編集者になるなら出版社の扱ってるジャンルに注意
投稿者プロフィール
投稿者の仕事満足度
- 総合満足度
- 4.00
- 仕事内容
- 4.00
- やりがい
- 4.50
- 働きやすさ
- 5.00
- 給料・年収
- 3.00
- 休日・待遇
- 5.00
- 成長・将来性
- 2.00
- メッセージ
-
編集者を目指す方でも、どんなジャンルの本を作りたいかによってどの出版社に入るかを検討した方がいいです。
私は前職(塾講師)の経験をいかし、教育系の出版社に入りましたが、エンタメ系(漫画やサブカルチャーなど)が好きなので、そっちの本も作りたいとも感じています。
しかし、ジャンルとして扱っていないので、企画してもできないことは目に見えています。
また、スマホなどの普及を受け、余暇を過ごす道具として本の需要は落ちてきていますので、ジャンルによっては将来性もありません。
編集を目指される方は、どんな本が作りたいのか、将来性はあるジャンルなのかを真剣に考えて出版社を選ぶ必要があります。
- 仕事内容
-
・勤務地:東京都
・勤務先規模:100名
・仕事の詳細:
文部科学省に向けて検定教科書を作成しています。教科書の改訂は4年に1度(もっと長くなることもある)なので、閑散期は暇ですが、繁忙期になると残業時間がすごいことになります。
仕事内容は、著者との編集会議、デザイナーと教科書誌面を作成する、教科書に載せる写真などの発注、校正作業に加え、文科省への提出するための書類や、昨今では教科書がデジタル化してきているため、それに合わせて教育コンテンツを作ることもするなど、多岐にわたります。
- やりがい
-
4年に1度の改定なので、大きなプロジェクトです。
提出直前月100時間ほどの残業になるため、それを提出した後は達成感があります。
また、実際に流通し、子供に使われているところを見ると、すごいものを作ったんだな、何十万人という子が使うんだよなと誇らしく思います。
また、基本的には前回の改定になるので、自分の提案で改定したところを使われている先生から褒められることなどがあり、その場合は大変うれしく感じます。
- つらいこと
-
繁忙期と閑散期の差が激しいので、給料に差がでるのがつらいです。
忙しい時は月収50万とか、60万とかいきます(手取り45万くらい)。
閑散期になると、その煽りを受けて手取り25万まで減ります(住民税は翌年の給料で賄うため)。
計画的に貯金しておかないと、閑散期の生活が耐えられなくなります。
- 向いてる人
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校正作業が多いので、黙々と作業をこなせる人、また、仕事内容が多岐に渡るので、どんな仕事でも器用にこなせる人が向いてます。
自分の好きではない仕事は後回しにしてしまう人などは向いていないとまでは言いませんが、なかなか仕事が進まないことがあります。
- 働きやすさ
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会社によると思いますが、労働組合が強い会社が多いです(出版労連という上部団体がある)。
そのため、子育てや介護に対する制度は整っていると思います。
しかし、一部全く整っていない会社もあるのは事実です。
労働組合も最近は弱くなりつつあるので、昔、しっかり組合活動をしていて、経営者が組合嫌いじゃなければ働きやすいと思います。
- 給料・年収
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・年齢:40代
・給料:年収600万 月収33万(手取り25万) ボーナス:80万
・待遇:
繁忙期は難しいですが、基本的に有給も取りやすく、また、残業もサービス残業などは少ないため、悪くないです。
しかし、見合った給料かと言われると、疑問があります。何十万人が使う本を作ってるので、年収1000万くらい欲しいというのが本音です。
- 休日・待遇
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繁忙期以外は休日を確保できます。
社会保険は出版健保組合に入っている会社が多く、労使の負担割合が少し有利な会社が多いようです。
3対7や中には0対10という会社もあります。
福利厚生はあまりありませんが、こちらも出版健保の保養所などを安く使えるといったことはあります。
- 成長・将来性
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出版社全体ではかなり厳しいです。
教科書をメインにしている場合は、少子化の影響と、教科書が文部科学省が値段を決めて、安く買い叩かれているという問題などもあり、さらに厳しいです。
出版社の中でも、コミックを扱っている会社は、電子書籍化することで伸びつつあります。