ネイリストの辞めたい理由で多いものは? 離職率はどれくらい?

ネイリストは離職率が高い?

ネイリストは、お洒落で華やかなイメージがあり、自宅サロンの開業やフリーランスなど、さまざまな働き方を選ぶことができます。

結婚や出産などのライフスタイルの変化にも柔軟に対応しやすいこともあって、女性には非常に人気がある職業です。

「ネイルが好き」「美容に関心があるという人」にとっては、好きなことを仕事にできる楽しさを感じやすいでしょう。

しかし、お客さまからきちんとお金をもらって施術を行うプロのネイリストには、憧れだけでは務まらない厳しい現実もあります。

新人ネイリストがネイルサロンに就職しても、1年後には半分から8割ほどの人が辞めると言われることもあるほどです。

この大きな原因は、「理想(ネイリストになる前の憧れ・イメージ)」と「現実(現場の厳しさ)」のギャップです。

このギャップが大きければ大きいほど、仕事内容や待遇、職場環境への不満を増長させ、結果的にすぐ辞めるという結論に達しやすいです。

「ネイリストになりたい!」という気持ちは大切ですが、同時に、ネイリストの厳しさや、なぜ辞める人が多いのかを事前に知っておくとよいでしょう。

ネイリストの離職理由

給料が低め

さまざまな調査データによれば、ネイリストの平均年収は300万円前後であることが見えてきます。

小規模なネイルサロンでは、福利厚生やボーナスが充実していないことも多く、一般企業に比べて待遇がよいとはいえません。

さらに、新人や未経験者がサロンに就職した場合、アルバイトからスタートすることも多く、数年間の下積みを経て、ようやく一般企業の新入社員並みの給料がもらえるようになるといった例も見られます。

とくにアルバイト時代、研修中はプライベートな時間を削っての自主練習も多く、拘束時間や疲労に対する収入の少なさに愕然とするでしょう。

もちろん、技術・経験を積めば積むほど歩合給などもつき、給料はアップします。

また、自宅サロン開業、フリーランスなどの働き方も可能で、なかには600万円~1000万円稼ぐネイリストもいます。

しかし、ある程度稼げるようになるまでの道のりが長く、厳しいことから、一人前になるまでに辞めてしまう人が多いです。

肉体的にハード

華やかなイメージのあるネイリストですが、じつは肉体的にハードな仕事です。

ネイルサロンに勤務する場合、「早番・遅番」などシフト制をとることが多く、勤務時間や休日が不規則になりがちです。

また、その日の予約状況や施術内容によっては、休憩が満足にとれないこともめずらしくありません。

勤務時間後も雑務、自主練習などで実質的なサービス残業が発生することも多く、長時間勤務になりがちです。

加えて、ネイリストは同じ体勢で施術を行うため、腰痛、肩こり、腱鞘炎といった職業病に苦しむ人も多いです。

そうしたなか、技術向上のためにストイックに練習することが求められる業界のため、疲れきってしまい、挫折してしまう人も多いです。

接客の悩み

ネイルの施術は、お客さま一人につき1時間半から長ければ3時間程度かかることもあります。

高い集中力を保ち続けるのは大変なことですが、同時に、お客さまへの気遣いが求められます。

ネイリストはお客さまの手元を美しくするだけでなく、居心地よく過ごしてもらうことも大切です。

ネイリストと楽しく会話をしたいのか、それとも静かにリラックスしたいのか、お客さまのタイプを見抜き、適切な距離感を探りながら施術をするには、高いコミュニケーション能力、対人スキルを要します。

また、お客さまの中にはイライラしていて理不尽な要求をしてくる方もおり、精神的にまいることもあります。

接客自体がストレスになってしまい、ネイリストを辞めたいと感じる人もいるのが現実です。

職場での人間関係の悩み

多くのネイリストの勤務先となるネイルサロンは、小規模な店舗が多いです。

また、ネイリストは圧倒的に女性が多いため、女性特有の人間関係、気遣いが苦手な人は仕事が苦になる可能性が高いでしょう。

サロンによってはお局様的存在がいたり、派閥があったりと、いじめのようなものに発展することもあります。

精神的なストレスも抱え、うつ病になってしまい、離職に追い込まれることもあります。

ネイリストとして長く働くためには?

ここまで、ネイリストの厳しい現実を紹介してきましたが、もちろん、ネイリストのなかには長年第一線でバリバリ活躍し、仕事を楽しんでいる人も大勢います。

どのような仕事でも、一人前になるまでは多かれ少なかれ苦労があるものです。

楽しいだけの仕事はないことをきちんと認識しておけば、ネイリストになることをそこまで心配する必要はありません。

ネイリストとして長く働くためにも、まず、ネイリストとして一人前になるには厳しい現実があることを知りましょう。

この仕事は頑張ったら頑張ったぶん給料や待遇が向上し、働きやすくなるため、「一人前になるまでは何としても頑張る」という気合、根性のようなものも必要です。

また、自分に合うサロンを見つけることも重要です。

給料の高さ、人間関係のよさ、研修制度の充実など、職場を決める優先順位は人によって異なるものです。

自分自身で職場の雰囲気をしっかりと見極めて、前向きに働ける環境を探してください。