画家の需要・現状と将来性

画家の現状

本業の画家は少ない

画家を職業にしている人は日本でも多くいますが、生活が安定し、名声も得ている画家は一握りしかいないのが現状です。

画家と一口に言っても、芸術的な指向を持つ画家なのか、商業ベースの画家なのかによって大きく働き方は異なります。

前者は本業とすること自体難しいですが、名声と高収入を得られる可能性があります。

また後者は前者に比べると仕事が得やすいですが、クライアントに依存しなければならない傾向にあり、一般的な職業のように安定した生活は難しいでしょう。

収入の保証がない

この職業の大きな問題としては収入の保証がないということが挙げられます。

絵が売れなければ稼げませんし、たとえ売れたとしてもそれがコンスタントに続くとは限らず、安定した収入が得られるのかどうかわからないのが現状です。

技術や独自のセンスを求められる職業なので、画家自身がニーズを開拓しなければ作品を発表する場の獲得も難しいという一面があります。

また、画家を辞める場合、自営業なので退職金や保障もなく、自分の蓄えにより将来をやりくりしていかなければいけません。

絵を描くことは特殊なスキルであるため、再就職を考えた場合、スキルを生かせる仕事が多くないという問題もあります。

画家の需要

景気によって絵画の需要の増減はありますが、画家のニーズが衰えることはありません。

しかし時代の流れに合わせ、求められるスタイルも今後は変化していくと考えられます。

画家の将来性

デジタル画家の出現

近年では、紙や布の上に絵筆で制作していた従来の画家に対し、グラフィックソフトを使用しデジタル画面上のみで作画する画家もいます。

これまでの画材ではできなかった新しい表現が生まれることで、画家としての裾野を広げる人が増えてくると考えられます。

ネット上で作品を発表

これまで展覧会や個展、誌面が活躍の場でしたが、現在ではインターネットを用いれば、広く作品を世に発表することができます。

より多くの人に作品を見てもらう機会が増えることで、画家として活躍できるチャンスが増えるでしょう。

これは画家にとってまさに革新的で、インターネットの普及により、デジタル媒体を主に活躍する画家は一層、増加していくでしょう。

画家の今後の活躍の場

海外での活躍

日本文化が世界で注目を集める中、日本画や日本独特の表現技法は世界中から高い評価を受けています。

日本古来の日本画の需要は国内では減ってきていますが、海外では高い人気を誇っており、こうした技術を世界に広めたり教えたりするなどグローバルに仕事をする画家も増えていくことでしょう。

写実絵画の普及

近年、写真のように写実的で綿密な絵画が人気を集めています。

動きの少ない美術ジャンルで写実絵画は近年まれに見るブームとなっており、写実絵画の相場は軒並み上がり、著名な作家の作品では一点数百万円という価格でも抽選になるほどです。

こうした写実絵画ブームはしばらく続くとみられ、こうした絵を描く画家も増えてくると考えられます。