保育士のつらいこと・大変なこと・苦労
保育士のつらいこと・大変なこと
女ばかりの職場になることが多い
保育士は、男性よりも女性のほうが圧倒的に多い職業です。
最近では少しずつ男性保育士も増えてきましたが、それでも女性の活躍が目立ち、保育施設によっては保育士の全員が女性ということも珍しくありません。
女性が多いというのは、女性同士困ったことがあったら助け合ったり相談したりすることができる一方、閉鎖的な雰囲気になりやすく、人間関係がギスギスしてしまうことがあるようです。
なかには、保育士の中でグループや派閥ができてしまうこともあり、人間関係にストレスを感じて仕事を辞めてしまう人もいます。
保育士は、一日中同じ職場で同僚と顔を合わせて働く仕事なだけに、人間関係が肌に合わないと仕事がつらくなってしまうかもしれません。
残業時間が長く、ハードな職場も
子どもと関わる保育士は、とても楽しそうな仕事に思えるかもしれませんが、実際には心身ともにハードな面があります。
子どもを安全に預かるという責任の重さもありますし、保護者との円滑なコミュニケーションに苦労することもあるでしょう。
ストレスの溜まりやすい仕事ですが、さらに職場によっては人手不足の状況が続き、どうしても残業時間が増えてしまいがちです。
とくに行事の前になると準備で夜遅くまで作業を行ったり、仕事を持ち帰って自宅でも作業をする人もいます。
また、保育施設の労働環境は施設によってだいぶ差があるといわれているため、就職・転職の際には、安心して働き続けられそうなところを見つけたほうがよいでしょう。
保育士の悩み
保育士は、日々子どもたちを長い時間抱っこします。
抱きかかえる際には腰に負担がかかりますし、小さな子どもの目線に合わせて話すために、しゃがんだり前にかがんだりする機会も多く、足腰に痛みを感じてしまうことがあります。
腰痛は、保育士にとっての代表的な職業病だといえるでしょう。
少しでも腰の痛みを軽減させるためには、中途半端に腰を曲げずにしっかり腰を落とすことや、自分にとって無理のない姿勢を意識しながら動くことが大事です。
元気な子どもたちと楽しく過ごすためには、自分の健康管理が欠かせません。
保育士は動き回ることも多く、体力勝負の仕事でもあるため、日常的に身体のケアをしている人が多いようです。
保育士を辞める理由で多いものは?
保育士の離職率は、比較的高めといわれています。
せっかく夢をもって保育士になったにも関わらず、なぜ多くの人が早いうちに保育士を辞めてしまうのでしょうか。
その理由はいくつか考えられますが、よく聞かれるのは「人間関係の悩み」「サービス残業の多さ」「福利厚生や待遇が十分でない」といったことです。
人間関係は、実際に働いてみなければわからない部分もありますが、ある保育園ではうまくいかなくても、転職して別の保育園に移ったらとてもイキイキと働けるようになった人もいるようです。
サービス残業については、世の中全体でなくしていこうとする傾向が強まっていますが、残念ながら保育園のなかにはまだサービス残業が多いところがあるようです。
とくに資料作成や行事の準備などは勤務時間外でやるという保育園では、残業が増えてきついと感じてしまうかもしれません。
また、福利厚生や待遇は、とくに私立保育園で違いがみられます。
小規模な私立の保育園では社会保険なども整っていない場合があり、保育士の負担が大きくなります。
この点がとくに気になる人は、地方公務員として働ける公立保育園へ就職したほうが安心できるでしょう。