アナウンサーの話し方、言葉遣い

言葉を使って情報を伝えていくアナウンサーは、日頃から話し方や言葉遣いに並々ならぬ注意を払っています。

人間は不思議な生き物で、伝え方ひとつで、その内容に対する印象は大きく変わります。

どれだけ素晴らしい情報があったとしても、もしアナウンサーが暗い顔をして下を見ながらボソボソと話していれば、ネガティブな印象を与えてしまうこともあるのです。

それでは、アナウンサーは実際に、どのような話し方や言葉遣いをしているのでしょうか。

滑舌とリズムよく、間を大切に

話し方でまず大切なのは、滑舌やリズムです。

滑舌が悪くて何を言っているのかわからないようでは、多くの人に有益な情報を届けることができず、「伝える」というアナウンサーとしての役目を果たすことができません。

そのうえで、「どれだけわかりやすく、心を込めて伝えるか」ということが大事になってきます。

話すスピードや文章と文章の「間」、そしてキンキンした甲高い声ではなく、温かみのある落ち着いた発声をすることが大切です。

ただし、これは番組の趣旨などによっても少しずつ変わるケースがあります。

たとえば、10代や20代の若者をターゲットにした番組では、しばしば同世代の新人アナウンサーが起用されることがあります。ここでは、若々しさや勢いを出したアナウンスが求めらたりします。

一方、中年以上の年代ターゲットにした番組においては、ベテランアナウンサーが起用されるケースも目立ちます。これは、見た目の安定感に加えて、声質がより落ち着いているからということもあるようです。

言葉遣い

アナウンサーは、正しい日本語を話せなくてはなりません。敬語の使い方や漢字の読み方、また最近よく話題になる「若者言葉」や「現代語」の扱いに対しても、シビアでいる必要があります。

具体例を挙げると、若者が当たり前のように使っている「ぶっちゃけ」「マジ」「ヤバい」といった言葉は、アナウンサーは使いません。

また、「普通に好き」「とんでもございません」など、世間では広く使われていながら、実は正しくない日本語の使い方にも注意するしなくてはなりません。

そのほか「日本」「明日」など、複数の読み方が広まっている言葉に関しては、放送業界でルールが決められており、アナウンサーはそのルールの下に原稿を読んでいきます。

このように、アナウンサーは自分が発する言葉すべてに気を配らなければなりません。

慣れてくれば意識せずとも正しい話し方や言葉遣いができますが、新人のうちは大変な思いをしながら、日々トレーニングに励んでいくことになります。