画家とイラストレーターの違い

画家とイラストレーターの仕事内容の違い

画家とイラストレーターの違い

画家は、自分の描きたいテーマで作品を仕上げ、個展などで作品を売って収入を得ます。

クライアントから依頼を受けて描く場合もありますが、そのような機会はあまり多くはありません。

一方イラストレーターは、出版社や広告代理店、企業などのクライアントから依頼されて、イラストを制作します。

たとえば出版社から本に載せるイラストを依頼される場合には、イラストのテーマや大きさ、人物の表情から色の使い方まで、細かく指定されることもあります。

画家の副業としてのイラストレーター

画家の場合、自分の作品が売れなければ、いっさい収入がありません。

好きな絵を描いて生活できれば理想的なのですが、作品が売れるようになるまでには時間がかかります。

そのため、本業の作品を制作しながら、副業でイラストレーターとして働く画家もいます。

現代はイラストレーターという職業が確立していますが、昔は多くの画家が本や雑誌のイラストを描いており、藤田嗣治は、日本やフランスで書籍のイラストを多数制作していたことで知られています。

画家の副業としてイラストレーターの仕事をした場合、そこから有名になる可能性もあります。

イラストレーターの仕事は、クライアントの指示に従って制作するため、個性は出しにくい分野ですが、力量のある画家のイラストは完成度が高くなりますので、注目されることがあります。

たとえばアルフォンス・ミュシャは芝居のポスターを描いて注目を集めたことから、人気画家になり、ポスターやカレンダーなどのイラストで名声と収入を得て経済的に安定してから、自分が本当に描きたかった歴史画の大作を制作しました。

イラストレーターの仕事

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画家とイラストレーターのなる方法・資格の違い

画家もイラストレーターも、特定の進路や必要な資格などはありません。

画家の場合は著名なコンクールで賞を取ったり、ネット販売などで人気を集めたりするなどの方法があります。

イラストレーターの場合は、美術系の大学やデザイン専門学校で学び、卒業後、広告制作会社や企業の広告部、デザイン事務所、ゲーム会社などに就職するのが一般的です。

画家とイラストレーターの資格・必要なスキルの違い

画家の場合は特別な資格やスキルは必要とされませんが、現代のイラストレーターはデジタルで作業するのが一般的です。

クライアントもデータでの納品を求めてくることが多く、イラストレーターもそれに対応しなければなりません。

パソコンや画像ソフトが使えないとイラストの仕事を引き受けられないため、パソコンのスキルを身につけておく必要があります。

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画家とイラストレーターの学校・学費の違い

画家を目指す人に多いのは、美大に通ってデッサン・模写・構図など基礎的なスキルを身につけたり、スクールや通信講座を利用したりして実力を磨いていく方法です。

日本の著名な画家は、東京芸術大学などの有名美大出身者が多い傾向にあります。

またイラストレーターを目指す場合は、美術大学をはじめ一般大学の美術系学科、またデザイン系の専門学校に通う方法があります。

画家とイラストレーターの給料・待遇の違い

画家もイラストレーターも、基本的には自分の描いた絵が売上に直結します。

よって年収の平均を出すのが非常に難しく、相当売上がないと生活が不安定になることもありえるため、アルバイトや副業をする人も非常に多いのが現状です。

なおイラストレーターとして一般的なデザイン制作会社に勤めた場合、年収300万円〜500万円程度を得ている人が多いようです。

画家とイラストレーターはどっちがおすすめ?

画家とイラストレーターは明確な基準がなく、画家がイラストレーターの仕事を兼ねることもあるなど、境界があいまいな仕事です。

一般的には、美術的な観点から評価するものを絵画、エンターテインメント的な観点から需要があるものをイラストレーションとしているようですが、両方の仕事を兼ねる人もおり、どちらを名乗るかは本人に任せられている部分もあります。

自分がどのような方向性で活動していきたいのか、どのような絵をメインに仕事をしたいのかを考えた上で、どちらの職業にするか、どちらを名乗るかを決めるとよいでしょう。