品質保証のつらいこと・大変なこと・苦労

品質保証のつらいこと・大変なこと

のしかかるプレッシャーの重さ

品質保証は、製造企業における「最後のストッパー」として、品質に関する最終的な判断を行う立場にあります。

原材料から販売方法まで、ありとあらゆる工程をチェックし、品質的に問題がないことを確かめるのが品質保証の役割です。

企画設計段階のミスや製造工程の不備があっても、保存状態や出荷方法が悪くても、完成品の品質に問題が生じれば、各工程のOKを出した品質保証の責任となります。

いちど不良品が市場に流通してしまえば、回収するのは大変ですし、企業は大きな経済的損失をこうむるだけでなく、社会的な信用も失うことになります。

もっと悪ければ、消費者に健康被害やケガなどの実害を与える結果を招きかねません。

そういった重いプレッシャーにさらされ続けることが、品質保証のもっともつらいところでしょう。

クレームの窓口にならなければならない

品質保証は、製品の製造工程すべてに加えて、製品を販売した後のアフターフォローも手掛けます。

世間一般に販売された商品について、消費者から寄せられる問い合わせや不満、苦情、クレームを受け付けることも、品質保証業務の一環です。

不具合や欠陥が相次いで見つかった場合は、電話が鳴り止まないほどのクレームの集中砲火を浴びるときもあります。

それでも、品質保証は、消費者の意見をひとつひとつ真摯に受け止め、品質を改善するためにフィードバックしていかなければなりません。

しかし、自社製品のこととはいえ、一身に批判を受け止めるのは、精神的に非常にきついものがあります。

消費者対応の矢面に立たされるのが、品質保証の大変なところといえるでしょう。

品質保証の悩み

品質保証が抱えやすい悩みは、品質を高めていくために、ほかの部署に無理を言わなければならないことです。

たとえば顧客から品質に関するクレームが入り、その原因が原材料にあったとします。

すると品質保証担当者は、生産管理担当者に「原材料を見直ししてください」と要望を出すことになります。

しかし、生産管理担当者にしてみれば、与えられた予算などの条件のなかで、すでに最善のものを選んでいるはずです。

単純に原材料を質のいいものに変えるだけでは製造原価が上がってしまうため、品質的には問題なくても、今度は「コストがかかりすぎる」という別の問題を抱えることになります。

品質を高めつつ、価格や納期などの条件もクリアするためには、結局のところ、知恵を絞って工夫していかなくてはなりません。

品質保証の要望は「ほかの部署に負担をかけること」と同じです。

仕事とはいえ、「ダメ出し」をする品質保証は、ほかの部署の社員と衝突しやすく、人間関係についての悩みを抱えやすい職種といえるでしょう。

品質保証を辞める理由で多いものは?

品質保証を辞める理由で多いのは、顧客対応業務のきつさに耐えきれなくなるものです。

新卒や中途採用で品質保証部門に配属されると、自身の勉強も兼ねて、「お客さま相談室」などで顧客対応を任されるケースもよく見られます。

しかし、こういった業務は、想像以上に苦労が伴います。

顧客からの問い合わせ内容は千差万別で、原料や製造方法、出荷、使用方法など、幅広い専門知識がないと正しく答えられません。

社内の会話なら「調べておきます」で許されるようなことも、外部のお客さまに対してはそうはいきません。

さらに、批判やクレームも受けなくてはなりません。

厳しい言葉にさらされ続けるうちに精神的に追い詰められ、やがて心が折れて、品質保証を辞めてしまう人も一定数見受けられます。

品質保証の仕事を長く続けるためには、上手に気持ちを切り替えることが大切になるでしょう。