仕事体験談 誠実に働くことが大事 回答者 : たかこさん(女性/37歳) 職業名 : 居宅支援事業所のケアマネジャー現在の状態 : 現役経験年数 : 2年 仕事内容 わたしは居宅介護支援事業所といって、介護保険サービスを利用するときに必要なケアプランの申請代行、要介護認定などを行う事業所でケアマネジャーをしています。パートの仕事なので、あまり多くの利用者は担当していません。13人の利用者を担当しています。 要介護者は介護度別で1ヵ月の介護サービスの上限額が決まっています。この利用額をご利用者やご家族に説明して、要望を聞きながら、その人にあったケアプランを作成していきます。 ケアマネジャーは、ケアプランを作り介護サービスをパッケージ化してサービス提供の申請をしていますが、これはあくまでもご本人に代わって申請しているのです。 仕事のやりがい ケアマネジャーの仕事の1つに、「モニタリング」という業務があります。これは、月に1度は、介護サービスが適切に運用されているのか、利用者の状況に変化はないか、プランの変更の必要はないかなど、利用者の状況把握をしなくてはいけません。 わたしは、だいたい月の中旬以降から始めます。利用者宅に訪問したり、利用されている介護サービス提供機関に行って担当者から話しを聞くなどしています。 このとき、利用者やご家族に会ってサービスを利用するようになって良くなったと聞いたり、笑顔を見ることができたとき、ケアマネジャーとしてプランが上手くいっていることにほっとします。そして、やってきてよかったとやりがいを感じます。少しでも利用者やその介護者の希望に沿うことができると嬉しく思います。 覚悟しておいた方がいいこと わたしはパートなので、最初は、そんなにケアマネジャーの仕事は大変じゃないだろうと甘く考えていました。 けれど、パートとはいっても責任は常勤職と同じです。利用者の方にとって、わたしの雇用形態は関係ありません。働く時間は常勤よりも少な目で、担当ケアプランの数も少ないというだけです。 それよりも、短い時間の中で効率的に働かなくては残業時間がいくらあっても足りません。携帯電話は24時間オープンにしておき、緊急時の連絡が入ったら直ぐに対応しなくてはいけません。利用者のご家族と会うのは日曜日じゃないと会えないと分かれば、休日返上になります。就業は17時30分までですが、20時に利用者訪問の予約が入れば、残業です。 夜勤はしないものの、利用者の方の生活状況に臨機応変に合わせることが求められる仕事なので必然的に変則勤務になりがちです。 給料・待遇 時給は1時間1200円です。1日8時間勤務なので、1日にして9600円です。平日の週4日間働いています。ただし、利用者の状況次第で土日祝日勤務になることもあります。休日出勤の際は時給が割増でもらえます。 月収は、だいたい手取りで16万円弱をもらっています。社会保険料は引かれていません。ケアマネジャーの研修会の費用は会社が負担してくれます。小さな事業所によっては研修費が出ないところもあるそうなので、まだよい方だと思っています。 扶養範囲内で働きたい人には、少し稼ぎすぎになってしまいます。会社としては、もっと新規の利用者を増やして利益を上げたいようですが、そうなるとわたしは週5日勤務になるので断っています。介護業界のパートの仕事にしては時給はよい方ですが、忙しいです。 この職業を目指す人へのメッセージ 毎日、楽しいことばかりではないですが、時間をかけて作っていくことが多い仕事だと思います。ケアプランを1つ仕上げるのに、要介護者のもとに何度も足を運びます。初対面の挨拶に始まって、介護保険の説明やアセスメント、書類作り、プランの同意など。そして、事務的な業務とともに、利用者の方との信頼関係の形成は仕事の上で最も大事なことです。 1回や2回会った人に、心を開いてなんでも話してもらえるなんて簡単なものじゃありません。困っていることが分かったら、その解決策を考えて、プランに取り入れます。利用者ご本人だけではなく、周囲の人の協力も必要なので、ご家族の介護の要となるような方、介護の専門用語でキーパーソンといいますが、キーパーソンとの関係作りも大切な仕事です。 信頼されるような人物になるように、ケアマネジャーの仕事は誠実に働くことが大事だとしみじみ思います。人間的にも成長できるこの仕事は、とてもやりがいを感じます。 次の記事へ
要介護者は介護度別で1ヵ月の介護サービスの上限額が決まっています。この利用額をご利用者やご家族に説明して、要望を聞きながら、その人にあったケアプランを作成していきます。
ケアマネジャーは、ケアプランを作り介護サービスをパッケージ化してサービス提供の申請をしていますが、これはあくまでもご本人に代わって申請しているのです。
わたしは、だいたい月の中旬以降から始めます。利用者宅に訪問したり、利用されている介護サービス提供機関に行って担当者から話しを聞くなどしています。
このとき、利用者やご家族に会ってサービスを利用するようになって良くなったと聞いたり、笑顔を見ることができたとき、ケアマネジャーとしてプランが上手くいっていることにほっとします。そして、やってきてよかったとやりがいを感じます。少しでも利用者やその介護者の希望に沿うことができると嬉しく思います。
けれど、パートとはいっても責任は常勤職と同じです。利用者の方にとって、わたしの雇用形態は関係ありません。働く時間は常勤よりも少な目で、担当ケアプランの数も少ないというだけです。
それよりも、短い時間の中で効率的に働かなくては残業時間がいくらあっても足りません。携帯電話は24時間オープンにしておき、緊急時の連絡が入ったら直ぐに対応しなくてはいけません。利用者のご家族と会うのは日曜日じゃないと会えないと分かれば、休日返上になります。就業は17時30分までですが、20時に利用者訪問の予約が入れば、残業です。
夜勤はしないものの、利用者の方の生活状況に臨機応変に合わせることが求められる仕事なので必然的に変則勤務になりがちです。
月収は、だいたい手取りで16万円弱をもらっています。社会保険料は引かれていません。ケアマネジャーの研修会の費用は会社が負担してくれます。小さな事業所によっては研修費が出ないところもあるそうなので、まだよい方だと思っています。
扶養範囲内で働きたい人には、少し稼ぎすぎになってしまいます。会社としては、もっと新規の利用者を増やして利益を上げたいようですが、そうなるとわたしは週5日勤務になるので断っています。介護業界のパートの仕事にしては時給はよい方ですが、忙しいです。
1回や2回会った人に、心を開いてなんでも話してもらえるなんて簡単なものじゃありません。困っていることが分かったら、その解決策を考えて、プランに取り入れます。利用者ご本人だけではなく、周囲の人の協力も必要なので、ご家族の介護の要となるような方、介護の専門用語でキーパーソンといいますが、キーパーソンとの関係作りも大切な仕事です。
信頼されるような人物になるように、ケアマネジャーの仕事は誠実に働くことが大事だとしみじみ思います。人間的にも成長できるこの仕事は、とてもやりがいを感じます。