バイヤーの現状と将来性

不況にあえぐ世の中で

最近の世の中は不景気で、「働いても年収が上がらない」「なかなか正社員になれない」「共働きじゃないと生活ができない」という世帯が増えています。

さらに、近いうちに日本では消費税の増税が予定されており、消費者の間には商品を買い控える風潮が広がっています。

実際に、今日本でヒットしている商品の多くが、ファストファッションと呼ばれる低価格な衣服や、プライベートブランドと呼ばれるメーカーが独自に開発した低価格な食品です。

「高くても品質が良いもの」を購入できる余裕のあるお客さんは決して多くないと考えられています。

こうした時代の流れのなか、バイヤーは厳しい環境のなかで勝負をしています。買い物に対してお客さんの財布の紐が固くなればなるほど、売れる商品を見極める責任は重くなっていくからです。

苦戦する百貨店

特に百貨店では大変です。かつては、家族で買い物をするときは、百貨店に出かけるというのが一般的でした。

ところが最近では郊外の大型ショッピングモールが増え、「駐車場が広い」「なんでもそろう」「商品が低価格」というメリットに惹かれ、たくさんのファミリー世帯がショッピングモールに買い物に行くようになりました。

この影響を受けての百貨店の経営難はニュースでも大きく報道されており、特に地方都市の百貨店は苦しい経営に立たされているところが数多くあります。

一部の百貨店のバイヤーは、店の生き残りをかけて商品の選択をしなければいけないという、大きな重圧を背負って働いています。

「売れない」時代、覚悟が必要

不景気と消費税増税にあえぐ日本では、今後もしばらく消費者の買い控えは続くと考えられます。販売員を減らしてコストを削減しようと考えている店もあり、バイヤーの求人や給料もどちらかと言うと厳しい状況にあります。

商品の単価が高い百貨店のバイヤーやセレクトショップのバイヤーをめざしている人は特に、今の時代の流れを覚悟をした上でこの道に入ることが大切でしょう。