通信・夜間で臨床心理士の資格は取得できる?

通信・夜間の指定大学院

                     

臨床心理士になるためには、心理系の勉強ができる特定の大学院を修了しなければいけません。

大学院というと、日中キャンパスに通って講義を受けるものだというイメージを持つ人が多いでしょう。

しかし、実は通信制の大学院や夜間のコースでも臨床心理士の資格取得までたどり着くことができます。

ここでは、その方法をお伝えしましょう。

通信で臨床心理士を目指す

 

臨床心理士認定試験の受験資格を得るためには、大学卒業後に「日本臨床心理士資格認定協会」の指定大学院や専門職大学院へ進学しなくてはなりません。

この指定大学院(第2種)のひとつとして、通信の代表的存在である放送大学の大学院があります。

放送大学大学院は、文部科学省と総務省所管の正規の通信制大学です。

基本的には自宅のテレビ(BSデジタル放送やCATVなど)やラジオを利用して自学し、レポートを提出して単位取得を目指します。

2年次には全国の委託機関にて臨床心理実習を行うなど、実習や演習にも重点を置いたカリキュラムが組まれています。

放送大学の大学院は、地方在住で遠くの大学院まで通えない人に人気です。

また、授業料は放送授業が1単位あたり11,000円と、一般の大学院よりずっと安く学べるのもメリットといえます。

それだけに人気は高く、入試倍率は13%〜15%程度の倍率を推移しています。

なお、筆記試験問題は放送大学のホームページに掲載されています。

夜間コースで臨床心理士を目指す

第1種指定校に認定されている大学院でも夜間のコースを設置しているところがあります。

たとえば、日本福祉大学の大学院の社会福祉学研究科「心理臨床専攻修士課程」です。

定員10名が夜間開講のコースで学ぶことができます。

学外実習以外の講義は平日の夜間や土日に開講されているので、日中は働いているという人でも学ぶことが可能でしょう。

企業に勤めているサラリーマン、公務員、あるいは育児中の主婦など、幅広い人にチャンスが広がっています。

資格試験のための通信講座

指定大学院や専門職大学院を修了したら、今度は臨床心理士の資格に向けた勉強を行わなければなりません。

この筆記試験では幅広く専門的な問題も出されているため、独学で目指すのはなかなか難しいようです。

予備校やスクールで受験対策をする人も珍しくありません。

こちらも通学制の学校以外に通信講座があり、個人のライフスタイルやニーズに合わせて学校を選ぶことができます。

通信講座の場合は、費用が安いことや自分のスケジュールに合わせて勉強が続けられることがメリットです。

通信・夜間ならではの難しさ

とはいえ、通信や夜間で臨床心理士の資格が取得できるかといえば、それは「その人次第」となります。

臨床心理士の資格取得までには長い時間がかかります。

まずは大学および大学院を卒業するまでに最低でも6年間の勉強。

その後、実務経験を積んだり受験勉強をして、ようやく資格試験が受けられるようになります。

この長い長い期間に、何より求められるのは「忍耐力」でしょう。

苦しいことがあってもコツコツ勉強し続けられる気持ちがあるかどうかが重要な要素となります。

通学制の大学や予備校であれば、クラスメイトと励まし合いながら勉強をすることができるでしょう。

しかし通信講座や夜間コースだと、周りの学生とコミュニケーションを取りにくいこともあります。

研究や実習などで困難に直面したとき、誰かに相談しにくいこともあるようです。

また、仕事などをしながら通信や夜間の学校で学ぶのであれば、勉強時間を確保するために相当の覚悟が必要になるといえます。

臨床心理士資格取得までには時間も費用もかかるものです。

自分が本当に通信や夜間のコースでも資格試験に合格できるのか。

講座内容、勉強スケジュール、学費(予算)などを総合的に判断して、無駄のない学校選びをすることが望まれます。