どもと遊んだり、子どもをあやしたりしている保育士の姿は楽しそうに見えますが、実際には相当な体力が必要とされます。

1日中、元気に動き回る子どもたちの相手をすることはとても大変ですし、抱っこをする時間が多くなると足腰に負担もかかりやすい仕事です。

しかし、どんなに疲れていても、子どもの前ではそうした姿を見せないようにする必要があるため、体力をつけておくに越したことはありません。

保育士に向いている人・適性・必要なスキル

保育士のキャリアプラン・キャリアパス

保育士として長く働き続けると、もちろんベテラン保育士として現場で頼られる存在になりますが、役職につくチャンスも得られます。

保育士の役職は保育施設によって違いがあるものの、担任・リーダー・主任・園長といったものが一般的です。

リーダーになればクラス業務の責任を持ったり、新人保育士の指導や育成などにあたったりすることができます。

また、主任になるとリーダーの育成や園長の補佐など、より組織全体を見て動く仕事を任されるようになるでしょう。

園長は保育園のトップにあたる立場で、保育士全体の管理をし、園の運営や経営面にも責任を持ちます。

公立保育園の園長になるには、長く勤めて空きポストが出た際に昇格試験を受け、合格する必要がありますが、民間の保育園であれば経験や実績・スキルなどの評価によって園長になることも可能です。

保育士として働くのは若い人が多く、結婚や出産などを機に仕事をすっかり辞めてしまう人も多いですが、頑張りによってはこのようにキャリアアップを目指すことも可能です。

保育士を目指せる年齢は?

保育士の養成学校の多くは、出願資格として「高等学校卒業もしくはこれに準ずる学校を卒業していること」といった条件を掲げています。

一般的に、年齢は18歳以上であれば入学することが可能です。

養成学校において年齢制限はなく、入試に合格さえすれば、何歳でも保育士になるための勉強をすることができます。

保育士国家試験の受験についても年齢制限はなく、社会人として何年も働いてから保育士を目指す人もいます。

保育士として働いている人は、全体としては正社員であれば20代から30代の割合が最も多いというデータがありますが、キャリアアップして40代以上も引き続き働く人もいます。

また、結婚や出産などを機に、正社員から契約社員やパートなどの雇用形態に変更して働き続ける人も少なくありません。

保育士は高卒から目指せる?

高卒の人が保育士を目指すためのルートはいくつか考えられます。

ひとつは、保育士養成課程のある大学・短大・専門学校といった保育士養成学校に入学する方法です。

これらの学校では、高校を卒業したばかりの人が入学することが多いですが、すでに高卒の資格を持った20代以上の人でも入学ができ、卒業と同時に保育士資格を取得することが可能です。

2年制の短大や専門学校であれば、最短で2年学ぶことで保育士として働き始めることができます。

もうひとつは、保育士試験を受験し、合格を目指す方法です。

ただし、この方法を選ぶ場合の受験資格としては、高校を卒業した年月日の指定や、児童福祉施設や保育関連施設で一定の期間・時間以上働くことなどの条件があります。