証券会社社員に向いている人とは? 適性や必要な能力を紹介
証券会社社員に向いている性格・適性
度胸のある人
証券会社社員は、仕事上のさまざまな局面で、度胸を試されることになります。
たとえば担当顧客に株式などの金融商品を提案するとき、100パーセント値上がりする商品などは存在しません。
予想がはずれて値下がりするケースもあります。
取り扱う金額が大きいだけに、ときにはとんでもない損失を顧客にかぶらせてしまうかもしれません。
しかし、そこで怖気づいて次に進めないようでは、証券会社の仕事は務まりません。
リスクや失敗を恐れずに、度胸をもって前に進み続けることが求められます。
また、新人や若手のころは、新規顧客開拓のために飛び込み営業や電話営業をくり返します。
その際も、度胸と根性さえあれば、専門知識の不足を補って成果をあげることができるでしょう。
度胸のある人、つまり精神的にタフな人は、証券会社社員としての適性があります。
経済に興味のある人
株式や債券、為替といった金融商品は、世の中のさまざまな出来事を反映して、目まぐるしく価格が変化していきます。
証券会社社員は、個別の株価や政治動向、国際情勢などについて、常に最新の情報にアップデートしなければなりません。
毎朝毎夕、ニュースをチェックし続けるだけでも非常に大変です。
しかし、元から経済に関心がある人ならば、話は別です。
新聞やネットの記事に目を通すときも、「自分が好きでやっている」と思えれば、楽しく、かつ効率的に、情報を頭に入れることができるでしょう。
経済誌や金融関係の専門書などにまで、手が伸びることもあるかもしれません。
いつも仕事が頭からはなれない証券会社社員にとって、経済に興味をもてるかどうかは、非常に重要な資質です。
人に好かれやすい人
証券会社が扱う商品は、メーカーのように各社ごとに機能や性質が異なるわけではありません。
たとえばある企業の株式を購入する場合、手数料の差はあるとしても、商品自体はどこの証券会社から買っても同じです。
顧客がどの証券会社から買うかは、大部分が担当する営業マンの人柄や能力にかかっています。
「あなたから買いたい」「あなたがおすすめする銘柄を買いたい」と思ってもらえるなら、証券会社社員としてきわめて優秀です。
普段から人あたりがよく、人付き合いが得意で、周囲から好かれやすいタイプの人は、証券会社社員に向いているでしょう。
20代で正社員への就職・転職
証券会社社員に向いていないのはどんな人?
プライベートを優先したい人
多くの人がイメージする通り、証券会社の仕事は非常にハードです。
残業時間も含めると拘束時間はかなり長く、業務時間外でも気を抜くことはできません。
休日についても、顧客とゴルフや会食に出かけたり、スキルアップのための勉強に励んだりすることが必要であり、ゆっくりと過ごせる日は少ないかもしれません。
仕事や給料はそこそこでいいから、精神的にも体力的にもゆとりをもって暮らしたいという人や、仕事よりもプライベートを優先したいという人は、あまり証券会社社員向きとはいえないでしょう。
自分の時間を犠牲にしてでも、ビジネスシーンの第一線に立って、刺激的で退屈しない毎日を送りたいという人こそ、証券会社向きの人材です。
慎重で、判断の遅い人
経済の世界は、近年のニュースをみてもわかるように、まさに「一寸先は闇」です。
日本人であれば誰もが知っているような有名企業が突如経営破綻することもあります。
名前を聞いたこともないベンチャー企業があっという間に成長するケースもあるでしょう。
証券会社社員には、さまざまな出来事に対して瞬時に反応できる心と身体の俊敏さが求められます。
慎重な性格で、判断が遅かったり、先を見通すことが苦手な人、フットワークの重い人は、あまり証券会社には向かないでしょう。