アナウンサースクールや養成所で学べることは?

教室でのレッスン内容

アナウンサーという職業そのものは、国家資格のような特別な資格が求められるものではありません。

テレビ局やラジオ局に就職しようとすれば「学歴」の制限はありますが、養成スクールに通っていようといなかろうと、「実力がある」と認められた人のみがアナウンサーになることができます。

しかし、実際にはアナウンサーを目指す人の多くは、アナウンサーの養成スクールに通い、各教室でレッスンを受けながらアナウンサーに求められるスキルを身に付けています。

レッスンでは滑舌をよくするためのトレーニングをしたり正しいイントネーションを身に付けたりします。

このような発声・発音の基本を学ぶと同時に、ニュース原稿の読み方、スポーツの試合の実況や災害現場からのリポートなど、言葉での表現方法についても学びます。

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採用試験に合格するために

アナウンサーを目指す多くの学生がスクールや養成所に通う理由は、スキルを身に付けるためだけではありません。

このようなスクールでは、毎年たくさんの学生がキー局から地方局まで含めた全国各地の放送局のアナウンサー採用試験を受けています。

そうしたなかで「この放送局は面接でこのような質問をされる」「この放送局ではカメラテストに時間をかけている」などの試験の傾向の情報が蓄積されていくのです。

ですから、スクールや養成所の学生は、教室を通してアナウンサー採用試験に関するさまざまな情報を集めることができます。

面接対策もしっかり行われており、自己PRでしっかり自分をアピールする方法を指導してもらうこともできます。

狭き門といわれるアナウンサー採用試験に挑戦する学生にとって、アナウンススクールや養成所は試験対策をするための貴重な拠り所となっているのです。

自分を客観的に見るために

スクールに通うことが必須ではないにもかかわらず、大勢の人がスクールに通っているのは、アナウンサーが独学で合格を目指すには難しいということでもあります。

書店を足を運べばアナウンサー志望者向けの本はたくさん出ていますし、インターネットを使ったり大学の先輩を通じたりして発声法や言葉遣いなどアナウンサーになるために必要なトレーニングの情報を集めることは十分に可能です。

しかし、もしも独学でやっている練習方法が間違っていたり、自分では「できている」と思っていたことが本当はできていなかった場合、スクールで学ぶ場合のようにすぐに指摘してくれる人はいません。

間違ったまま変な癖がついてしまえば、それを直すのにかなりの時間がかかるケースもあります。

そして、アナウンサーは「他人から見た印象」をよくすることも大切です。

誰しもが自分自身のことを客観的に見るのは難しいため、スクールで講師や仲間に自分の姿を見てもらうことは必ずプラスになるでしょう。

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お金をかけずに学ぶ方法もある

養成スクールに通うとなれば、当然、学費がかかります。

スクールによっては何十万という費用がかかることもありますが、もしお金を抑えて学びたいという場合は、アナウンス系のサークルに所属するという方法もあります。

マスコミの志望者が多い大学や、難関といわれるレベルの大学には、必ずといっていいほどアナウンス系のサークルが存在します。

ここではアナウンサーを目指す仲間が集まって一緒に練習できますし、卒業生のアナウンサーが講義に来てくれることもあります。

活動費がかかる場合もありますが、スクールに通うよりは安く学ぶことができるでしょう。