芸術家の需要、現状と将来性

芸術家の現状

世界の先進国の中で見ると、残念ながら日本の美術市場は圧倒的に小規模です。

その原因のひとつは、美術品が資産として見なされていない現状があるからです。

バブル期までは、日本にも美術品を資産だと考える流れがあり、美術市場も安定していました。

しかしバブル崩壊以降は、低迷する景気に呼応して美術品への買い控えが進みました。

そのうち美術品の資産価値を低く捉えるような風潮ができたと考えられます。

美術品購入者を対象に行ったある調査では、購入理由の第1位は「自分のため」、第2位は「飾るため」、10位以下になってやっと「資産として」が出てくるという結果でした。

2018年に行われた文化庁のシンポジウムでは、「日本は美術品の“価値が見えない”国」と指摘されています。

もともと日本では文化に対する予算が少なく、絵や彫刻、陶芸などといった芸術に触れる人が少ない、さらに美術品の価値を認識している人がまだまだ少ないのが現状です。

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芸術家の需要

こうした日本の美術市場を活性化するため、近年では東京都内だけでなく地方にもギャラリーや美術館が続々とつくられるようになりました。

注目を集める企画展もさまざまな都道府県で開催されています。

香川県の瀬戸内国際芸術祭、愛知県のあいちトリエンナーレ、群馬県の中之条ビエンナーレなどは、町おこしを兼ねた地方の芸術祭として盛り上がりを見せています。

海外では日本の文化といえば、ジブリアニメやマンガなどのサブカルチャーが知れわたっています。

しかし日本の伝統工芸や古美術は海外にも愛好家が多く、今後も開拓できる可能性が眠っているといえるでしょう。

芸術家の将来性

作品の売れ高によって収入が左右される芸術家は、安定とは無縁の職種です。

その厳しさから、芸術家を目指す多くの人が夢半ばで挫折したり、趣味やアマチュアとして終わってしまったりする現実があります。

しかし、日本全国で企画展が行われるようになったことにより、新進気鋭の芸術家にとって自分の作品を広く知ってもらう機会が増えはじめています。

才能と努力によっては、芸術家を目指す若者がチャンスをつかむ可能性も充分にあるといえるでしょう。

また近年ではインターネットにより作品を発表する芸術家も増え、海外で人気を集めている人も少なくありません。

とくに「和」の雰囲気をベースに独自の個性や手法を加えた絵画や版画、陶芸、工芸などは、海外でも受け入れられやすく、世界へファンを拡大していく芸術家は増えていくでしょう。

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芸術家の今後の活躍の場

これまで芸術家が作品を発表するのは、展覧会や個展、美術雑誌の誌面などでしたが、近年ではインターネット上で作品を発表し、実際に買えるようになってきています。

これまでより多くの人に作品を見てもらえるチャンスが増えますし、どこにいても作品を発表できるため、地方や海外で活躍する人も増えるでしょう。

また、ツールの進化により現代アートやデジタルアート、現代彫刻など、これまでにない新しいジャンルで活躍する人も増えてくると考えられます。