病院で働く臨床心理士

病院で働く臨床心理士の仕事とは

臨床心理士は、教育や産業などさまざまな領域で活躍することができますが、病院やクリニックなどの医療現場でも必要とされている仕事です。

日本臨床心理士会の調査によれば、臨床心理士有資格者2万1833名のうち、42.2%が医療・保健領域で働いていると発表されています。

病院の臨床心理士は、医師のように診察や処置を行うわけではありません。

そこでの臨床心理士が携わる業務は「相談業務(カウンセリング)」と「心理査定」となっており、おもに心の問題を抱える患者さんの状態を把握して、よりよい方向へ改善できるように導いていきます。

チーム医療の一員としての活躍

いま、病院では「チーム医療」という言葉の通り、医師や看護師、その他の専門職のスタッフたちが一丸となって、患者さんを多角的にフォローすることが求められています。

その一員として、心理学のプロフェッショナルである臨床心理士の活躍が期待されています。

病院によっては、臨床心理士が医師の診察前の予診を担当したり、患者さんの年金や生活保護の申請業務をサポートすることもあるようです。

どのような職場で働くのか

ひとことで「病院」といっても、臨床心理士が働く病院はさまざまです。

総合病院の精神科や心療内科が中心となりますが、それ以外にも神経内科、小児科、産婦人科といったさまざまな科で臨床心理士が必要とされています。

病気を抱える人は、もちろん医師の診察を受けて病気を治すように努めていますが、同時に心の状態が落ち込んで、ふさぎこんでいることも珍しくありません。

そのような患者さんに臨床心理士がアプローチすることによって、患者さんが前向きに治療やリハビリに取り組むようになるなど、よりよい治療ができることもあります。

最近ではこうした考え方が広まり、単に精神病を抱える患者さん以外にカウンセリングを行う場面も増えているなど、医療領域でも活躍できる場が広がっているようです。