メーカーの品質保証はスキルアップには最適な部門

投稿者プロフィール

電子部品の品質保証 Shijimaさん

40代後半 男性経験:18年8ヶ月 岐阜県

現職 / 正社員

投稿者の仕事満足度

総合満足度
4.50
仕事内容
4.00
やりがい
4.00
働きやすさ
4.50
給料・年収
4.00
休日・待遇
4.50
成長・将来性
4.50
メッセージ

どんな業界でもメーカーの品質保証は、お客様に対するクレーム処理業務が避けられないため、精神的には厳しい状況に置かれます。

ただ、人は甘い環境にいれば、なかなか自発的に勉強を長期間続けることは難しく、環境が厳しいほどいろいろな面で成長ができます。

意外に思うかもしれませんが、プリント配線板業界はカテゴリーも細分化され、広く深い知識が必要です。

品質保証に携わることで、お客様への説明責任による技術向上、コミュニケーション能力の強化が見込め、気付けば社内でも一目置かれる存在になっているでしょう。

仕事内容

岐阜県の従業員100名ほどのプリント配線板メーカーです。

所属部門は品質保証部で、お客様からの技術相談への対応、工場監査対応、国内外の業界規格のチェック、不良発生に伴うクレーム処理等が主な仕事になります。

上記業務に伴う後進の育成、他部門への教育(検査員教育)等も行います。

なるには

大手のメーカーですと大学卒程度の学歴は必要と思われます。

中小のメーカーであれば特に必要な資格、条件はありません。

ただ、品質保証部門への配属となれば、一定の文書作成能力やコミュニケーション能力は必須で、オペレーターとは能力の方向性が違います。

やりがい

毎日が同じことの繰り返しという平凡な日常になることはありません。

お客様ありきの仕事ですので、否応なしにやりがいが出てくるでしょう。

クレーム処理もありますのでつらい時もありますが、事後処置が適切であることで、かえって信頼を勝ち取るケースもあり、案外、営業職よりも人脈を作ることに向きます。

実際社内で最も名刺を頂いているのは私です。

つらいこと

最もつらいのはクレーム処理になります。

マイナスイメージからのお客様への対応ですので、謝罪から始まります。

お客様へは最大限誠意を持って対応しますが、中には本当に意地の悪い人もいます。

どれだけ謝罪しても、どれだけ理路整然と説明しても納得しないこともありますので、精神バランスを保つ努力は欠かせません。

向いてる人

冷静な対応と論理的な思考が求められますので、感情的な人、思い込みの激しい人は向きません。

また、最悪なケースを想定することが多いため、楽観的な人より慎重な性格の人が向くと思われます。

精神的にはタフさがもとめられますが、業界の知識を積むことで自分に自信を持てば少々のトラブルは乗り越えられ、楽になっていきます。

逆に言えば経験の浅い内はつらく、最初の数年が厳しいかもしれません。

志望理由

この仕事をしたくて選んだわけではありません。

学歴的にも正確的にも工場のオペレーター向きではなく、会社の上層部もそのように判断した結果、技術職に配属された格好です。

同じことを繰り返す仕事には向いていないので、やはり適材適所なのかなと感じます。

働きやすさ

お客様相手のため楽ではありませんが、社内では発言力も高く、追い詰められるような環境ではありません。

製造部門のような力の要る仕事でもないため、頭脳労働を希望している人ならわりと働きやすいでしょう。

また、自分の仕事は自分で管理する性質が強く、責任さえ負えばわりと自由な時間の使い方も可能です。

給料・年収

勤続年数20年、課長職での数字です。

月収は38万円、手取りで30万円程度。

ボーナスは夏冬で100万円ずつ、手取りで150万円程度ですが、会社の方針が収支重視のため、業績が悪ければ最悪「0」もありえます。

したがって、年収は500~600万円(手取り400~500万超)と幅が広くなります。
待遇面は交通費全額支給、家族手当(安いけれど)ありですが、住宅手当がありません。

休日・待遇

年間休日110日、有給休暇有り(きちんと取れます)そのほか慶弔休暇制度もあります。

仕事優先ですので、場合によっては休日出勤や長時間の残業も有り得ますが、よほどの事がない限り休日は確保できます。

社会保険も完備していて中小企業としては最低限の福利厚生が与えられています。

就職・転職

品質保証は多くの人が避ける部門のため、面接で希望を出せば通る可能性が高まるかもしれません。

イメージとしてはクレーム処理ですが、実際には技術職に近く、業界に精通するために品質保証に就いてみたいという希望は十分な志望動機になるでしょう。

恋愛・結婚

職場恋愛、結婚は多いですが、関係先の方と知り合うことはあまりありません。

プリント配線板だけでなく、電子部品関係は日本の花形産業のひとつですし、正社員であれば待遇も悪くないので、恋愛、結婚相手の条件としてはプラスイメージでしょう。

成長・将来性

業務に勤しんでいれば、自分の意思とは関係なく業界の知識仕事の経験が手に入ります。

プリント配線板は、電気を使う商品全てに使われており、業界の将来性に懸念はありません。

ただ、この業界は海外メーカーとの価格競争が進んでおり、高付加価値(技術レベルの高い)の商品以外は利益の出にくい体質があります。

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