バイヤーのつらいこと・大変なこと・苦労

バイヤーのつらいこと・大変なこと

 

情報収集に追われる毎日

バイヤーは、自社のお客さんの目をひき、購買意欲がわくような商品を見極めて仕入れることを仕事とします。

「どんな商品なら人気が出るのか?」これを判断するために、バイヤーは常に膨大な情報を集める必要があります。

洋服を買いつけるのであればファッション業界の動向、家具を買いつけるのであればインテリア業界の動向、食品を買いつけるのであればグルメ業界の動向というように、業界の最新情報をさぐる努力が必要なのです。

このためには、普段からテレビや雑誌やネットでの情報、街での流行や口コミをチェックし続けなければいけません。

数ある情報のなかから本当に必要な情報をひろい、深く調べていく能力が求められるため、たとえプライベートの時間でも、仕事のことを考えているというバイヤーは多いです。

数字と責任の重圧

売れる商品を見極めるのがバイヤーの大切な役割で、商品の売れ行きは企業の利益に直結します。

自分の判断で買いつけた商品がお客さんに見向きもされずに大量に売れ残ってしまえば、店に大損をさせてしまうことになり、バイヤーとしての自信を失うようなつらい思いをすることになります。

バイヤーには一種の感性が求められますが、売上の数字で評価が明確に判断される仕事でもあります。

バイヤーという職業を続ける限り、一回一回の仕事には常に、強い緊張感と重い責任感がつきまといます。

その重圧を引き受けてでもどうしてもこの仕事に挑戦したい、失敗しても必ず次は成功させてみせる、という心意気がなければ、バイヤーの仕事を続けていくことは難しいかもしれません。

仕事量が多い

バイヤーの仕事は売れる商品を見極め、仕入れを行うことですが、それだけではありません。

「実際に仕入れた商品をどう販売していくか」ということまで考える必要があります。

そのため、ときに自ら売り場に実際に立ち、販売スタッフに指導を行うこともあります。

また競合他社と差別化を図るためには、すでにあるものを仕入れるだけではなく、お客さまが必要としているものを作ることもあります。

バイヤーは商品開発に企画段階から携わり、メーカーと交渉をすることもあります。

バイヤーの業務領域は広く、マルチに活躍できる一方で、仕事量は多くなり、他の職種に比べて忙しくなりがちです。

バイヤーの悩み

出張が多い

バイヤーのメイン業務に「商品の買い付け」があります。

大手量販店や大手百貨店などでは、生産者サイドから「この商品を取り扱ってほしい」という売りこみがありますが、これらの商品を並べるだけでは競合他者に負けてしまいます。

この世にまだ流通していないような商品を探し、生産元を訪れ、仕入れ交渉をしなくてはいけません。

すでに他の小売業者と懇意にしている生産者もいれば、市場に流通させることを積極的にのぞまない生産者もいて、交渉が一筋縄でいかないことも多いです。

たとえ相手が沖縄や北海道など遠方でも何度も足を運び、熱意をもって交渉にのぞまなくてはいけません。

国内外問わず、出張が多くなりがちな仕事で、体力的にも大変になり、なかなか疲れがとれないという悩みを抱えるバイヤーもいます。

公私の区別がつきにくい

バイヤーの仕事は、日々の情報収集に支えられているため、常にアンテナを高くはっておく必要があります。

たとえば、靴のバイヤーであれば、街にいるときは必ず人々の足元に目がいってしまうというような話はよく聞きます。

このように、情報収集という点では仕事とプライベートの区切りがつけにくく、テレビを見ながら家で夕飯を食べているときも休日に街でデートしているときも、仕事につながる情報を探してしまうというバイヤーも多いようです。

事務仕事であれば会社を出たら仕事から離れることができますが、バイヤーの場合は私生活も含めて仕事と向き合うことになるため、気が抜けません。

バイヤーを辞める理由で多いものは?

モチベーションの低下

バイヤーの仕事は、常に数字のプレッシャーと向き合う必要があります。

また、出張が多くなりがちで、クリスマスなど季節商品仕入れの時期には残業時間も増えます。

仕事への熱意がなければ続けていくことは難しくなり、モチベーションの低下が原因で仕事を辞めていく人も多いです。

企業ブランドと自分の感性のズレ

たとえばアパレル業界などでは、企業が展開するブランドイメージと自分の感性のズレを感じるタイミングがあります。

その原因は、自分が年齢を重ねたことや、企業のブランド戦略の転換などがあげられます。

お客さまの求めるものがわからない、仕入れたものが大量に売れ残るというとき、バイヤーとしての自信をなくし、退職することもあります。

なお他ブランドや競合他社からの引き抜きがあり、そちらのほうが自分のセンスや感性を生かせそうだからという理由も多く耳にします。

プライベート環境の変化

女性バイヤーに多い退職理由として、結婚や出産などプライベートの変化が多く見られます。

バイヤーの仕事は出張が多く、地方の展示会へ足を運んだり、商談のために頻繁に海外出張したりしている人も珍しくありません。

こうした点は大きなやりがいに感じられる一方、プライベートと仕事を両立させるのが難しいと考える女性バイヤーもいるようです。

とくに結婚や出産をすると、家族の面倒をみなくてはならないことから、それまでと同じように働くのが難しくなることもあります。

企業のなかには女性の感性を重要視し、女性バイヤーの働きやすい環境を整備するところもありますが、理解を得にくいという職場も多いです。

とくに勤務先によっては、バイヤーは店長などの職務を兼務することも多いため、時短勤務などを使いにくく、仕事にやりがいを感じながらも辞めてしまう人もいます。