画家の年収・給料はいくら? 収入源についてくわしく解説

画家の平均年収・給料

画家ほど報酬や年収が曖昧な職業も珍しいでしょう。

なぜなら絵の価格は自分で設定でき、一枚の絵の基準が明確にされていないからです。

画壇で有名な画家はもっと大きな収入を手にしていますし、逆に絵が売れない画家は収入がゼロということもあり得ます。

そのため、世に認められる画家になるまでの間、多くの人は副業をして生活をしています。

画家の手取りの平均月収・年収・ボーナスは

画家として多くの収入を得ている人はそう多くありません。

画家の仕事だけで一般的なサラリーマン並みの収入を得ることができていれば、成功しているといっても過言ではないでしょう。

また、画家は作品が売れたときにしか収入を得ることができないため、非常に不安定な仕事でもあります。

実際には、かなりの数の画家がお金には苦労しており、アルバイトや副業をしながら生活しています。

画家の初任給はどれくらい?

画家が描く一枚の絵の単価は数千円~数百万円になることもあり、描く人の実力や実績によって大きな差が出てきます。

新人の場合は一枚数千円から数万円程度のことが一般的ですが、それでも絵が売れなければ収入はゼロになってしまいます。

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画家の給料・年収の特徴

画家の収入の一例

世界的な有名画家として知られている奈良美智氏の場合では、2005年ニューヨークで行われたクリスティーズ社のオークションで一枚のアクリル画が108万ドル、日本円にして約1億2千万円で落札されました。

この「Missing in Action」と題された絵は150.0×137.0センチの大きさでした。

画家が使用するキャンバスサイズでは80号程度となりますが、画廊やデパートの個展会場でプロとして活躍する画家の場合は約240万円ぐらいが相場のようです。

画家の収入は絶えずは変動するため、年収の平均を出すのが極めて困難ですが、あえて言えば、画廊やデパートの個展会場でプロとして活躍する画家の場合、3万円程度の絵を30枚程売るとしたら、売上は年間およそ800万〜900万円くらいとなります。

こから経費を引くと、600万円から700万円が実際の収入となるでしょう。

画家の収入は景気に関係する

絵は直接、私たちの生活には必要なものではありません。

生活に余裕がある人が多ければ絵のニーズも高まりますが、そうでなければあまり売り上げも望めません。

つまり、画家の仕事は、時代の経済状況や景気にも密接な関係があります。

好景気であれば高価な絵も売れますが、そうでなければなかなか売れず、画家の生活も苦しいものとなってしまいます。

基本的な絵の値段の決め方

長く画家として活躍していれば、お客さんの評判などから自分の絵がいくらなら売れるかが把握できます。

たいていは絵の号数で報酬を決める場合が多いようです。

簡単に言えば、一番小さい大きさの紙やキャンバスのサイズの絵を〇円と設定し、倍率に合わせて金額をあげていくというものです。

しかし、画家の絵は大きければ大きいほど労力がかかるというものでもないので、絵の大きさと作品にかかったコストを照らし合わせて値段を決めることが必要です。

画家が収入を上げるためには?

画家として稼げる、または高収入を得るためには知名度をもつ画家でなくてはいけません。

知名度を上げるには数々の美術コンテストで賞を受賞して肩書きを得るのが一番の近道です。

これは絵に詳しくない消費者が作品を購入する場合、画家の肩書きを見て作品の善し悪しを決める場合がほとんどだからです。

また、近年ではインターネットで作品を公開したり売ったりする画家も増えてきています。

画廊や個展に行くよりも絵に直接アクセスしやすく、ファンを増やしやすいことがメリットといえます。