編集者の年収・給料はどれくらい? 初任給やボーナス、統計データも解説

編集者の平均年収・給料の統計データ

編集者は、会社員として出版社や編集プロダクションに勤めている人と、フリーランスで働いている人がいますが、いずれの場合でも実力主義の世界となっています。

良くいえば、できる人はやっただけ評価され、重い責任も任されるようになり、給料がアップします。

編集者の平均年収・月収・ボーナス

賃金構造基本統計調査

編集者の平均年収_2022

厚生労働省の令和4年度賃金構造基本統計調査によると、編集者の平均年収は、41.6歳で698万円ほどとなっています。

  • 平均年齢:41.6歳
  • 勤続年数:13.9年
  • 労働時間/月:161時間/月
  • 超過労働:13時間/月
  • 月額給与:468,100円
  • 年間賞与:1,359,000円
  • 平均年収:6,976,200円

出典:厚生労働省「令和4年度 賃金構造基本統計調査」
編集者の平均年収の推移_r4

※平均年収は、きまって支給する現金給与額×12ヶ月+年間賞与その他特別給与額にて計算。
※本統計はサンプル数が少ないため、必ずしも実態を反映しているとは限りません。

求人サービス各社の統計データ

職業・出典 平均年収 年収詳細
編集者
(Indeed)
3,846,832円 時給 1,648円
日給 20,545円
月給 272,362円
編集者
(転職会議)
411万円 20代前半:322万円
20代後半:382万円
30代:445万円
40代以上:498万円

上記のデータから、編集者の年収は400万円台が相場であると考えられます。

編集者の手取りの平均月収・年収・ボーナスは

各社の統計データをもとに算出すると、編集者の平均年収は450万円前後となると思われます。

ボーナスを考えない場合、月額総支給額は37~8万円、月の手取り額は30~31万円ほどになると見込まれます。

現在、日本人全体の平均年収が約420万円と言われていることから考えると、一般的な職業と同程度といえるでしょう。

編集者の初任給はどれくらい?

出版社や編集プロダクションに正社員として入社した場合、給料は18~22万円ほどです。

大手出版社の場合は給料や待遇も安定していますが、編集プロダクションなど小規模な場合は、給料が低く待遇面も厳しいというのが実情です。

編集者の勤務先の規模別の年収(令和4年度)

編集者の年収は、勤務先の事業所の規模によって大きく異なります。

10〜99人規模の事業所に勤める編集者の平均年収は487万円、100〜999人規模は635万円、1,000人以上の規模では985万円、10人以上規模の事業所平均は698万円となっています。

編集者の年収(規模別)_r4

上記グラフの基タイトルは「著述家,記者,編集者」で新聞記者など他職業を含むデータです。

賃金構造基本統計調査より作成。本統計は調査の母数が少ないため、必ずしも実態を反映していない可能性があります。

編集者の勤務先の年齢別の年収(令和4年度)

編集者の年収を年齢別に見ると、年齢の上昇にしたがって、年収も上がっています。最も年収が高い世代は、55~59歳の950万円です。

全年代の平均年収は698万円となっています。

編集者の年収(年齢別)_r4

上記グラフの基タイトルは「著述家,記者,編集者」で新聞記者など他職業を含むデータです。

編集者の福利厚生の特徴は?

出版社勤務の場合は、一般的な福利厚生が与えられますが、編集者の仕事は激務であり、なかなか休暇などの制度を利用できないという人は少なくありません。

また、産休や育休などの制度があったとしてもなかなか利用できず、不規則な勤務に耐えかねて退職してしまうという人は後を絶ちません。

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編集者の給料・年収の特徴

編集者の年収は、人によってだいぶ差があります。

自分が発案した企画が通り、雑誌にして売れ行きがよければ、その分評価されるため、実力次第で給料をアップさせることは可能です。

しかし、基本的に編集者は激務であることから、労働時間と給料の釣り合いを考えると割に合わないと考える人は少なくありません。

編集者の勤務先別の給料・年収

大手出版社勤務の場合

集英社、小学館、講談社など、大手出版社では初任給が26万円台を超えることも少なくなく、安定した給料が得られます。

30代で年収1000万円を超えるともいわれています。

ただし残業代が比較的多めであることや、異動によっては編集業務から外れてしまうなど、決して働きやすい環境が整えられているとは限りません。

中小出版社の場合

大手と比べると、中小出版社は給料が低めと考えられています。

しかし、医学系出版社など専門誌を発行している企業では、大手に引けを取らないほどの収入が得られることもあります。

出版業界の年収は、会社によって大きく異なっており、年収が高い会社もあれば、年収が低い会社もあるため、あらかじめしっかりと調べておきましょう。

編集プロダクションの場合

編集プロダクションの場合は、どうしても「出版社の下請け」という立場となり、給料や待遇も安定しているとはいえません。

年収が300万円前後となることも珍しくありませんし、待遇面でも厳しいのが現状です。

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編集者の正社員以外の給料・年収

アルバイト

会社の規模にかかわらず編集補助にアルバイトを使う企業は多く、一年を通して募集をしているところもあります。

アルバイトの場合、経験にもよりますが、時給は1000円~1500円程度です。

フリーランス

編集者の仕事は場所を選ばずにすることができるため、フリーランスや在宅で働く人がいるのも特徴です。

仕事量や本人の実力によってそれぞれ単価が決められている場合が多く、一概には平均を出すことはできませんが、なかには出版社勤め時代よりも稼ぐ人もいるほどです。

編集者の働き方の種類・雇用形態

編集者が収入を上げるためには?

編集者が収入を上げるためには、まず大手の出版社に入社することを考えましょう。

ただし、大手の出版社は非常に人気が高く、新卒で入社するに狭き門です。
そのため編集プロダクションや中小規模の出版社で経験を積み、転職するという方法が一般的です。

出版社では実力ある編集者を常に求めているため、実力が認められれば転職をすることは十分可能です。

また、経験を積んで自分の企画を成功させるように努力したり、出世して編集長の座を得たりする道も考えられます。