特別支援学校教諭の志望動機と例文を紹介 面接で聞かれることは?

特別支援教育に興味がある人、教育に熱意を持ち、障害を持つ生徒たちの可能性を広げたいという思いから、特別支援学校教諭を志望する人もいます。

特別支援学校教諭は、生徒たちの成長を見守り、その可能性を最大限に引き出すすばらしい仕事です。

この記事では、特別支援学校教諭を志望する人に向けて、その動機や面接で気をつけるべきことについてご紹介します。

特別支援学校教諭を目指すきっかけは「子どもが好き」

特別支援学校の先生を目指す人の多くは、子どもが好きで子どもと関わる仕事に興味を持っています。

学校の先生はたくさんの子どもたちと交流できるため、子ども好きな人の多くの人が教師を目指しています。

そのなかで、最初は普通の小学校や中学校の先生を目指していたものの、障害を持つ子どもたちとの出会いが特別支援学校で働くことに興味を持つきっかけになることもあります。

また学生時代のボランティア活動や教育実習での経験から、特別支援学校を選ぶ人も少なくありません。

子どもが好きな人のなかでも、とくに特別教育や福祉に興味を持っている人が、特別支援学校の先生になりたいと思うことが多いようです。

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やる気や意欲、人柄が見える志望動機を考える

「志望動機を考える」というと少し違和感があるかもしれません。

しかし即興で考えた志望動機は試験官に見破られてしまうため、事前にじっくりと準備することがとても重要です。

志望動機は面接でもよく聞かれる質問の一つです。

試験官は、志望動機を通じて特別支援学校教師へのやる気や意欲を知りたいだけでなく、文章や言葉から人柄を見ることもあります。

だからこそ、志望動機は自分自身の言葉で書くことが大切です。

周りの人に意見を求めたり、修正を頼んだりするのはよいことですが、何を伝えたいのかをはっきりさせないと、「表面的な理由だけ」という印象を与えてしまいます。

憧れやきれいごとだけでないことを見せる

単にきれいごとを並べるだけでは試験官に「本心ではないのでは」と思われてしまいます。

ただ憧れだけで志望しているのではないか、という点も重要な評価ポイントです。

特別支援学校教師として働くことは、ボランティアとは違い、お金をもらって仕事をすることです。

志望動機を書く際には、必ず良い面を強調する傾向がありますが、「仕事を軽く見ている」と思われないように気をつけましょう。

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特別支援学校教諭の志望動機の例文

「私は学生時代、知的障害のある子どもたちと関わるボランティア活動をしていました。

最初はどのように接すれば良いのか分からず、子どもたちを泣かせてしまったり、あまり話しかけられなかったりして、自信を失うこともありました。

しかし、学びを重ねながら障害のある子どもたちを理解し始め、少しずつ打ち解けることができるようになりました。その結果、たくさんの笑顔を見ることができるようになりました。

私はこのボランティア活動を通じて、子どもたちの成長は一人ひとり違うことや、どの子どもとも真剣に向き合い、辛抱強く接することの重要さを学びました。

そして、障害を持つ子どもたちが輝いて幸せに生きるための支援をしたいという強い思いが芽生え、特別支援学校の教師を目指すことにしました。」

私は幼い頃から障害のある友人がおり、友人と一緒にさまざまな活動に積極的に参加してきました。

そこで私は障害のある子どもたちの心の支えとなれる存在になりたい、教員になりたいという強い意欲を抱くようになりました。

大学で特別支援教育を専攻したことで、幅広い背景や困難を抱える子どもたちをサポートし、彼らの成長を見守る大人の重要性をより感じました。

中学生から続けているバスケットボールのトレーニングや、高校・大学時代に経験した受験勉強で、体力と精神には自信があります。

こうした経験を生かし、子どもたちの心身の成長をサポートしたいと思っています。

私は学生時代、児童施設での実習を通じて新たな世界に触れました。

その施設では、言葉でコミュニケーションをとれない子どもが多く、彼らの意思や欲求を察知し、行動する力が求められました。

また、日々予想外のトラブルやもめごとが発生し、即座に対応する柔軟性が要求されました。

はじめは子どもたちの気持ちを理解することに苦労し、正しい選択ができずに教師への道に迷いがでることもありました。

しかし、共に過ごす中で、ひとりひとりの習慣や考えに気づくことができ、徐々に適切な対応策を見出すスキルを身につけました。

そして将来の教師として、例え会話ができなくても、子どもたちの思考を日常生活から読み取ることの大切さを知りました。

この経験を生かして、障害を持つ子どもたちに寄り添った教育ができる教師になりたいと思うようになりました。

面接は個人面接と集団面接の2回

特別支援学校教諭になるための採用試験は、各都道府県で一括して行われ、面接には、個人面接と集団面接の二つがあります。

個人面接では、特別支援学校での具体的な行動や状況について聞かれます。

特に、特別支援学校の現場をイメージし、具体的な対応策を考えることが重要です。

特別支援学校の教員免許がない場合でも、試験官は特別支援学校についてどれだけ知っているかを詳しく聞くことがあります。

学生時代に実習で学校を訪れたり、特別支援に関する勉強をしたりすることが役立ちます。

集団面接では、特別支援教育や教育業界の最新のトピックについての質問がよく出されます。

時事問題について調べ、自分の意見をはっきりと表現することが重要です。

面接対策は、急に身につくものではありません。

普段から情報収集し、自分の意見を整理する習慣をつけましょう。

教員採用試験では、面接の評価が非常に重要で、学科試験に合格していても、面接で不採用になることが多いです。

面接に備えて、しっかりと対策を立てる必要があります。

教師としての適性をしっかりとアピール

特別支援学校教諭を目指す人が自己PRを求められる場は、主に面接です。

面接では、教師としての適性をしっかりとアピールしたいものです。

自分が教師に向いていると思う理由を、学生時代に学んだことや身につけたことを具体的に話しながら伝えましょう。

特別支援学校では、個々の子どもに合わせた接し方が求められます。

なかには落ち着きのない子や暴れてしまう子、上手く会話ができない子もいます。

教師は心身ともにタフでなければなりませんので、気持ちを切り替えることがうまくできることや、健康で体力に自信があることをアピールするのは良いでしょう。

願書は一文字一文字ていねいに書く

特別支援学校の教員採用試験では、「願書」というものが履歴書の代わりになります。

願書は自分が「特別支援学校教諭になりたい!」という思いを試験官に伝える機会です。

現場で授業を行う中では板書も教師の重要な要素ですので、字を雑に書くと印象が悪くなる可能性があります。

字が小さく縮こまっていたり、枠からはみ出したりせず、心を込めて1文字1文字ていねいに書くことが大切です。

特に志望動機は重要です。

必要な情報はすべて正確に書き込み、間違いのない願書を完成させましょう。

特別支援学校教諭の志望動機と例文のまとめ

特別支援学校教諭の志望動機は、子どもが好きであり、特に障害を持つ子どもたちの成長を支援したいというものが多いです。

多くの志望者は子どもとの関わりを通じて教育や福祉に興味を持っており、特別支援学校での経験やボランティア活動などがきっかけとなっています。

志望動機は自身の言葉で具体的な経験や思いを伝えることが求められ、単なる憧れだけでなく、真剣に仕事に取り組む意欲や適性を示すことも重要です。

願書はていねいに書き、とくに志望動機をしっかりアピールすることが必要です。