芸術家の仕事とは? わかりやすく仕事内容を紹介

芸術家の仕事とは

絵画・版画・彫刻・陶芸・工芸などの芸術活動を行い、主に作品を売ることで生計を立てている人を芸術家と呼びます。

芸術を志す人は星の数ほどいますが、創作活動だけで生計を立てるのは並大抵のことではなく、ほとんどの人は趣味や副業レベルで終わってしまうのが現実です。

現在世界的に高く評価されているゴーギャンやゴッホの作品でさえ、彼らの死後、ようやく価値が認められたことからも、芸術の道の厳しさがうかがえます。

このような中で世間に自分の作品を認めさせ、生計を立てるところまで到達するには、類まれな才能とセンス、努力、そして幸運が必要です。

そのため本当の意味で芸術家と呼べるのはほんの一握りの人だけだといえるでしょう。

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芸術家の業務の内容

芸術家の主な仕事は、それぞれの分野における創作活動です。

ただし、どんなにいい作品をつくっても、アトリエにこもっていては、作品は売れません。

多くの芸術家は個展やグループ展などへ出品し、作品を販売しています。

こうした展覧会には作者が同席することが多く、来場者へ自分の作品の説明を行うことも芸術家の仕事のひとつです。

また画家では、絵画の売買を行う画商や、企画展・常設展を行う画廊に自らの作品を売り込む営業活動も必要です。

ほかのジャンルにおいても、このような売り込み活動は芸術家にとってなくてはならない業務だといえるでしょう。

芸術家の役割

自分を表現するツール

絵画や彫刻などを通し、多くの芸術家は自分を表現します。

自分の思っていることや世間に訴えたいことなどをアートという形にして表し、多くの人に自分の思いを知ってもらいます。

言葉にならないもの、語れないものを表現することこそが、芸術家の役割であり、言葉以外の表現をすることでより多くの人の心に強く響くのです。

言葉がわからなくても通じ合える

絵画や彫刻などは、たとえ言葉が通じない人たちでも、一目見ただけで心に訴えかけるものがあります。

美術館や教科書などで絵を見て、たとえ作者や時代背景などがわからなくても「なぜか惹かれる」「心を掴まれた」という人もいるでしょう。

芸術は言葉がなくても成り立つ表現であり、一種のコミュニケーションツールとも言えます。

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芸術家の勤務先の種類

多くの芸術家はフリーランスで活動しており、企業に就職して創作活動をしている人はごくまれです。

自宅やアトリエ、工房、陶芸家の場合は窯元で働きます。

それぞれの仕事をする時間帯や1日の労働時間は人によってまちまちです。

芸術家の仕事の流れ

芸術家が仕事をする際には、大きく2つの流れがあります。

ひとつは、クライアントやスポンサーとなる企業や個人から依頼を受けて作品を作る場合です。

たとえば「商業施設に飾る絵を描いてほしい」「所有する古民家に飾る花瓶を作ってほしい」など、具体的な要望を聞き、それに合わせた作品を創作していきます。

2つ目は、何にもとらわれず自由に創作活動をする方法です。

ここまでできるようになる芸術家はごく限られており、類まれな才能と努力が必要です。

芸術家と関連した職業

芸術に関する職業と言う意味では、音楽家や建築家・文筆家・デザイナー・芸能に関する職業なども「芸術家」といえるでしょう。

ただし基本的には画家・版画家彫刻家・陶芸家・工芸家など美術に関する職種についている人を芸術家と呼ぶ傾向にあるようです。

音楽家の仕事
画家の仕事
版画家の仕事
彫刻家の仕事
陶芸家の仕事

有名な芸術家

横尾忠則

1936年、兵庫県西脇市に生まれ、兵庫県立西脇高校卒業後、神戸新聞社や日本デザインセンターなどを経てフリーランスとして活動しました。

60年代からデザイナーやクリエイティブディレクターとして活躍し、1981年、ニューヨーク近代美術館で見たピカソ展に触発され、画家に転向したという経歴です。

国内外の数多くの展覧会に出品し、世界的評価を得ており、現在では70以上の世界の主要美術館に作品がコレクションされています。

草間彌生

1929年、長野県松本市生まれの女流画家・彫刻家です。

水玉と網模様をモチーフに幻想的な世界を描く手法は、誰もが一度は目にしたことがあるでしょう。

1957年に渡米後、ニューヨークを拠点にさまざまなジャンルの作品を発表し、欧米のアートシーンを席巻するほどの活躍を見せました。

現在では立体作品のほか、小説や詩などにも表現手段を広げています。