経理のつらいこと・大変なこと・苦労

経理のつらいこと・大変なこと

集中力が求められる

経理は大きな額お金を扱うため、小さな計算ミスは発覚が遅れてしまいがちですし、また数字を間違えると莫大な損失になります。

そのため、決算業務などではミスが生じないよう集中して作業することはもちろん、厳重なチェックを複数人で行うのが一般的です。

経理ソフトに打ち込めば正しい数値が計算されますが、それでも必要に応じ電卓を使って計算することもあります。

計算中に電話対応が必要となったり、同僚から急な相談に来られたりすると、行っていた計算作業はまた最初からやり直しになることもしばしばです。

単純作業ではありますが、さまざまな数字の動きをつなげて考える必要があるため、仕事終わりにはぐったりしていることも少なくありません。

数字が合うまで終われない

経理の仕事でもっとも重要なのが決算書の作成です。

月末の月次決算、年度末の年次決算の時期は長時間の残業を覚悟しなければなりません。

上場企業では決算資料で必要になるものも多く、発表時期も決まっているため期間内に決算書を作成する必要があります。

そのため、深夜まで残業したり徹夜作業を行ったりする企業もあります。

数字が合わない場合、中断して後日やりなおすのは非効率になるため、キリのいいところまで終わらないと帰れないことがほとんどです。

社内の従業員が協力してくれない

経理の仕事は常に仕事が押し寄せてくるため、時間との闘いの連続ともいえます。

しかし、期日を過ぎても必要な情報が上がってこなかったり、期限を過ぎた経費の計上を相談されたりすることも多いです。

社内の同僚たちが経理業務について知らなかったり、社内ルールを軽んじたりしている様子を見ると腹が立つという人も少なくありません。

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経理の悩み

肩こり、腰痛などの職業病

経理の仕事の多くはデスクワークで、一日中パソコンに向かって入力作業や細かな計算を行うことになります。

忙しい時は席を立つ暇もないほどで、固定された姿勢でずっと業務に没頭しますので、肩こり、腰痛、眼精疲労などの症状に悩む人も少なくありません。

席を立ってストレッチや深呼吸をしたいと思っても、周囲が一生懸命集中して仕事をしているため、やりにくい雰囲気があるという場合も多いです。

社内で怖がられる

社内において、経費の正しい利用を促し管理することも経理の仕事です。

人によっては、個人的な出費や不要な贅沢を経費で落とそうとする人もいますので、よく管理し、必要に応じて指導することもあります。

相手の事情は勘案するとしても、経理スタッフは不正に対して厳格に対応しなければならない立場です。

しかし、従業員からは経理からの呼び出しや依頼に対して怖がる声も多く、場合によっては疎ましく思われていることもあります。

不本意ながら社内のムードを悪くしている場合もあり、職業倫理との間で悩む経理担当者も多いです。

同僚と気軽に仕事の話ができない

経理に関する情報は社内でも重要な機密情報になりますので、同じ会社の同僚だとしても気軽には話せません。

軽率な一言が、社内の空気を大きく変えてしまうこともあるため、秘密を厳守することが求められます。

そのため、同僚や同期たちが仕事の話をしたり、日々のちょっとした愚痴をこぼしたりしている時にも、うかつに参加することはできません。

年数を重ねるたびに孤立化しているような気持ちになるという人もいます。

経理を辞める理由で多いものは?

他にやりたい仕事ができた

経理を辞める人の中では、他にやりたい仕事ができたという人も多いです。

ルーティンの単調な仕事が続く経理を長く経験したからこそ、新しい仕事に興味をもつのは当然とも考えられます。

資格を取得して税理士や会計士になる人もいますし、独立して起業する人など、退職後のキャリアもさまざまです。

働き方・待遇が合わなかった

転職時の退職理由として伝える内容としてはふさわしくありませんが、本音としては「働き方や待遇面に不満を感じて」というケースも多いです。

たとえば、職場でよりよい働き方をいくら提案しても受け入れられず、慢性的な残業を強いられている場合や、仕事に見合った報酬がない場合などは不満が積もってしまい、退職に至るケースも少なくありません。

出世できない

人数の少ない中小企業などでは、経理職の人員構成が固定化されていて、昇進・昇格が期待できないこともあります。

自分より業務能力もあり、社歴も高い人が上にいて、ポストがなかなか空かない状況は、出世意欲のある人や向上心のある人ほどつらいものです。

経理職の人は、自分の能力を生かすために転職を考えることも少なくありません。